トランプ氏復権、「米国第一」再び 強権姿勢鮮明!!
トランプ氏は18日午後、邸宅のある南部フロリダ州を政府専用機に乗って出発し、ワシントン近郊に到着した。
支持者らと花火を観賞するなど、一連の就任式関連行事を開始。
ワシントン市内では、就任に反対するデモも行われた。
トランプ氏は19日、アーリントン国立墓地で献花した後、ワシントン市内で集会を開き演説する。
20日正午(同21日午前2時)ごろから、連邦議会議事堂で就任宣誓と就任演説に臨む。
トランプ氏は18日、NBCニュースのインタビューで、演説のテーマは「結束、強さ、そして公平という言葉だ」と語り、国民の融和を図る考えを示した。
厳しい寒さが予想されることから、議事堂外が慣例だった宣誓と演説の場所は、議事堂内のロタンダ(円形大広間)に変更された。
ロタンダでの就任宣誓は、レーガン元大統領2期目の1985年以来、40年ぶりだ。
トランプ氏は選挙戦を通じ「独裁者にはならない。初日を除いては」と述べ、就任直後から大統領令で政策を実現すると公言してきた。
20日にはホワイトハウスで大統領令の署名式が行われる。
その後数日間で出される大統領令は「記録的な数」(トランプ氏)になる見込みで、国境管理の厳格化や不法移民の送還、環境・エネルギー政策の転換を目指す。
メキシコやカナダ、中国に対する関税引き上げも焦点だ。
副大統領には中西部オハイオ州出身のJ・D・バンス前上院議員(40)が就任。
トランプ政権は、共和党がホワイトハウスと上下両院を支配する「トリプルレッド」という強い権力基盤でスタートする。
トランプ氏は2017年、第45代大統領に就任。
再選を目指した20年の大統領選でバイデン大統領に敗れた。
1度落選した大統領が返り咲くのは、1884年と92年の選挙に勝利したクリーブランド元大統領以来2人目となる。
MAGA
MAGA
トランプ前米大統領のスローガン「米国を再び偉大に(Make America Great Again)」の四つの英単語の頭文字を取った言葉。
転じて、トランプ氏を熱烈に応援する岩盤支持層や政治運動を意味する。
読み方は「マガ」。
1980年の米大統領選でレーガン陣営が使った「米国を再び偉大にしよう」という標語が基になっている。
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【詳細】トランプ新大統領就任演説 “黄金時代 始まる”
アメリカの第47代大統領に共和党のドナルド・トランプ氏が就任しました。
就任演説で、トランプ新大統領は「アメリカの黄金時代がいまから始まる」と述べ、バイデン政権の政策から大幅に転換し、不法移民対策の強化や化石燃料を増産する姿勢を強調し、アメリカを再び偉大にすると決意を訴えました。
「あまりに危険だ」65%が回答…大統領令次々行使するトランプ氏の権限拡大について 米世論調査の結果判明
アメリカのトランプ大統領が、前政権から大幅な政策転換をはかり大統領令を次々と行使し権限を拡大していることについて、世論調査の結果65%に上る国民が「非常に危険」と感じていることがわかりました。
アメリカの調査期間ピュー・リサーチセンターは、14日、先月27日から今月2日にかけて5000人あまりを対象に行った世論調査の結果を発表しました。
それによりますとトランプ大統領が、国の多くの課題に対処するために大統領の権限を拡大していることについて65%の人が「非常に危険」と回答しました。
政党別にみると民主党員や民主党寄りの支持者だと90%が「非常に危険」と回答したのに対し、共和党員や共和党寄りの支持者では39%と支持層によって評価が大きく分かれています。
その一方で、共和党に「強く」共感していると答えた共和党員の78%がトランプ氏に多くの権限を与えることで、国の問題をより効果的に解決できると回答しています。
ピュー・リサーチセンターは、トランプ氏は、記録的な数の大統領令を出しているがその多くは法的措置の対象となる可能性があると指摘しています。
ザ・大統領戦2024:キング・トランプがコンスピリチュアルな閣僚たちとともに実現させる〈オルタナティブ・アメリカ〉
いきなりトップギアのトランプ
4年ぶりに大統領に返り咲いたドナルド・トランプは、2025年1月20日の就任直後から、選挙期間中に語っていたとおり、いきなりトップギアにいれ、初日の200の大統領令を皮切りに電光石火の動きを見せている。
第1期とは次元の違う素早さだ。
仮にトランプが2020年の大統領選で再選していたなら、ここまで周りを自分に対するロイヤリストで固めることはできなかったことだろう。
J6(連邦議事堂襲撃事件)も起こってはいなかっただろうから、暴力による威嚇についてもまだ躊躇する素振りを見せていたかもしれない。
だが、2020年に負けたことで、トランプと彼を支持・支援する人びとの間の結束も強まった。
忠誠心の高いスタッフも選りすぐられ、「プロジェクト2025」のような大統領復権後の政策の青図も用意された。
2022年と2024年の2回の選挙を通じて、トランプに頭を垂れなければ共和党政治家ではいられないと思わせる党勢をつくった。
その結果としての、就任直後からの大進撃だ。