凍傷

北極海から吹き付ける寒波で1ヶ月近く零下の世界だったBC州。エキストラのシェルターが設置されても行かない人もいる。

夜中はマイナス10度以下になる日だってあった。

そんな夜に3夜を外で過ごし凍傷になったと患者が来た。

東部で育った人たちには結構身近なものらしいが、私は一度もお目にかかったことがない。慌てて凍傷について観察、診断、治療をオンラインでチェックする(インターネットって便利だわー教科書を持って歩かなくても良いんだもの)。

で、彼の足先は思ったより軽傷。軽い感染を起こしていたので念のため内服の抗生物質を処方した。

東部で育った同僚が教えてくれた。寒い夜に外に駐車していた車にエンジンがかからず、素手で何度もキーを回している間に、金の部分に当たっていた人差し指が凍傷になったとか。気づいたら、異常なぐらい白い指になっていて数日後に皮膚の一部が取れたと。
あと、引っ越して来た友達が零下の恐ろしさを知らず、帽子も耳カバーもつけずにバス停から学校まで歩いたら、耳たぶの端っこが凍傷に。

凍傷って基本、火傷と同じで浸潤の深さで4段階に分けられます。軽い火傷をするとその部分が乾いて剥げちゃう。それと同じです。勿論浸潤が深ければ骨だって組織が死んでしまい、指をなくしてしまいます。

酔っ払って外で無防備に寝てしまって足の指を10本なくした 患者もいます。BC州とて零下の時は侮れません。



と、この零下も今日で最後とか。春スキーのような日和で近場スキーに行って来ました。360度パノラマで絶景ーその上さほど人でもなくて楽しかったー