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パキート・デリベラ(サクソフォン/クラリネット)ご存じですか?。

2021-11-19 19:18:13 | 音楽夜話(クラシック)
ある日の順位。ふと見たらこうなっていた。
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パキート・デリベラ(サクソフォン/クラリネット)ご存じですか?。


私は存じあげませんでしたが、クラシック系のSAX・CL奏者で有名な方だそうです。
世界はまだまだ広いですね・・・・。


たまたま録音した放送にありました。
この方のサックラリネットの音色がつやっぽくて、観客載せ上手で、
普通のクラシックのコンサートのノリでなく、ポピュラー系でも通用しそう。
ラテン系のノリのいいものも含めて、チャーリー・パーカーの
ウイズストリングスかなんかのアレンジ版までプログラム化している
という御仁。ただものではない。


1デリベラ Paquito D’Rivera:象と道化 The Elephant and The Clown
自作曲か。打楽器が活躍し、華を添える。象のイメージは低音楽器で。
ピエロも普及されたわかりやすいイメージで展開。


2クレナー John Klenner:チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス
(抜粋)パリの4月など。つやのあるアルトとフレージングの良さで
聴かせる。パーカーの跡を追うわけではないが、綺麗にトレースしている
アドリブは途中引用などもありなかなかしゃれている演奏をしている。
こういうクラシック系の演奏者でも長年JAZZも手掛けていると
編曲もいいのだろうけれど、身になっているようだ。
サックスの音色はパーカーライクではないと思うが、綺麗で
聴きやすい上品な質感がある。
世の中にはいろいろな演奏者がいるものだ。感服。


3フライベルク Daniel Freiberg:ピアソラ・ファンタジー
フライベルクは作曲編曲ピアノに精通しており、パキートと5年ほど
ツァーをしたミュージシャンで既知の中の様だ。
ピアソラは世界的に有名なタンゴの作曲家。滑るようなクラリネットと
タンゴのリズムを絡めて曲を進める。ファンタジーだから、自由な発想で
曲が進む。楽しい。
ラテン音楽の明るさとある種のシリアスさはあるものの、
伝わる音楽になっている。

4モーツァルト(デリベラ編):クラリネット協奏曲 イ長調 K.622~Adagio
2楽章をニューオリンズJAZZのテイストを入れてアレンジしており、
中間にクラリネットの無伴奏ソロが入ってみたり、引用があったり、
知った旋律で会場を沸かせたり、コール&レスポンスを取ったりと
クラシックの演奏会にしてはきっと毛色の違うものになっていて、
なかなか凝ったアレンジになって聴かせる。


5フライベルグ:ラテン・アメリカ年代記
短調のジャズスタンダード曲をテーマにして展開する。
滑らかなアルトが印象的。

6フライベルク:ブラジル幻想曲
ボサノヴァ スタンダードを入れながら、ラテン・フレーバーを
入れながら展開・編曲されたもの。
アンコール
ピアノとDUOで、ラプソディーインブルー・サマータイム


彼がケルンの首席指揮者時代の音源。アメリカ系音楽を特集した時の
音源かもしれない。
なかなか楽しいプログラムだった。


パキート・デリベラ(サクソフォン/クラリネット)
ウェイン・マーシャル指揮西部ドイツ放送管弦楽団
2019年2月22日 ケルン、西部ドイツ放送局内クラウス・フォン・
ビスマルク・ホール




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