一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

工事中の台風養生

2011年07月20日 12時17分32秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ひとまず、外壁を囲いました。作業するために窓は一旦くり抜き。 




 

▲そのあと外壁合板で囲っていきます。
本当は、これで全部囲ってしまうことが、間に合えば良いのですが。



▲1日では作業が完了しないので、窓の部分はまた、囲ってしまいます。





大型の台風が関東に近づいてきています。
直撃は免れそうな予想になってきました。

今週の初めの7月17日時点の予想では、
全国に大きな被害が出そうでしたので

予想コースが変わってきて、ちょっとほっとしています。


今週の7月21日と22日に、上棟予定が2軒ありましたが
いずも23日に延期しました。

上棟の前に、土台敷きの作業がありますから
その前日とか前々日も晴れていないと、作業ができないからです。


着工が始まる遣り方も1軒あり、それは当日に延期するかどうかを
決めます。



問題は、工事中の建物で、心配なのは、
屋根が掛かっていても外壁が囲まれていない場合です。

この場合の対策ですが、


金物の取り付けを急がせます。
次に、外壁を塞ぐことを考えます。

外壁を塞ぐ作業が間に合えば、安心ですが
工事量が多くて間に合わない場合です。

台風の前に雨が続くような場合、
外の作業ができません。

作業未完の状態で台風を迎えることもあるでしょうが、
運が悪いと屋根が飛ぶ可能性があります。


建て主がみなさんだったら、どうでしょう?

「台風で屋根が飛びました。その屋根が隣の家の窓を
 破って、被害だけでなく怪我人も出ました。
 契約書にもあるように工事中の天災は免責で、建て主の責任となります」

と言われても、運が悪かったと思うだけで済むでしょうか?


ミタス一級建築士事務所では、万一の場合、
被害が大きいので、運が悪かったでは済ませたくありませんから
先頭に立って、工事業者に最善を尽くさせます。


状況によっては雨でも、応援の大工を私が集めて
外壁を囲う作業を強行突破させたこともあります。


今回の現場では、まず外壁に防風防水シートのタイベックシート
を巻かせました。これが18日の時点です。


その後、窓の部分はカットし、外壁合板の作業をさせ、
その日の作業が終わる前に、窓のカット部分はブルーシートなので
囲わせました。


作業状況に合わせて、いつ台風が来ても良いように
その台風の風が一気に建物に入れないような対策です。


この現場は、1階が鉄筋コンクリート造なので、
1階から2階への吹き抜けなどの部分は、床を塞ぐように養生
させます。


大切なのは、電話で指示をするだけで満足している監理者が
いますが、重要な部分は、職人任せではいけないということです。


それで問題なく進むのであれば、監理そのものも
監理スタッフも不要です。

自分の足で現場へ行って、自分の眼で確かめて
問題があれば、すぐに対策を指示をして、
手直しを行わせることが必要です。




「私は、言いました。」
「それは、伝えました。」
「職人がそう言っていました。」

では、仕事をしたことにはなりません。

ミタス一級建築士事務所では、
それは単に作業と言います。


作業を仕事と思っているスタッフは、
ミタス一級建築士事務所には不要です。


重要な部分は、職人やその言葉を信頼せず、

本当にできているのかどうかを必ず
タイムリーに確認に行かなくてはなりません。


一流のハウスメーカーでも、それができていないから
問題なのだとミタス一級建築士事務所は訴え続けています。

「本当に良い住宅を提供するには
 設計はもちろん、どこよりも監理を大切にしなければならない」

と皆さんにも、スタッフに言い続けて、先頭に立って仕事をしています。

私のポリシーを、ようやくわかりかけてきたスタッフがいるのは、
喜ばしいことです。



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ご意見があれば、お気軽にどうぞ!

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