酒とサカナとたびの空

日常の飲み食べや、たび空からの忘備録

大黒@大阪府大阪難波

2020-09-03 21:52:00 | 大阪の旅の空
II かやく御飯とかす汁

『食卓の情景』『むかしの味』『散歩のとき何か食べたくなって』など、池波正太郎さんの食を題材とした随筆が大好きだ。
若い頃これらがボロボロになるまで貪る様に読み、掲載されている店を旅の地で訪れるのが楽しみだった。
例えば上田の刀屋やべんがる、
例えば名古屋の大甚や百老亭、
残念ながら閉店して久しい松本の竹乃家は実に美味しかった。
ここ大阪では、夫婦善哉、重亭、そしてここ大黒。

初めて伺った時は、思いの外こじんまりとした店内に人が溢れていて驚いた。
2回目のこの日は、運良くスムーズに席を確保できた。

ビール(中)で喉を潤す。

つまみにはぬた

ビールを飲み終えたら御飯だ。

かやく御飯(中)

煮付けか焼き物が迷ったが、さわら焼物にする。

汁物は、かやく御飯と並ぶ名物のかす汁

大阪の料理文化はだし文化。
京料理の様な淡い出汁ではなく、しっかりきいた出汁が決め手で、はっきりした味付けが関東育ちの私でもうまいと思う。
かやく御飯もこんにゃくやお揚げが極細かく刻まれており、なはりしっかりとした出汁で炊き上げられている。
いつかこの折詰を帰りの新幹線で食べながら帰京してみたい。
ごちそうさま。

宿への帰りがてら、わなかのたこ焼きを買って帰る。
こちらも結構結構。


20191112

祇園ねぎ焼き かな 東店@京都府祇園四条

2020-09-03 00:46:00 | 京都の旅の空
II 祇園のざっかけない鉄板焼き

豊国神社から祇園までのんびり歩く。
京都通かつ居酒屋通の俳優角野卓造さんの著者で気になっていたかな東店に腰を下ろす。

長い鉄板の対面に座席があり、気取ったところがまるでない落ち着いた店。観光客相手だけの店ではないのがすぐに見てとれる。
観光客の私がいうのもなんですが。

一日中歩いた体に瓶ビールが染み渡る。

アテには下足焼

〆の粉もんはスジ入りねぎ焼きをチョイス。
一般的なお好み焼きと異なり、シャバシャバなキジを薄く伸ばし、青ネギやスジをたっぷりと乗せて焼き上がっていく様をライブで見る楽しさ。

味付けを聞かれオーソドックスにソースにしたが、醤油もうまそうだ。

残ったビールでねぎ焼きを平らげてごちそうさま。
おいしかったです。

食後に店の前からトコトコと坂を上り、幕末維新ミュージアム霊山歴史館を拝観。

佐幕派、攘夷派其々の志を感じる事ができる幕末好きには堪らない記念館だった。

さぁ大阪に戻るか。

20191112