こんなに楽しい!みやび流押絵

各教室での押絵の作品や、道端で出会った季節の移ろい、クスッと笑えるテーマもありますよ~

桃栗3年 梅10年?

2007年01月06日 | こんな押絵(押し絵)がありますよ


パンパカパ~~ン!!
なんと!今見てみたら、アクセス数が1000の大台に!!
心もとない気持ちで初めて50日余り。最近訪ねてくださる方もぽちぽち増えはじめたな~?と思ってはいたのですが・・・嬉しいですね~~~ありがとうございます!
これからも、とにかく毎日更新を目指してがんばっていきたいと思いますので、ひっそりでも(賑やかならもっと嬉しいけど!)いいですから、応援しててくださいね。

今日の作品は、光琳作の白梅図を押絵にしたもので、30号(約91x73cm)の大作です。
Tさんという生徒さんが10年近く前に取り掛かりだされたんですが、少し手を付けられたとこで大きな怪我をされ、押絵をする気力がなくなり、そのままの状態になってたんです。
最近それを、教室仲間のMさんが、「未完成では人も作品も可哀想・・」ということで、代わりに残りの部分を全部貼っておあげになり、こちらもその方の熱意に強く動かされ、年末最後の最後にお仕上げをして、完成させたものです。
10年の時を経て、ようやく白い花をいっぱい咲かせた梅の枝。永い眠りから覚めて、新しい命を生きようとしているみたいです。

そうそう、テレビで「空師」といって、木や枝をただ切るのではなく、廻りの環境を痛めず、最大限に活かしながら木を動かす、ものすごい技を持った職人さんが出ておられたのですが、その方の言葉に感動しました。
「木には二つの人生がある。一つは、植えられた時から育っていく人生。そしてもう一つは、切られた後、いかに人の役に立てるかという人生。」
一つの技に自分の命を掛けてきている人は、重いことを軽く言ってのけられるものですねぇ。事は違いますけど、私も命を吹き込めるような押絵作りを目指していかねば!と、気を引き締められました。