もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

News from Paradise

2005-07-15 20:49:12 | BOOK
よしもとばななとパトリス・ジュアンの往復書簡。

ちょっと前によしもとばななのサイトをまとめた文庫本
「引っこしはつらいよ」を買っていたので
(毎日チェックしていても、活字の魅力捨て難し)
立ち読みして気に入ったらそのうち買おう、と思ったら・・・。
もう読んでいるうちにどんどん欲しくなってたまらなくなった。
『この気持ちは一時の錯覚かも』と本を無理やり置いて帰るも、
頭の中は本のことばかり。
なので、二日後に購入。

よしもとばななはデビュー当時から大好きだが、
「アムリタ」で私の中のピークをすぎて
“借りて読んで文庫になるまで待つ”になっていた。
それがある日サイトを発見して、それの単行本(すごく厚い)を読んで、
ばなな熱再燃。
まぁ、新刊即購入!ということはなくなって、
手元に置きたい本だけ買うだけですが。

特にエッセイが好き、文体も内容も。
彼女の言葉には『そりゃ、どうかね?』と思うことも沢山あり、
スピリチュアルな考えには全く意見を異にするが、
『それ!その通り!』『あ、そういうことだったか』という気づきが沢山あって、私にとっては実用書なのだ。
そして、パトリス氏は名前しか知らなかったけれど
(顔はジロー・ラモとごっちゃになってました)
「News from Paradise」も
私にとっては大切な言葉が沢山詰まっている本だった。
ガンガン線を引きたいくらい。
(ごめん、斉藤孝。私は本に線は引けないんだよ~)

~パラダイスについて語ることとは、実は理想について語ることです~
これはパトリス氏の言葉ですが、私もそう思うのです。
どこかにパラダイスがあるわけじゃなくて、
現実を理想に近づけていかなくちゃ、と。
でも、大方のご意見は『だって現実のほうが大事でしょ』と夢見がちな人にご忠告、というカンジ。
これに違和感のある私には、ばななさんの
~この大きな汚い声が響き渡る中で、思ったことを普通に発表していくだけでもうんとむつかしい・・・でも精神的な仲間がいれば・・・たとえ趣味や生き方が違っても、何か「品」のようなもので助け合えれば~
という言葉のほうが心にすとん、と落ちてきます。

当分読みふけるでしょう。一週間たたないのに、今三順目ですから。
コメント
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