こんなに楽しい!みやび流押絵

各教室での押絵の作品や、道端で出会った季節の移ろい、クスッと笑えるテーマもありますよ~

ママ in エリザベスカラー

2007年01月21日 | やや個性派ねこ


ママちゃんの具合の悪い原因判明!!
低温火傷(やけど)でした。fire
私が夜中仕事する時に使っている、40cm正方の足元ホットカーペットがあるんです。これがママはお気に入り。他の子たちはみんなで固まってるから暖かだけど、ママはいつも一人なので、お昼間が寒いだろうと、つけたまんまで出てたんですね。
普通なら、暑くなってきたらそこから離れればいいんだけど、そのままず~~っと寝てて、おなかの真ん中がハート型にまっ赤っか!yellow20
そこがかゆくなってきたもんだから、舐めて舐めてズルズルに・・・
可哀想なことをしてしまいました。とにかく身が早く元通りになるように、消毒薬と粉をふりかけて、それを舐めてしまわないように、このエリザベスカラーをつけて・・・しばらくは不自由で可哀想だけど、早く治るためにはこうしてやるのが一番。
我が家では、このエリザベスカラーは必需品の一つです。
ホットカーペット、使い捨てカイロなどなど、人間の皆様も、低温やけどには、くれぐれもご注意くださいね。エリザベスカラー、お貸ししますよyellow12


ママちゃん

2007年01月20日 | やや個性派ねこ


この子も実は、震災犠牲者なんです。飼い主の方が亡くなられたみたいで、初めて会った時、大きなトラックのタイヤの裏側を寝床にしてました。もう立派な大人のネコで、どうやら避妊手術もしてあったようです。tyusha
綺麗な毛並みで、さぞ可愛がられてたろうにと思うと可哀想で・・・
そんな気持ちって、目と目が合ったとたんに伝わるもんですね。何日か後には、家の前に来ていてビックリ!animal2
あれから10年以上も経つのに、いまだにどういうわけか、他の子たちと折り合いが悪く、一人孤立状態。そのママちゃん(なぜママちゃんかと言うと、家に居るジュンコにそっくりだったので、きっとジュンコのママだ!と、何の根拠もない取って付けた話)が、夕べから具合が悪いみたいで、ご飯のところに来ません。どこが痛いとか、しんどいとか言えないんだから、想像しかできないわけで、辛いわ・・・yellow15
土曜の朝は、教室へ行く前にいつもリハビリに行くんですが、明日はママちゃんのお医者様優先で私はがまん!hospital


♪もうすぐは~~るですねぇ

2007年01月19日 | 美味しいもの


季節を彩る生菓子をよく頂戴しますが、今日はこれ。
花びら餅にウグイス。あまりにきれいだったので1枚。花びらの中のピンク色がなかなか上手く出せないもんです・・・
和菓子の芸って、素晴らしいですよね~item4 ケーキの教室はよくありますけど、和菓子ってないでしょ?ここのお店の2代目さんは、それを時々実施されてて、私もぜひ習いたいと思ったんだけど、残念ながら日にちが合わず、まだ実現してないんです。もっぱら口に入れる方で・・・yellow19
それにしても、かわいいウグイスでしょ~?!
食べるのかわいそう・・yellow11とか言いながら、頭からガブッ!erohanadi


12回目の1.17

2007年01月18日 | あれやこれや


今年も暖かで穏やかな1月17日の朝を迎えました。
考えてみると、あれから12年、自然があれほど大きなエネルギーで暴れまくったのはあの年だけでしたね。どうしてあの年、あの日、あの場所だったの・・・?と、思ってしまいます。
あの地震が起きるまでにも、大きな事故や天変地異はもちろんありましたが、自分の近くでは起きないという、なんの根拠もないのに不思議なくらいの確信で過ごしてきたような気がします。
不公平だらけの人の世で、生老病死だけは公平に与えられる物だと知ってはいても、身をもって経験させてもらった、貴重かも知れませんが残酷すぎる瞬間でした。
自然の猛威を恨んだり、呪ったりもしましたが、それこそ自然は自然に存在しているだけなのであって、その自然と上手く付き合えなかった時に、悲しいことが起きるんでしょうね。
去年の夏には、ごく親しい仲間が穂高から滑落し、1週間後に悲しい姿で見つかるまで身を裂かれるような日々でしたが、その時にも「まさか、どうして、なぜあのひとが?!」の思いをどうすることもできませんでした。
身近な人たちが体を張って、それこそ命を落とすということで、私たちに教えてくれた「命」の尊さ。これを学習しなければ、先に逝った人たちに申し訳ない気がします。
私の部屋には、「亡くなった人のコーナー」というのがあって、祖母、曾祖母はもちろん、お世話になってた先生、大好きだった身近な人、友人etc...の人たちの写真が、みんな一緒に集っていただいてるんです。周りの人々の支えは、勿論日々感謝するところですが、亡くなった方たちが守ってくださる力って、一緒に過ごしていた時以上に強く感じることがよくあります。困った時、迷った時に、「みなさ~ん、どうしましょう・・・」って。欲張りでしょ~?

写真のお寺は、神戸三宮にある「常光院」(高野山真言宗)です。
高野山大学でお世話になっていた世界的密教学者でいらっしゃる山崎泰黄(本当はこの黄の上にガンダレがつきます)先生のお寺で、右の方に見えているのが千体地蔵の額、上の欄間に舞っているのが押絵の飛天です。ここには写っていませんが、祖母(阪神押絵研究会代表)の屏風も奥のほうに。
1階の護摩堂には、初代の「風神雷神」の大額も掛けていただいており、初代から各代の作品が一つところでご覧いただける唯一の場所です。いかにも曼荼羅の世界でしょ?



あの日を越えてなお

2007年01月16日 | こんな押絵(押し絵)がありますよ



阪神淡路大震災が起きてから12年、今年は13回忌を迎えます。あの朝のことは、何年たっても鮮明な痛みとともにに思い出してしまいます。でも、私なんかは家と思い出の品々を無くしただけで、お身内を亡くされた方の悲しさ、悔しさを思うと、芥子粒ほどにもなりません。
崩れた家から表へ出て走っている時、再びの命を与えられたのは、まだこの世でひと働きしなさいということなんだろうな、と感じました。

衣、食、住という最も基本的な部分が満たされないことを初めて体験した時、自分が生きがいとしてきた押絵が、人様にとって何の役に立てるんだろう・・・結局なくても生きていけるものだったんだな~と、ぐっちゃぐちゃに訳のわからなくなっている仕事場を眺めながら、自分が小さくなった気がしました。

それから2~3日したある日のこと、あるお稽古の方のお電話で、私は目からうろこが落ちたんです。「ひっくり返った部屋の中で、押絵の色紙を並べたら、やっと気持ちが和みました・・・」
このお言葉を聞いたとき、改めて自分の天職を思い、何をしてるの!!って、自分で自分を奮い立たせました。その思いを会員の方たちにもお伝えしてご協力をお願いし、犠牲になられた方々のご遺族に、少しでもお力になれないかと進んでいった結果が、この押絵千体地蔵になりました。

今年も1月17日に法要をさせていただきます。直接関わりがおありでない方も、ご一緒にご参加いただけましたら、本当に嬉しく思います。
ご遺族の方たちと同じ気持ちになることは絶対不可能でしょうが、犠牲になられた方達のことをいつまでも忘れずに生きていくことこそが、私たちに与えられた小さな使命なんじゃないでしょうか・・・

お地蔵様を囲みながら、心からの祈りをささげるとともに、1年ぶりのご遺族の方のお元気なお顔に出会えるのを楽しみにしております。

「あの日を越えてなお」 13回忌法要
   1月17日 午後3時~4時
   神戸市中央区 「常光院」2階本堂 (阪急春日野道駅南へ5分)