フレディー・グリーン(g)のサイド・ギターの謎。
ビッグ・バンドのジャズに興味を持ったのは、ずいぶん後になってからでした。
カウント・ベイシ-楽団のギタリスト、フレディー・グリーンの名前を知ったのも
かなり後からでした。
そのギタリストの奏法も独特で、ビッグ・バンドの中でのリズム・セクションに
位置していて、決して表に出ない。しかしながら、その表に出ないことで、逆に
脚光を浴びたりしていました。そんなギタリストが、フレディー・グリーンでした。
彼は生涯一リズム・ギタリストでした。自分のリーダー・アルバムでさえ、シングル・ノート
(単音でのアドリブ)を取ることをせず、リズム・ギターで、リーダー・アルバムにしました。
どうして短音を弾かずに、コードだけで一生音楽家生活を過ごしたか・・・。
自分の仮説ですが、それはどうもギターのセッティングにあるのではないかと思ったりしました。
彼はボディーの大きなギターを使い、太い弦を張り、大きな音が出せるよう、弦高をあげて
音量を稼ぐようにしたのではないかと。ビッグ・バンドの音量に負けないために、マイクで音を拾い、
会場に流していたようですが、昔のPAなど今に比べればあてになりません。
ギター・アンプもコンサート会場ではあてにならないでしょうし。
そのような彼独自のセッティングの中で、やれることも限られていたのではないでしょうか。
当時のビッグバンドのほかのギタリストの逸話はわかりません。どんなリズム・セクションで
やっていたのか、今度調べてみようかとも思いますが・・・。
そのために、弦高が高くて太い弦なら、シングル・ノートで、もしかの速弾きなどは、かなりギタリスト
泣かせですし、そこまでする必要があるかというと、バンドの中でのアレンジでは、ダンスの伴奏
などであったなら、当時、ギターに凝ったアレンジなどしないのではないかと思われます。
そのような中で、彼のプレイが熟成したのではないかと思います。彼の伴奏は3つの音で和音が構成され
鳴らされる、独特なものでした。それでそれ以外は消音されるので、独特なギターサウンドが生まれました。
セッティングから、コード中心になり単音で旋律を弾くことがなくても、自分の楽器生命があることで
彼の存在意義はありました。そのようなセッティングは今日必要ないことから、彼の後進はいないのでは
ないかと思います。現在では電気的処理で、彼のような音が出せたりするのだと思います。
そんなことをトリビュートした、バッキー・ピザレリ(g)氏が考えさせてくれました。
彼は、ワン・アンド・オンリーのフレディー・グリーンの奏法をコピーしながらも、自分なりの単音での
アドリブや、コードでのアドリブも曲の中に入れています。フレディーはそこまでは、多分楽器の
セッティング上やりませんでしたし、その必要がなかったのではないかと思います。
そして自らのリーダーアルバムでも、その必要がなかったのではないかと思いました。
なかなか面白いアルバムでした。
ビッグ・バンドのジャズに興味を持ったのは、ずいぶん後になってからでした。
カウント・ベイシ-楽団のギタリスト、フレディー・グリーンの名前を知ったのも
かなり後からでした。
そのギタリストの奏法も独特で、ビッグ・バンドの中でのリズム・セクションに
位置していて、決して表に出ない。しかしながら、その表に出ないことで、逆に
脚光を浴びたりしていました。そんなギタリストが、フレディー・グリーンでした。
彼は生涯一リズム・ギタリストでした。自分のリーダー・アルバムでさえ、シングル・ノート
(単音でのアドリブ)を取ることをせず、リズム・ギターで、リーダー・アルバムにしました。
どうして短音を弾かずに、コードだけで一生音楽家生活を過ごしたか・・・。
自分の仮説ですが、それはどうもギターのセッティングにあるのではないかと思ったりしました。
彼はボディーの大きなギターを使い、太い弦を張り、大きな音が出せるよう、弦高をあげて
音量を稼ぐようにしたのではないかと。ビッグ・バンドの音量に負けないために、マイクで音を拾い、
会場に流していたようですが、昔のPAなど今に比べればあてになりません。
ギター・アンプもコンサート会場ではあてにならないでしょうし。
そのような彼独自のセッティングの中で、やれることも限られていたのではないでしょうか。
当時のビッグバンドのほかのギタリストの逸話はわかりません。どんなリズム・セクションで
やっていたのか、今度調べてみようかとも思いますが・・・。
そのために、弦高が高くて太い弦なら、シングル・ノートで、もしかの速弾きなどは、かなりギタリスト
泣かせですし、そこまでする必要があるかというと、バンドの中でのアレンジでは、ダンスの伴奏
などであったなら、当時、ギターに凝ったアレンジなどしないのではないかと思われます。
そのような中で、彼のプレイが熟成したのではないかと思います。彼の伴奏は3つの音で和音が構成され
鳴らされる、独特なものでした。それでそれ以外は消音されるので、独特なギターサウンドが生まれました。
セッティングから、コード中心になり単音で旋律を弾くことがなくても、自分の楽器生命があることで
彼の存在意義はありました。そのようなセッティングは今日必要ないことから、彼の後進はいないのでは
ないかと思います。現在では電気的処理で、彼のような音が出せたりするのだと思います。
そんなことをトリビュートした、バッキー・ピザレリ(g)氏が考えさせてくれました。
彼は、ワン・アンド・オンリーのフレディー・グリーンの奏法をコピーしながらも、自分なりの単音での
アドリブや、コードでのアドリブも曲の中に入れています。フレディーはそこまでは、多分楽器の
セッティング上やりませんでしたし、その必要がなかったのではないかと思います。
そして自らのリーダーアルバムでも、その必要がなかったのではないかと思いました。
なかなか面白いアルバムでした。
5 for Freddie: Bucky's Tribute to Freddie Green
Up in the Blues
https://www.youtube.com/watch?v=Ct563ZQwsyo
バッキーは途中まではリズム・ギターに徹していますが、2’24”あたりから
コードを動かして、曲に弾みを付けています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ct563ZQwsyo
バッキーは途中まではリズム・ギターに徹していますが、2’24”あたりから
コードを動かして、曲に弾みを付けています。
5 for Freddie: Bucky's Tribute to Freddie Green
Centerpiece
https://www.youtube.com/watch?v=rweVTmhdz10&list=RDrweVTmhdz10&start_radio=1&t=0
バッキーは2'46"あたりからシングル・ノートでのアドリブ 3’19”あたりからのコードでの
アドリブなど、変化をつけています。
Freddie Green - Mr. Rhythm (1956) (Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=INYf-iDBEq4
Up in the Bluesも入っているので、聴き比べてみてください。
Herb Ellis And Freddie Green – Rhythm Willie ( Full Album )
https://www.youtube.com/watch?v=lfgcgupbIb4
エリスがリード、グリーンはサイドギターに徹しています。
参考資料フレディー・グリーンの所有楽器
http://www.freddiegreen.org/instruments/guitarphotos.html
Centerpiece
https://www.youtube.com/watch?v=rweVTmhdz10&list=RDrweVTmhdz10&start_radio=1&t=0
バッキーは2'46"あたりからシングル・ノートでのアドリブ 3’19”あたりからのコードでの
アドリブなど、変化をつけています。
Freddie Green - Mr. Rhythm (1956) (Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=INYf-iDBEq4
Up in the Bluesも入っているので、聴き比べてみてください。
Herb Ellis And Freddie Green – Rhythm Willie ( Full Album )
https://www.youtube.com/watch?v=lfgcgupbIb4
エリスがリード、グリーンはサイドギターに徹しています。
参考資料フレディー・グリーンの所有楽器
http://www.freddiegreen.org/instruments/guitarphotos.html
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