藤田まことさんの急逝は、とてもショックでした。
特に母絹甫は、デビュー間もない「びっくり捕り物帖」の頃からの大ファン。
昨日は大変な落ち込みよう・・・
俳優としても歌手としても、年々その味が渋みを増し、最後まで輝きながら旅立たれた方だと思います。
健康面や私生活は、必ずしも平穏では無かったようですが、それらすべてを栄養にし、最後まで芸の道を深められましたね・・・
藤田まことさんと言うと、今でも語り草になる楽しい話が。
時は40年近く前の4月1日。
私は日本画を習っていた先生の展覧会で、
三宮にある会場のお手伝いをしていました。
折りしもエイプリルフール。
何か面白いことをしなきゃな~~と思ったその時、
ふっと頭に浮かんだのが、母の大好きな藤田まことさん!
母は丁度その日の午後、会場に来る予定だったのですが・・・
携帯の無い当時のこと、公衆電話で我が家にプルプル~~~
「もしもし~!!私、私!!
エライことよ~~!!
今、会場に藤田まことが来たはるんよ!!
先生と大のお友達なんやって!
すぐ来たら、会えるよ!!」
「エ~~~~~??!!ほんと~~??!!
すぐ行くわ!!待っといてもらってよ!!」
あまりの上手く行きように、ワクワクニヤニヤ・・・
待つこと30分。
家からタクシーを飛ばし、息せき切って会場に走り込んだ絹甫。
先生にお祝いの言葉も忘れ、
「??どこよ、どこにいたはるん?」
「誰が~~?」
「藤田まことが来たはるんでしょ?!」
「今日、何日~~?」
「・・・・・
あんたは、も~~~~~~!!!!!」
会場を追い掛け回す、40代なり立ての若かりし絹甫でした。
残念ながら、いまだにあれを越えるエイプリルフールはありません。
懐かしい当時を想いだしながら、藤田まことさんへ心からの
お悔やみを申し上げたいと思います。
どうぞ安らかにお眠りください・・・
今日もひと押し、よろしくお願いします!!