11月末のある日上野へ
久しぶりに会った従兄から
東京国立博物館平成館で開催されている
「洛中洛外図と障壁画の美」で
「舟木本」が展示されているよと聞いて
早速出かけました
室町時代から江戸時代にかけて描かれた風俗画
「洛中洛外図」
その中でも特に浮世絵の創始者とも言われる
岩佐又兵衛が描いた
確かに表情豊かな人物描写で
当時の活気にあふれた庶民の生活がしのばれます
これがその6曲1双の舟木本
屏風の数え方だそうで
六つ折りの屏風が左隻と右隻で1セット、つまり1双
実はこの屏風
ワタシの伯父で子供のころ遊びにお邪魔した
滋賀県長浜市で開業医をしていた舟木(本名:船木)が所蔵していたもので
そのため「舟木本」として知られています
飄々とした伯父は余り語らなかったけど
伯母から美出品を色々収集している話を聞いてはいたものの
このような重文のものを持っていたとは知りませんでした
合わせて
同時に展示されていた
フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ
4×4mのスクリーン4基に拡大投影された
舟木本VR画像と龍安寺石庭の画像も素晴らしかったデス
昔のプロジェクションは継ぎ目が目立ったもんだけど
特に龍安寺の画像は
全く見た目はわからず一つの巨大な16mのスクリーンのごとくで
数分の間に
夏から紅葉、冬の雪、春の桜、そして梅雨の驟雨と四季が移り変わり
その場にいるような臨場感でした