津市榊原町、温泉旅館白雲荘の付近の県道沿いに建つ常夜燈です。
正面に「太一」と刻まれています。
この「太一(「たいち」ではなく「だいいち」と読むのが正しいようです)」と
書かれた常夜燈は、旧一志郡(美杉、白山、一志、久居)にのみ見られるもので、
旧津、旧安芸郡には見られません。
また、伊勢本街道(美杉~三雲)の道筋にのみ見られ、
その手前(奈良県)、その先(三雲~伊勢神宮)では見られない、
ということのようです。
「太一」は伊勢神宮を意味し、
伊勢神宮へ奉納する品々を運ぶ時には「太一」と書いた旗を荷車に立てたことから、
伊勢神宮への道筋に奉納された常夜燈にも「太一」と彫るようになったようです。
側面には、天保十五年(1844年)と刻まれていました。
伊勢本街道・美杉の常夜燈/北伊勢の常夜燈
常夜燈の前の、県道亀山白山線。
この道を、伊勢神宮へ奉納する品々を運ぶ荷車が通ったということでしょうか。
この常夜燈の西に、白雲荘・スパハウス七栗があります。