走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

インターネット

2015年06月03日 | 仕事
ラジオで医者に診てもらうより、インターネットを頼るという統計の結果を話していた。Dr グーグルと私たちは呼ぶ。

今の仕事の患者層はインターネットアクセスが低いので滅多に無いが、以前の仕事は多かった。

来院する前から診断を決めている。思い込んでいる。例えば

体重減少。

その原因はたくさん考えられる。癌だけではない。以前にも書いたが診断はアートだ。アルゴリズムではない。年齢、性別、地域、疾病歴、職業歴、家族歴、他の症状、診察によって統合的に可能性の高いものから順に上げていく。地道な作業の組み合わせが診断に導いてくれる。この作業をどう考えたってインターネットが代わりに果たしてくれるとは思えない。

しかしながら、インターネットのお陰で患者の疾病に対する意識は向上している。診療所に来たがらない患者の教育にも役立っている。どうやって禁煙をするとか、肥満の予防策などだ。

いろんな情報があふれているインターネット。大切なのは情報源の信ぴょう性だ。情報元を確認してヘルスアドバイスをすることができるほどの知識と権威があるかどうか。それさえすることができればインターネットが健康にプラスなものとなると思う。


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