今日、原子力安全・保安院は東京電力福島第1原発事故で1~3号機から大気中に放出された放射性セシウム137の総量は、昭和20年の広島市への原爆投下の168・5倍に上るという試算を公表しました。
保安院の資料によると、福島第1原発事故のセシウム137の放出量は1万5千テラベクレルで、広島原爆は89テラベクレル。一方、ヨウ素131は福島が16万テラベクレルで、広島は6万3千テラベクレルとのことです。
ただ、政府は特別委に対し、「原子爆弾は爆風、熱線、中性子線を放出し、大量の殺傷、破壊に至らしめるもの。放射性物質の放出量で単純に比較することは合理的ではない」と、福島事故と広島原爆との比較自体には否定的な考えを示しているそうです
高田純北大教授は「セシウムの半減期は30年といわれていますが、体内では100日で半減。したがってセシュウムも一次的なもの」と言ってます。
ということは、今時点で検査した場合、体内のセシウムはどの位になっているのでしょう?
セシウムは尿と共に排出されると、聞いたことがありますが、その排出されたものは、最終的にはどこに行くのでしょうか。海へと流れたりはしないのでしょうか。
あちこちで行われている、高圧洗浄で洗い流された、汚れた水の行方は?
福島原発では海にも汚染水を流しましたが、その行方については、心配ないものでしょうか。
牛肉の汚染は飼料の管理で対応出来ますし、植物の汚染も土壌の管理で対応できます。
しかし、魚介類は難しい。
なぜなら、プランクトンを食べた小魚を、少し大きい魚が食べる。その魚をさらに大きい魚が食べる。海の生き物の植物連鎖は、どの段階でどの程度汚染されるのか、把握が困難だからです。
そのうえ、魚は回遊します。
魚介類を全量検査するなど、到底無理。どの品目をどのような割合で検査するのでしょう。
私たちは日常的に魚をたくさん食べる民族です。
その魚を安心して食べられない日が続くことになります。
ずいぶん昔、貝類の雌雄の異変に付いてテレビで特集したことを覚えています。
原因については触れていなかったように記憶していますが、今になって考えると、原発から排水される低濃度の汚染水が、原因ではないでしょうか。
低濃度の汚染物のうち
・.液体は固化してドラム缶にいれる。蒸留水は再利用または、海に流す。
とあります。
完全に無害化されない汚染水が、毎日海に流れ込んだ結果、貝類の異常が起きたと考えます。
もちろん海には、他にも有害な物質が流されていると思いますが……。
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