MOBU'S MUSIC MAZE

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ロリン・マゼール指揮 バイエルン放送交響楽団 ベートーヴェン交響曲第5番・6番

2025-02-04 19:54:22 | 音楽夜話(クラシック)
2.3
NL_Radio4 


交響曲第6番ヘ長調「田園」
ベートーヴェンの交響曲第5番
レオノーラ序曲第2番Op.72a


ロリン・マゼール指揮 バイエルン放送交響楽団
1995年2月19日にミュンヘンのヘラクレス・ホール・オブ・ザ・レジデンス
https://ars.rtvslo.si/podkast/musica-noster-amor/154877569/175106176(ポッド・キャスト)


「1993年から2002年まで、バイエルン放送交響楽団の首席指揮者も務めた。
今回は、1995年2月19日にミュンヘンのヘラクレス・ホール・オブ・ザ・
レジデンスで行われたコンサートの録音を再生します。
スケジュールは完全にベートーベンの音楽に関するものでした。
バイエルン放送交響楽団は、ロリン・マゼールの指揮の下、
ベートーヴェンの交響曲第5番、交響曲第6番ヘ長調「田園」、
そして最後にレオノーラ序曲第2番Op.72aを演奏しました。」(番組解説)


ロリン・マゼール(1930‐2014)の、バイエルン放送響(1993-2002)での演奏が、
放送局のアーカイブとして残っていた。彼がここの首席をしていたころの演奏。
割とユニークなところもあり、面白みを探るならこういう演奏はわかりやすい
というか。譜面を読み込んで交通整理する指揮者ではなくその上に味付けする、
シェフの様な働きもする。
作曲家ということもあるのか、彼自身が天才肌のスキルを持ってか、
賛否両論のこともあるけれど、50年代にベルリン・フィルで5番(58年6月)
6番(60年3月)を振った演奏もある。


その後、1970代に主兵クリーブランド管弦楽団と全集を作り、その後、トスカニーニ・
フィルという自身がほれ込んだ若いオケと全集を組んでいる(2008年)。彼自身のレパートリーの
中核にベートーヴェンはありそう。どこかマゼール節が聴き手をくすぐる。
それを良しとする方は惹かれていく。


探していくと、5番のYOUTUBEが出てきた。ポッドキャストの音源とは年は同じでも収録場所が
違うものだと思う。動くマゼールが見られる。才気煥発な音楽家として、野心もあり挫折も
経験したが、そういう有り余るエネルギーの排出先がもっとうまく見つかればよかったのにと
思うこともあるが、それがマゼールなのだと納得もする。後半に向けて、熱い演奏が展開された。


彼のティンパニーの打たせ方に特徴があったり、終楽章の終わりの音を若干長めに響かせて
アクセントを置くとか、彼なりの工夫が聴かれる。それらを味付けと言ってしまえば
それまでなのだけれど、それを彼の味ととるか否かで聴く面白みも変わってくる。
それらの音源は多分バイエルン放送協会にも残されているのかもしれないが、
確かに放送で彼の音源が使われていることも以前はあった。今はそうでもなく、ヤンソンスの
それも少なくなった。時代は変わってきている。残されているのが、オランダの放送局だったのが
面白かった。


ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」ロリン・マゼール / バイエルン放送響
https://www.youtube.com/watch?v=y8zkfMQj3Qg&t=3s
1995年、ボン・ベートーヴェンハレ
ベートーヴェン生誕225周年記念コンサート


ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン)クラウス・マケラ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 イギリス・ドイツ プロ

2025-02-03 12:10:39 | 音楽夜話(クラシック)
2・2 ②


22:00-24:30 14.00-16.30 NL_Radio4


パーセル:メアリー女王のための葬送音楽 Z860i~行進曲
ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.15


ダウランド:ラクリメ、または7つの涙


シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61  134:00


ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン)クラウス・マケラ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
2025年1月23日 アムステルダム、コンセルトヘボウ大ホール


より、
シューマン2番。


そつなく決めてくる。なめらかにシューマンは進んでいく。隙が無く
聴かせてくる。この点は上手い指揮者だと思う。人気があるのは
わかる気がする。多分実力はこんなものではないだろう。
もっと引き出せる何かを秘めている。これからなのかもしれない。



ガーボル・カーリ指揮北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団 グリーグ・シベリウス プロ

2025-02-03 12:08:15 | 音楽夜話(クラシック)
2.2  ①


・21:00-23;00 13.00-15.00 NDR


グリーグ:組曲「ペール・ギュント」第1番 op.46
同:組曲「ペール・ギュント」第2番 op.55
シベリウス:組曲「カレリア」 op.11
同:交響詩「フィンランディア」 op.26
ガーボル・カーリ指揮北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
2024年11月24日 ハノーファー、北ドイツ放送コンツェルトハウス   


ガーボル・カーリ指揮(ハンガリー)は、まだ若い指揮者。
wikiにもその紹介はない。7年前位に指揮者コンクールで優勝。
その後は、各オーケストラで呼ばれては行くような指揮活動を
している様子。若いうちはなんでも振って滋養にする。
今回は北欧の作曲家グリーグとシベリウス。


ステージでは事前の解説があり、レクチュアコンサートの様そう。
グリーグ・シベリウスとも丁寧に演奏され、旋律の美しさを
出していた。プログラム的に、フィンランディアはトップに
来ることも多いけれど、トリに来るのを聴くのは初めてかもしれない。



グレゴール・フェレ (チェロ)指揮スロヴェニア放送交響楽団バッハブランデンブルグ協奏曲第5番 CPEバッハチェロ協 バッハ管組3番

2025-02-02 20:29:42 | 音楽夜話(クラシック)
2.2


19:00-21:00 11.00-13.00 RadioSlovenia


バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050
C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲 イ長調 Wq.172
バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068
Jerica Kozole(ヴァイオリン/コンサートマスター)
Irena Kavčič(フルート)
Tomaž Sevsek Šramel(チェンバロ)
グレゴール・フェレ Gregor Fele(チェロ)指揮スロヴェニア放送交響楽団


2025年2月2日 リュブリャナ、スロヴェニア・フィルハーモニー内マリヤン・コジナ・ホールから生中継


さわやかなブランデンブルグ協奏曲第5番だった。久しぶりにバッハのこのような曲を聴くと弦の響きが
クールなのか清々する。聴き継がれ演奏され残っていく曲たちは、それなりの意味のあるものだったりする。
風雪に耐えて淘汰されないのは感謝しかない。譜面を残す必然があった。


C.P.E.バッハ。バッハの先妻の子。今どきはチェロになっているけれど、当時だと、ビオラ・ダ・ガンバ
なのかもしれない。父親の作曲法でなく、テレマンなどを受け継ぎ、古典派にバトンを渡していった。
協奏曲などは、バッハ的な響きよりもっと古典派寄りの響きが聴かれた。ある意味新しいのかもしれない。
聴きやすかった。


後半は管組の3番。
放送交響楽団というのは、何でもやらなくてはならないので、ある意味
能力のある人でないと務まらないのではないかとも思う。3番などは、
トランペットでもファンファーレ的な、ピッコロトランペットなど
使っているのか、響きも違うし、時折、譜面が違うのか、装飾音なども
変わったものが入っていたりする。練習も大変だろうと思う。
それでも彼らは仕事とはいえ音楽家に仕えるものとして尽くすのだから
頭が下がる。この3番も何かバッハを思わせるような響きがあり趣があった。







アブデル・ラーマン・エル=バシャ (ピアノ)ジョセフ・スウェンセン指揮 ボルドー=アキテーヌ国立管弦楽団 オールベートーヴェンプロ P協4番 「田園」

2025-02-02 16:19:39 | 音楽夜話(クラシック)
2.2


04:00-07:00 20.00-23.00 RadioClassique


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58
ソリスト・アンコール 曲目不明


同:交響曲第6番 ヘ長調 op.68「田園」


オーケストラ・アンコール ベートーヴェン弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 Op135
 第二楽章VIVACE(弦楽合奏版)


アブデル・ラーマン・エル=バシャ Abdel Rahman El Bacha(ピアノ)ジョセフ・スウェンセン指揮 ボルドー=アキテーヌ国立管弦楽団


2025年1月9日 ボルドー、大劇場


フランスのボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団(Orchestre National Bordeaux Aquitaine)は
次期音楽監督に米国のジョセフ・スヴェンセン(Joseph Swensen)を迎えると発表した。
スヴェンセンの任期は2024/2025シーズンから。(月間音楽祭WEBより)
多分初めて聴く団体。フランスのボルドーにある。ワインかいと思うようなところに、音楽監督として
ジョセフ・スヴェンセンはノルウェーと日系のアメリカ人としてアメリカに生まれる。60代の指揮者。


ピアニストのアブデル・ラーマン・エル=バシャ(1958年アラブ系レバノン人)、
ベテランのピアニストだった。コンサート歴も長く、フットワークも良かったという。
録音数も多く、80年代に来日、国内でもコンサートを行う。確かにお名前は聞いたことが
あった。音源にあたることはなかったけれど、お名前がどこの人?という感じだったので、
記憶にはあった。フランスで学んだ。レパートリーも多数。




4番の協奏曲は溌溂としていて、聴きやすかった。上手いピアニストだと思う。
指も回っているけれど、テクニックのためのそれではない感じがした。


田園は大きく構えて鳴らすような揺らしがかかっていて聴いていて面白かった。
集中切れずに聴き通せた。バランスよく味のある演奏のように思う。