MOBU'S MUSIC MAZE

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エレーナ・シュウォーツ指揮タスマニア交響楽団およびコーラス ベート―べン4番 ケルビーニレクイエムハ短調

2023-07-29 09:10:44 | 音楽夜話(クラシック)
7.28


12:00-14:00 13.00-15.00 ABC


レッジャー James Ledger:シグナル・ロスト
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 op.60
ケルビーニ:レクイエム ハ短調
エレーナ・シュウォーツ指揮タスマニア交響楽団およびコーラス
2023年6月24日 ホバート、連邦コンサートホール


1曲目は現代曲。


ベートーヴェンの4番は1807年に初演。
ケルビーニのレクイエムハ短調は1817年に初演。


「ベートーヴェンは「もしレクィエムを書けと言われたら、
ケルビーニの曲だけを手本にしただろう」と言ったというのは、
よく知られている」Wiki。
このコンサートのプログラムは何らかの関連性を持って建てられた
のではないかとも思う。
4番は快活に演奏され、この当時のベート―ヴェンの意気込みというか
気合を感じさせた。


ケルビーニはレクイエムを2曲書いており、今回は
レクイエム第1番 ハ短調 「ルイ16世の思い出に捧ぐ」という副題があり、
「ルイ16世に敬意を表す記念式典のために初演された」Wikiとある。
「本作は王政復古期の様式の作品としては、最も成功した例の一つで
同時期の独墺系の宗教音楽に十分競合できる内容の作品である」Wiki


厳かに始まり、独唱パートを持たない曲で、合唱がその任を負っている。
この曲hベートーヴェンの葬儀の時にも流されたという。
聴いてみて、レクイエムの任を全うしている曲だと思った。
もしかしたらこのような曲が好きなのかもしれないけれど、けだし名曲。



山田和樹指揮 バーミンガム市交響楽団・コーラス オルフ/カルミナ・ブラーナ

2023-07-29 09:07:58 | 音楽夜話(クラシック)
03:30-06:00 19.30-22.00 BBC3 Prom 17: Orff’s Carmina Burana
Prom 17: Orff’s Carmina burana


ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
オルフ:世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」5339
森麻季(ソプラノ)
レヴィ・セクガパーネ(テノール)
ヘルマン・オルベラ(バリトン)
バーミンガム市交響楽団コーラス、ユース・コーラスおよび児童コーラス City of Birmingham Symphony Chorus, Youth Chorus and Children's Choir
バーミンガム大学合唱団 University of Birmingham Voices
山田和樹指揮バーミンガム市交響楽団
2023年7月27日 ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールから生中継


山田和樹氏は同県人になるか。トントン拍子に上り詰めた感がある。
現在はバーミンガム市響のシェフ。合唱指揮にも長けているようで、
八面六臂の活躍というところか。


ザ・スリー・コンダクターズというコンテンツがある。
https://www.youtube.com/@TheThreeConductors/streams
若手指揮者3人によるトークを中心にゲストもいれての1本2時間近い番組をもう10本
以上作っている。最近は3人とも忙しいのかなかなか新作が出ないものの、ここから
日本人作曲家の作品を応募しそれを選んでアルバム化するという今どきの作り上げ方で
クラシックを鼓舞している一人。


色々なところで指揮活動をしているものの、私の聴取傾向とちょっと違うこともあって
なかなか聴きたいと思う瞬間に出会わない。今回は「カルミナ・ブラーナ」が引っかかったので、
聴いてみた。


ストラヴィンスキーの詩編交響曲は、声楽を伴う3楽章のシンフォニー。新古典主義に傾倒していた
ころの作品というが、初めて聴くのでどのようなものなのか。ちょっと初めてでは難しい感じの
するところもあり、このような曲かというところで終わってしまった。終楽章は静かに終わっていくところは
なかなか素晴らしいのではないかと思った。


思い出した。オルフの「カルミナ・ブラーナ」の初めて実演に接したのは、彼の出身地の秦野の文化会館だった。
新日フィル小澤征爾指揮だったと思う。
この何とも言えない世俗カンタータを聴いたときに、随分カンタータって色気のあるものだと思った。
「混声合唱、少年合唱、ソプラノ・テノール・バリトンのソリスト、大規模なオーケストラという大きな編成である。
酒や男女の睦み合いなどを歌った詞に、シンプルな和音及び強烈なリズムが特徴。」Wiki。
まさにそのような世界を1時間程度味わった。


今回の演奏も、そのような感じを醸し出しつつ進んでいった。冒頭部の有名な旋律が支配して始まり、色々な
世界が展開する。指揮も合唱とだから、オケの演奏も結構複雑そうに聞こえるし、交通整理も大変だろうとおもう。
良く振り切ったのではないか。
おお、運命の女神よ(合唱) O Fortuna (Chorus): 冒頭の曲を再び最後に大団円を作る。森麻季さんのソプラノも
よかった。山田氏はいい仕事をまた一つしたと思う。プロムスの聴衆の歓声がそれを物語っている。