異例の事件に動揺する国民に「今は団結が何よりも重要だ」と強調した。AP通信によると、現場で射殺された容疑者の車と自宅から爆発物の材料が見つかり、連邦捜査局(FBI)は単独犯とみて捜査を本格化させた。

11月の大統領選に向け、共和党大会が中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで15日に開幕する。

バイデン氏は、大会の警備を見直すよう大統領警護隊(シークレットサービス)に求めた。警護隊は十分な備えがあるとして拒否した。

ホワイトハウスで演説したバイデン氏は、東部ペンシルベニア州での13日の集会で警護隊が射殺したトーマス・クルックス容疑者(20)の動機について「まだ何の情報もない。

決めつけないでほしい」として、党派対立や偏見を助長するような臆測を控えるよう国民に求めた。

APによると、容疑者は犯行前、集会近くの建物の屋根にいるのを複数の人に目撃されていた。

警察官が屋根にはしごで上がったが、容疑者から銃口を向けられて引き下がった。

直後に容疑者はトランプ氏に向けて発砲。

警察官の動きにより、狙撃に集中できなかった可能性がある。

バイデン氏は13日夜にトランプ氏と「短いが良い会話」をしたと語った。

「暗殺未遂は米国が体現するもの全てに反する」と強調。

「団結は最も難しい目標だが、今はそれ以上に重要なことはない」と語った。

米メディアによると、容疑者は約150メートル離れた場所から発砲し、トランプ氏は右耳を負傷した。

命に別条はなかった。

集会参加者の1人が死亡、2人が重傷を負った。