花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

キキョウ(桔梗)

2011年08月09日 | 草花・植物

響きと字面の美しい花だと思います。キキョウ
秋の七草として万葉集に歌われる「あさがお」は、このキキョウというのが、定説になっています。
 

萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴朝がほの花    万葉集巻1538番
(はぎのはな おばなくずはな なでしこのはな をみなえし またふじはかま あさがほのはな)

古名とされる「あさかほ」は「阿佐加保」などと表記されていますが、これがキキョウとは断定されていません。
「ありのひふき」は「蟻の火吹き」のことで、花の中心の花柱を、火吹き竹にみたて、このサイズなら蟻用ではないかという推測もあります。

桔梗は漢名ですが、音読みして「きちこう→きっきゃう→ききょう」として広まったという説。
和名がありながら、漢名の方が急速に広がったのは、キキョウの根が漢方薬として多用されたからではないかと思います。

キキョウの根は白っぽいサツマイモの小振りなものに似た根塊です。

英名は"balloon flower" 。蕾が紙風船ならぬ「花風船」に見えますね。

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