前回 の続きです。
過去の建物の断熱材は、グラスウールが多いですね。
リフォームで壁を剥がしたら、
耐震や構造面、雨漏れや腐朽、白蟻などの確認も必要ですが、
無視されがちなのが、このグラスウールの入れ方です。
▲現状は、このようにグラスウールが入っていました。
これは、ほとんどの現場でこのように張られています。
▲このように張り直してもらいました。
違いがわかるでしょうか?
これは、お客様に写真を取ってもらいました。
このように正しく張る意味は、断熱効果が著しく変わってしまうことと
壁体内結露の問題があるからです。
最初の写真の張り方では、正しく張った場合の半分程度しか断熱効果がないという
データーもあります。
これよりも、後者の問題ですが、
外壁に通気層のないモルタル仕上げですと
外壁内で結露し、北面などでは長い期間に
外壁内が腐っていく可能性があります。
関東以南であれば、問題が生じても長期間掛かるので、
被害が発覚することは少ないですが、
寒冷地なら、この張り方では、問題が生じます。
▲もう一度、一般例で。
写真の上が、お勧めできない張り方で、
写真の下が正しい張り方です。
ですが、正しいといっても
日本ならではの張り方です。
リフォームは別にして、
ミタス一級建築士事務所の新築では、
断熱材も防湿シートも、より効果のある別の方法で行っています。
住宅勉強会の基本編では、その違いと方法もお知らせしています。
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