「名犬チーズ、登って来い」
木の上でアンパンマンごっこをする人々を、初めて見ました(笑)
* * *
登園してきてすぐ木登りしてるRITくんに
「お世話バッチつけようかー?」と声をかける。
「いやだー。そんなんつけんわー!」
と元気に拒否。
どうしてかなー?と思いながら
ここでは当番あまり頑張らず、そうか、分かったよーと
静かに去った。
一日RITくんを見てたら、お世話が嫌なんじゃなかった。
お弁当のとき、
だいたいの男子の皆さんが同じところにきゅっと固まって
座っていたのだけど、
RITくんは、少し離れて、ボーイズ軍団に背を向けて、年少chiちゃんとtaちゃんと
3人で食べていたんです。
「まだだよ、いただきますするまで待ってるんだよ」と教えてくれたり
くるっと振り返って
「おーい!みんな見て!chiちゃんがこんなにいっぱい食べてる。」
とみんなにchiちゃんの頑張りを紹介したりしてる。
ボーイズ軍団が
「このおにぎりが、鬼だったら・・・?」「ぎゃーー!」
っていう想像力豊かな遊びをしてたんだけど
ちゃんとその話題には振り返って大爆笑で参加してる。
RITくん、自分の友達関係も大事にしながら
小さい子に優しい気持ちで接していて、素敵だなぁって思いました。
そんな姿を見て、あぁ、朝「バッチつけようよー、お兄ちゃんなんだから小さい子の面倒を」とか
頑張らないで よかったなぁってつくづく思いました。
家での育児ではついつい、
大人が決めた枠にはめて育てようとしてしまうことってあるけれど、
しっかり子どもたちを観察していたら
育ちの芽をいっぱい発見できるのかもなぁ、なんて思いました。
お世話バッチですが、この日のミーティングで、
子ども達は、それぞれに自分達のペースで 自分の遊びを大切にしたり
自然に小さい子に優しくしたりしているから、
お役目は終了、ということでまとまりました。
話は変わって、午後からのRYOくん、当番の連れ子で1歳半になるSakが
何度もRYOくんの言葉をオウム返しにしたのが怒れてしまって・・・
馬鹿にしたんじゃないんだ、RYOくんが好きなんだよ、好きだからまねっこしたんだよ、と
しっかり心に届くように伝えたら、荒くなってた言葉が静かになっていった。
そして、その後では、Sakの姉ちゃんで年少のMちゃんのお世話をすすんでしてくれてました。
ほどけそうだった弁当包みを結びなおしてあげたり、
スケッチブックをリュックにしまってあげたり・・・
そんな素敵な姿を見せてくれました。
表面的に出てくる子どものちょっとした反抗的な態度に 大人がむきになってしまうことって
日常生活ではままあるんですが・・・
子ども達だって、本当は反抗的な態度なんかとりたくないんじゃないかな。
誰かに優しくできるような自分が本当は好きなんじゃないかな。
って思いました。
というのは、もっと優しくなりたいと思いながら空回りして、思考とは真逆に
どんどん冷たい人になってしまう時が、私はありまして(THE夫婦関係です・笑)
そんな時、この日のRyoくんと自分が重なりました。
「こんなはずじゃない!」って自分が叫んでました。
だから、そんな風にもしかして、
表面的に反抗的だったり、手足が出たりしているキッズがいたら
その心の奥の気持ちに、そっと寄り添ってあげたいなぁって 改めて思いました。
特に我が子には、
「弟には優しくして欲しい」「叩かないで欲しい」
「やたらめったらわがまま言わないで欲しい」
と とっさにでっかい角をはやしたりしてしまうのですが。
当番の時のちょっと冷静な自分を思い出して 子育てしてみよう。
RITくん、RYOくん、ありがとう。
(なお)