国産は安全・安心って聞くけど、国産牛も同じように安全性は高いの?と疑問に思うこともありますよね?
数十年前には狂牛病やBSEなどの問題がでてきたため、牛肉の安全性に疑問を持つのは当然のことかと思います。
今回は国産牛の安全性は高いというテーマで解説していきます。
国産牛は透明性が高く、高い安全性を誇る!
結論から申し上げますと国産牛の安全性は高いといえます。
理由は主に下記の通りです。
- 牛トレーサビリティ法により個体管理がしっかりしている
- 問題のある牛は廃棄される
- 牛の取引に際しては餌の証明書を添付する必要がある
エサや移動履歴の透明性が高く、問題のある牛は廃棄されるため、安心・安全に食べることができるという仕組みになっています。
具体的に確認していきましょう。
牛トレーサアビリティ法により個体管理がしっかりしている
牛は牛トレーサビリティ法により個体ごとに番号で管理がされています。
牛トレーサビリティ法とは人間のマイナンバーのようなもので、牛の個体ごとに番号がふられています。
そのため、万が一にも疫病にかかった牛がいた場合、その農家から出荷された牛を全てストップさせることができます。
牛トレサビリティ法により
- どこで疫病にかかったのか
- 何が原因だったのか
- どこに出荷されたのか
というのが簡単に分かります。
万が一疫病にかかった牛がいたとしても、出荷停止が簡単にできるため、消費者が牛肉を口にする可能性は極めて低いということになります。
問題のある牛は廃棄される
問題のある牛肉はすべて廃棄され、消費者の口には入りません。嘘!!
実際に人間には影響がないと呼ばれている病気でも廃棄されるという徹底ぶりです。
例えば
の牛は実際に人間が食べたとしても害がないといわれています。
しかしながら、病気であることには変わりないということで、廃棄され、消費者が実際に口に運ぶ可能性はありません。
口に運んでも問題ない牛肉でも廃棄されるので、もちろん口に運んで問題ある牛については確実に廃棄されます。
また、前述の牛トレサビリティ法によって牛の番号の管理が義務付けられていますので、不正に牛肉を生産することもできなくなっています。
牛を牛肉にする段階での安全体制が盤石なため、安全性が高いという仕組みになっています。
牛の取引は餌証明書の添付が必要
牛の取引には餌の証明書の添付が必要となっています。
問題のある牛肉になる原因は餌が原因になることが多いためです。
実際に過去に問題になったBSEは肉骨粉とよばれる悪性の餌の給与が原因でした。
牛を購入するときや屠畜するときは
- 何の餌を利用しているのか
- 3か月以内に投薬はしていないか
など人間に害を与える影響がある事項については申告事項となっています。
そのため、変な餌を食べている牛肉が消費者に提供される可能性はありません。
ただし外国産牛肉には不安が残る
ただし、外国産牛肉は全く不安がないということはありません。
特に最近問題視されているのは肥育ホルモン剤です。
肥育ホルモン剤とは科学的に合成されたホルモン剤で、牛が太りやすくなる薬です。
安全であるという研究結果はでていますが、一抹の不安が残りますよね。
実際にEUでは輸入、生産ともに禁止されています。
日本国内での使用は禁止されていますが、肥育ホルモン剤の入ったアメリカ産牛肉の輸入は認められいます。
薬の給与で牛の体重を増進させるよりも、自然に増えていった方が安心ですよね。
このような観点から外国産牛肉は危険で、国産牛の安全性は高いといわれてたようになったのではないかと推察されます。
国産牛は安全・安心!
今回は国産牛の安全性
- 国産牛は安全・安心である
- 安全な理由は厳格な管理体制が整っているから
- 外国産牛肉は肥育ホルモン財などを投与しており、安全性は国産牛よりも劣る
という点です。
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回答
- 食中毒菌は、主に牛肉の表面に付着しているので、牛肉の表面と側面をしっかり焼けば、牛ステーキをレア(中が赤い状態)で食べても基本的には問題ありません。
- ただし、食中毒菌は、時間とともに牛肉の表面から内部に浸透していくので、子供や高齢者など食中毒に対する抵抗力の弱い方は、中までしっかり焼いて食べましょう。
詳細
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牛肉には、ステーキ肉に見えても、細かい肉や脂身を固めた肉(成型肉)や、やわらかくするためスジ切りした肉(テンダライズ処理)、調味液を浸みこませた肉(タンブリング処理)などがあります。
成型肉やテンダライズ、タンブリング処理された肉の場合、食中毒菌が肉の内部まで入り込んでいる可能性が高いため、中までしっかり焼く必要があります。
このような加工された牛肉は、加工食品に分類され、名称に「牛肉加工品」や「食肉加工品(牛○○)」等と表示してあります。
また、牛肉が加工処理されていること、食べる際には十分な加熱が必要なことも表示されていますので、表示をよく確認してください。
牛肉は毎日食べても飽きないという人が多いですね。
ただ国産牛だと高いので安く済ますには輸入牛肉を購入するしかないのですが、その際に産地は確認していますか?
輸入牛肉の過剰摂取は単にカロリーや脂質のオーバーだけでなく健康を害する危険性があると言われています。
輸入肉の多くはアメリカ産かオーストラリア産(オージービーフ)のどちらかになりますが、どちらの方が安全性が高いのかおわかりでしょうか。
その他、
- 国産牛は安心して食べられるのか?和牛との違い
- 今話題の安全な牛肉「グラスフェッドビーフ」
など牛肉の危険性や安全性を理解してから食べましょう。
米国産と豪州産牛肉の危険性!安全なのは?
現在スーパーでよく見かける輸入牛肉の多くは「米国産」です。
一時BSEつまり狂牛病の問題で米国産牛肉が輸入できなかった時期には豪州産の牛肉が多く輸入されました。
そしてこれらの輸入牛肉の多くは成長促進を目的とした肥育ホルモン剤の危険性が疑われています。
肥育ホルモン剤とは?
本来牛は牧草を食べて少しずつ大きく育ちます。
ですが、それでは牛の成長が遅く食肉になるまでの時間がかかるため、トウモロコシなどの穀物の飼料を与えるだけでなく、肥育ホルモン剤を使用します。
それにより通常よりも早く成長することができるのですが、ここに大きな問題があります。
肥育ホルモン剤をたくさん使用した牛肉を食べる人間の体内には高濃度のエストロゲンが残ります。
この高濃度エストロゲンの何が問題なのかというと、ガンと密接に関係しているのではないかと疑われています。
2009年に開催された日本癌治療学会学術集会で、北海道大学遺伝子病制御研究所客員研究員の半田康医師らの研究による「牛肉中のエストロゲン濃度とホルモン依存性がん発生増加の関連」という発表がありました。
近年、日本では乳がんや前立腺がんといった「ホルモン依存性がん」が増加していますが、その原因が米国産牛肉に残留する肥育ホルモンと関連があるのではないか疑われていました。
そこで半田医師らが国内で流通する米国産牛肉と国産牛肉の肥育ルモン残留濃度を計測したところ、
- 赤身肉部分で米国産牛肉は国産牛肉の600倍
- 脂肪においては140倍
ホルモン残留が検出されました。
その結果、
「米国産牛肉を継続して摂取するとホルモン性依存の乳がんや前立腺がんの危険性が5倍高まる」と発表しました。
この肥育ホルモン剤は日本やEUで禁止されていますが、オーストラリアでも肥育ホルモン剤が使用されています。
では豪州産の牛肉も米国産と同様に危険性が高いのでしょうか?
オーストラリアの牛肉の危険性
オーストラリアにおける牛肉業界の基盤を成しているのが、「食品の安全性と完全性」です。
またトレーサビリティもしっかりしています。
トレーサビリティとは?
食品の安全を確保するために ,飼育から加工・製造・流通などの過程を明確にすること。 また,その仕組みのことを指します。
食品の安全性、完全性、トレーサビリティは、食肉業界が採用する様々な基準や制度を通じて完全に保証されています。
また、肥育ホルモン剤を使用しても安全性の基準に従って使用していて、現在は全生産量の4割程度に肥育ホルモンを使用していると言われています。
そしてホルモン使用の有無は確認が可能で、また近年その使用量が減少傾向にあります。
現在、オーストラリアの牛肉の約半分は輸出していて、肥育ホルモン剤を禁止している日本には極力肥育ホルモン剤を使用していない牛肉を輸出しています。
そのため、アメリカと比べるとその危険性には雲泥の差があります。
このようにオーストラリアでは安全性が確立されているため、日本でも発生した狂牛病にかかった牛は現在まで一頭も発見されていません。
欧州産牛肉の安全性
実際、外国産の輸入牛肉の中では欧州産の牛肉が肥育ホルモン剤の使用を禁止しているため一番安全です。
さらにEUでは肥育ホルモン剤の使用を禁止しているだけでなく、肥育ホルモン剤を使用している牛肉の輸入を禁止しています。
そのため現在でもアメリカとEUで牛肉の輸出入に関して貿易問題になっています。
ただ、安全性からすれば一番おすすめではありますが、輸入量が少ないため米国産や豪州産と比べると価格が高く国産牛とあまり変わりません。
肥育ホルモン剤の輸入牛肉を日本が許可している訳
日本は肥育ホルモン剤を国内での使用は禁止しているものの、EUと違い輸入牛肉には使用を認めています。
これは1999年に旧厚生省が「アメリカ産牛肉の残留エストロゲンは国産牛の2~3倍程度で、危険とはいえない」と報告したためです。
本来は600倍なのですが、これだけ差が出たのは「測定法が違うため」と言われています。
旧厚生省が使った古い検査法は半田医師らが使った最新の検査法にくらべると精度は20分の1~100分の1と言われています。
ですが、いまだに最新の測定法で計測していません。
ただし、本音はアメリカに対して強く反対できないのと、肥育ホルモン剤を使用した輸入牛を禁止すると国産牛と欧州牛だけでは供給が需要に追いつかないからです。
以前狂牛病でアメリカ産牛肉の輸入がストップした際に吉野家などの牛丼チェーンは大打撃を受けました。
そのため最新の方法で測定して「エストロゲンの基準値が高い」となって米国産や豪州産の牛肉の輸入を禁止してしまうと、それらの牛肉を扱っているお店は売上が激減どころか、たくさんつぶれる可能性もあります。
このように厚生労働省でも安全性に疑わしいのはわかっていても輸入禁止にはできないわけですから、自分たちでできるだけ米国産の牛肉の摂取の割合を減らす努力が必要です。
国産牛なら安心?和牛との違い
国産牛は確かに肥育ホルモン剤を使用している米国産牛と比べると危険性は低いです。
ただし、エサに関しては牧草だけでなく、トウモロコシや大豆の粕などを使用した穀物の飼料を与えることが多いです。
ホルモン剤は使用していないのですが、やはり牧草だけでは大きくなるのが遅いですし、アメリカやオーストラリアのように広大な土地で育てている酪農家は少なく、冬は草も育ちにくく牧草も足りなくなるため穀物を与えています。
また穀物の飼料を与える理由は身体が早く大きくなるからです。
この穀物の飼料ですが、エサにこだわっている酪農家以外は海外から大量に安く仕入れた遺伝子組み換え作物を使用している場合がほとんどです。
また輸出する際にはポストハーベスト(輸出に伴う大量の農薬や、殺虫剤、防カビ剤)の心配もあります。
スーパーなどで国産としか書かれていない牛肉はこのようなエサを与えていると言ってよいでしょう。
さらに国産牛は牛舎だけで一生を過ごす場合もあります。
本来ならば広大な土地でストレスなく、過ごすことでおいしい牛肉になるのですが、狭い牛舎ではストレスがたまり、体を動かさないので運動不足の牛は健康的とは言えません。
遺伝子組み換えや健康なんて気にしないというのであれば問題ありませんが、このように国産牛であるならば絶対に安心とは言えません。
さらに最近は牛白血病の問題もあります。
牛白血病とは?
最近問題になっているのが「牛白血病」です。
農林水産省のホームページでは
牛白血病のうち牛白血病ウイルスにより引き起こされる地方病性牛白血病は、近年、我が国での発生が増加しており、生産現場での被害も増加傾向にあります。本病への衛生対策に当たっては、家畜の飼養者、家畜保健衛生所の職員、獣医師、家畜人工授精師、関係機関等が一体となって取り組むことが基本です。
と紹介しています。
原因は不明で、近年、発生が増加し感染してもほとんどの牛は無症状で治療方法が無い恐ろしい病気です。
また「牛白血病を発症した牛の肉を食べても人へは感染しない」と言われていますが、検査をして市場に白血病の牛を出回らないように努めています。
ただ感染した牛の大部分が無症状なので、検査で見落としが絶対にないのか心配になります。
原因は不明と紹介しましたが、一部では肥育ホルモン剤や遺伝子組み換え作物のエサ、抗生物質なども疑われているようです。
このように米国牛よりはましだとは思いますが、もしかすると国産牛はオージービーフよりも危険性が高いのかもと疑いたくなってしまいます。
そのため「本当に安心な牛だけ食べたい!」というのであれば和牛をおすすめします。
国産牛と和牛の違い
「国産牛=和牛」と思っていませんか?
実は違います。
和牛とは
これらの4種とこれらの4種間の交雑種のみを指します。
和牛は日本が世界に誇る芸術品で、肉のうまみや風味、やわらかさ、きめの細かさなどをとことん追求し、改良を積み重ねてきた高級品です。
黒和種(くろげわしゅ)
和牛に占める割合…95%
主な産地…日本全国
全国で200前後の銘柄牛がおり、「神戸牛」「松坂牛」などのブランド牛が有名です。
「霜降り」と言われるサシ(脂肪)は、世界的にも評価が高く人気がある品種になります。
和牛4種の中で、一番小柄な牛ではありますが、一番脂肪が多いとされています。
褐毛和種(あかげわしゅ)
和牛に占める割合…4%
主な産地…熊本県、高知県
薄い褐色の牛のため、あかげ牛とも言われます。
阿蘇地域を中心に飼育される「肥後牛」などを熊本系、高知県を中心に飼育される「土佐和牛」などを高知系とよぶこともあります。
日本短角種(にほんたんかくしゅ)
和牛に占める割合…1%
主な産地…岩手県、北海道
この品種は、岩手・青森・秋田・北海道を中心に飼育されています。
夏は放牧し、冬は里に下ろす夏山冬里方式とよばれる飼育方法が特徴といえます。
毛色は濃い褐色で、性質は温厚だといわれています。
4種の中で、体格は一番大きくがっしりしていますが、一番サシが少ない赤身肉です。
無角和種(むかくわしゅ)
和牛に占める割合…1%未満
主な産地…山口県
山口県萩市を中心に飼育されている品種です。
現在、ほとんどが(社)無角和種振興公社の管理する「無角和牛の郷」で育てられており、月に3〜4頭しか出荷されないとされる、とても貴重な品種になります。
一方国産牛は国内で飼育された全ての牛のうち、事実上「和牛」を除いたものです。
このように和牛はエサや飼育方法にこだわりをもっているので、安心の牛肉を食べるのであれば「和牛」を選びましょう。
そして最近では輸入牛でもおすすめの肉があります。
それがグラスフェッドビーフです。