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(サークルK大里睦合店)
うちの娘は、4月から愛知県の大学に通っています。
そこは、丘の上に大学があって、周囲は畑で、ぱらぱらと民家があって、
また畑があって、という、のどかな田舎だそうです。
こちら(津市)のようにコンビニがいろいろあるわけでなく、
ファミリーマートしかないと言っていました。
全国から集まってきた学生も、
都会から来た子は「セブンイレブンが無いなんて、信じられない」と思うらしく、
各地から来た学生が集まると、
「ここには何もないねえ」という話になるそうです。
無いものは仕方ない。
けれど、地方によってコンビニの呼び方が違うので、
迂闊にローカルな呼び方を口にすると
「ええっ?そんなこと言わないよ、何それ?
あなた、どこから来たの?」
と言われるので、
コンビニの話題が出た時は、
調子に乗って津ローカルの呼び方をしてはいけない、
ということに娘は気を付けていると言っていました。
例1)
わが家では「サークルK」を「マルケー」と呼んでいますが、
大学の友人では
「マルケー」「サーケー」「略さない」と分かれたそうです。
例2)
同じく「セブンイレブン」を、娘は「セブン」と呼んでいましたが、
大学では「略さない」が多数だったようです。
例3)
同じく「ミニストップ」「ampm」を
娘はそれぞれ「ミップ」「エーピー」と呼んでいましたが、
大学では
「略さないし、近所にampmなんか無かった」という子が多かったそうです。
例4)
四国の某県から来た子は
「実家には、ローソンもサークルKも無かったよ、
でも、デイリーヤマザキはあったよ」と無邪気に言ったところ、
みんなから「そんなコンビニあるの?」と口々に言われ、
「ええっ、そうなの?三重は関西だからあるよね?」と
その子から、助けを求められた娘は
(知ってたけど)「知らない」と言った、ということです。
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略して呼ぶというのは、コンビニだけに限らず、
若者の間ではよく見られることです。
1.言葉を短くして、情報の伝達時間を短くする(メールの文字数を少なくする)
2.同じ短縮語を理解できることで、仲間意識が強くなる
という理由だと思います。
コンビニの場合、
そのコミュニティに、コンビニが何種類かあり
それぞれを区別して呼ぶ必要があることが条件ですね。
つまり
「ファミリーマート以外の店舗はほとんどない」のならば
「どこのファミリーマートか」ということのほうが重要になってくるので、
「何々通りの郵便局の隣のコンビニ」と言うだけで足りるでしょうし、
逆に
(例3)のような、そのコミュニティに無いコンビニについては
話題にも出ないので、短縮語も生まれない、ということです。
娘の通っていた高校の近所には、
ファミリーマート、セブンイレブン、サンクス、サークルK、ampm、
ミニストップ、ローソンがあったので、
上記のように、店名を区別して情報を伝えることが
日常的に必要不可欠であり、
繰り返すことで段々と短縮語を使うようになったということです。
ミニストップを「ミップ」と呼んでいたとしても
それは、その地域(コミュニティ)で
そういう呼び方が馴染みやすい背景があって
(例えば、その地域の方言の語感に良く似ていたとか、)
それを多数の住民が受け入れていた、ということですから
地方によって呼び方が違ったとしても
「うちは田舎なんだあ」と卑屈になる必要は無いと思うんですけどね。
津のええもん発信!(5/20-21 東京有楽町)
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