もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「こころの湯」

2006-05-15 20:40:09 | 映画・旧作
2001年10月1日

主人公を演じたチュウ・シュイは、NHKドラマ「大地の子」で
陸一心の養父役だった俳優。

北京の下町で銭湯「清水池」を営む父。
それを楽しそうに手伝っているのは知的障害のある次男。
マッサージを受ける客、コオロギを闘わせて遊ぶ老人、
歌の練習をする青年などなど、常連客で毎日にぎわう「清水池」
ここは皆の憩いの場となっている。

ある日、都会でビジネスマンとして働く長男が帰ってきた。
弟から届いた葉書をみて、父が倒れたのかと心配をして駆けつけたのだが、
父はぴんぴんしている。
久しぶりの長男は、2,3日滞在することにするが、
全く違う生活を送る父と息子の間には、わだかまりがあった。

突然、地域の再開発が決まる。
常連達もこの地を追われ散り散りとなり、
「清水池」そのものも取り壊されることになる。
そんな中、
いくつかの出来事で、父との溝を埋めていった長男は、
都会に帰るのを延ばして銭湯を手伝っていた。
しかし、幸せな日々は長くは続かない。

中国の再開発は、色々な映画で取り上げられているが、
最先端をいくことがそんなに素晴らしいのだろうか?
といつも思う。

劇中のエピソードで、
二人の息子の母が嫁いでくる時のお風呂の話が、とても印象深い

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2 コメント

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いらっしゃいませ~ (もじもじ猫)
2006-09-22 22:24:59
お母さんの話、良かったですよね。

オリンピックに向けてというより、それ以前から再開発が進んでいる様子が映画では見られましたが、

地域の連帯を断ち切られた人たちは、どうやって暮らしていくのか・・・。

でも、古いものをどんどん壊すのは日本とて同じ。

複雑です。
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こんばんは♪ (ミチ)
2006-09-21 22:51:34
この映画とてもよかったです!

清水池のお風呂はそれほど熱いお湯ではなさそうでしたが、そこに浸かったかのように心が温まりました。

私もあのエピソードが大好き!

実はあの部分で涙腺が決壊してしまいました。

素敵なエピソードですよね~。

中国はオリンピックに向けてどんどん近代化が進んでいますが、古いものを惜しむ気持ちを持つ人もいるのでしょうか。

新しいものを歓迎する人のほうが多いのかな。

なんだか寂しいですね。
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