ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

1年後

2012-03-11 23:03:14 | 震災
震災からちょうど1年。

日本全国各地で追悼式典が行われていたようだが、我が家はうちのすぐ近くの海岸近くで行われた追悼式典に午後2時頃に出かけて、地震発生の午後2時46分を迎える事にした。

うちのすぐ近くでも津波被害で死者が数人でたのだが、震災後は立ち入り禁止になっていたので(実際には立ち入り禁止でも出入りできたけど、なんだか恐ろしくて行けず)、1年ぶりに足を踏み入れて見た光景。



ここにもガレキの山。



堤防が押し流されてしまい、土嚢が積み上げられたまま迎えた1年後。



かろうじて残った堤防も亀裂がすごい。



テトラポットが全部押し流されてここまで流されてきた。



あったはずの家が流されてなくなっている。



2時46分を前に地元のお坊さんたちの読経。



たくさんの地元の人達が集まっての式典。

そして2時46分。サイレンが鳴り響く中の黙祷。

1年前のこの時、ものすごく揺れてたなあ、怖かったなあ、あれからものすごく変わっちゃったんだなあ、と思った。
黙祷が終わって目を開けると涙が出てた。周りを見ると、同じように涙をぬぐっている人が何人もいた。

式典で何人かの友達に会った。なんとなく来ちゃったね、と話した。

1年経ったけど、まだまだ全然。ガレキだってあちこちにある。

来年の今頃はどうなっているのかな?


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震災後の新風景

2012-02-29 07:46:21 | 震災
今年に入って近くの公民館駐車場に設置されたもの。


(写真をクリックすると大きくなります)

空間放射線量の測定器。この日は0.104μSV/h1。
こんな測定器が公共施設や学校などいろんなところに設置されるようになった。
震災後の福島県の新たな風景。

原発事故直後の対応が報道されたが、’こどものサッカー’みたいだったそうだ。
なんなんだろう、日本の政治家って・・・。
結局あの時現場で頑張ってくれた人達が事態をどうにか乗り切ってくれたのね。

この先予想される次の地震などの災害にはこの教訓、しっかり踏まえて対応してくれないと、また大変な事になってしまう。

国の中心部にいる方々は、ちゃんと仕事をやってください。

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ハワイアンズグランドオープン!

2012-02-09 21:02:14 | 震災
震災で施設が壊れてしまい、10月にやっと仮オープンしていた地元のスパリゾート・ハワイアンズ。2月8日にグランドオープン!

3月11日の地震ではそれ程の被害は受けなかったのに、4月11日のいわき市震源の震度6弱の余震で、プールのある施設の真下の断層が数十センチ動いたそうで、復旧は本当に大変だったらしい。
震災後、フラガールの皆さんは本当に頑張って全国巡業やテレビなどで福島をPRしてくれて、地元の私は昔は(なんなの?日本のハワイって・・・?)と思っていたが、今はハワイアンズを誇りに思う。

グランドオープンにはハワイアンズの周辺の小学生がご招待され、息子のバド仲間がグランドオープンを放送する地元テレビに登場。子供達は
「いいなあ~!!」
と、ハワイアンズで泳げる日を楽しみにしている。

とはいえ、グランドオープン後にどの程度客足が戻るか・・・??
それは福島のみんなが心配するところだ。

でも、放射線量が心配な方、ハワイアンズはほとんどが屋内施設。プールや温泉の線量も毎日測っているし、そんなに危なくないですよ。
なにより心のこもったおもてなしがきっと楽しめるはず。

頑張れ~!ハワイアンズ!!
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続く影響

2012-01-17 20:59:49 | 震災
年明け早々、浪江町で砕石された石からできたコンクリートから高線量の放射線を検出とのニュース。
食べ物のみならず、本当にいろんなところに影響がでている。
石が砕石された場所は現在避難区域に指定されているが、事故直後いったいどんだけ放射性物質が放出されてしまったのか!?
地震で壊れた建物や道路がめちゃくちゃたくさんあるから、コンクリートはそりゃ需要が高いだろうが、こんな形であちこちに放射性物質が散らばっちゃってるのはもう本当に残念・・・。

判明したきっかけは、二本松市の一人の中学生が身につけて測定していたガラスパッチの線量が高めで、原因を調べてわかったそうだ。
ガラスパッチ、うちの娘も11月に学校で配られてつけているが(息子は面倒くさがってつけていない)、’今更測っても・・・’と思いながらだった。でも、こんな風に役にたつ時もあるんだ~。やっぱり細かく測る事が必要なのかも。

まだまだ続く放射線の影響。ほんと、大変・・・。
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測る

2011-12-15 21:08:12 | 震災
原発事故当初はなかなか手に入らなかったガイガーカウンター。夏頃に学校にやっと一つ導入されて、各子供会に貸し出されて、その時に初めて自分の家を測定して・・・。

二学期になってからはあちこちで貸し出しされるようになり、もう珍しいものではなくなったが、最近我が家の町内会でも購入したそうで、このたび町内の線量マップが作られる事になったらしい。

町内あちこちの測定は、小学校子供会の保護者の役割となり、今年役員の私は今朝会長さんと一緒に1時間ほどかけて通学路を中心に12箇所を測定。そんな感じで町内あちこちで測定されて、きっと本当に細かい線量マップが出来上がる事だろう。

アスファルトの上ではもうどこでも0.1μSVくらいの線量で落ち着いているが、やっぱり土の上だとちょっと高めの0.2~0.3。本日の最高値は公園のうっそうとした植え込みの中0.32(だったか?)。

土の上・木々の中が高めなのはわかった。これでは山の方には行く気にならない・・・。
ああ、もう福島(会津除く)で山歩きやキャンプは厳しいのか・・・?
除染、といっても、山にはあんなに木があるというのに。



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福島応援ソング

2011-12-11 18:22:37 | 震災
今年の紅白歌合戦の出場歌手が発表されたが、震災を受けて結成された「猪苗代湖ズ」も出場することに!

福島(ふくしま) 応援歌 猪苗代湖ズ


震災後、福島県内ではテレビ・ラジオで『I love you & I need you ふくしま 』が何度も何度も流れたが、私はこの歌は福島県民は誰もが知っているけど全国的には全くのローカル曲だと思っていたので、年末に全国そして世界でこの歌が流れるというのがちょっと恥ずかしいような気がする。

福島が悪い訳じゃないのに原発事故でこんなに有名になっちゃって、応援してもらうのは嬉しいけど、福島が特別、と思われるのは複雑。
’♪I love you baby ふくしま~ I need you baby ふくしま~ ’という’ふくしま~’という部分は、全国の皆さんそれぞれの故郷の地名が来ても全然不思議ではない、福島のみならずみんなの故郷の応援ソングととらえてもらえれば、なんて思ってしまうのだけれど、やっぱり、福島は特別なのかなあ。


福島応援ソングといえば、こちらの’福の歌 頑張っぺバージョン’も福島ではとっても有名。

ave 福の歌~頑張っぺver.~/歌詞&スライドショーつき


この歌は震災直後から地元のラジオ局で流れて、未だに聞くと3月の状況を思い出して涙がでてくる。

まだまだ続く原発事故処理。歌は記憶に残る。忘れない事が大切。


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お米

2011-11-30 07:46:49 | 震災
福島市大波地区や伊達市旧小国村・旧月舘町のお米から基準値を超える放射性物質が検出された。
1か月ほど前のサンプル検査では1か所のみの検出で、ホッとした農家さんも多かった中でのこの事態、残念だし悲しい。

昨日のローカルニュースで、実際にご自分の作った米から基準値超えの放射性物質が検出された農家さんがインタビューに答えていた。

この方の自宅は線量が高く、避難指定を受けていたが、米の作付けは制限されなかったので、迷いながらも田んぼの荒廃を防ぐ意味もあって、例年の3分の1ほど米を作ったそうだ。
「出るんじゃないかと思いながら米を作ったが、いつも心は揺れていた。」
と話す姿は、時間と手間をかけて一生懸命作ったお米がダメだった事での虚無感でいっぱいの様子だった。
「よく調べないで安易に福島県は安全宣言を出してしまって、これで福島県の信頼がなくなってしまうと思うと悔しい。」
ともお話していて、今回検出された最初の経緯は、大波地区の農家さんが自主的に持ち込んで検査して発覚した事から、線量の高い地区の農家の皆さんの危機感と福島県の行政側の意識とがずれていたのだなあ、と思う。
ほとんどの農家の皆さんの’本当に安全なものを’という意識、すごいな、とも思う。

現在では線量の高い地区のお米を全品検査する事になった。他の市町村でもその動きが広がるだろう。
お米だけでなく、本当に細かくいろんな食べ物を検査して、なにが基準値を超えてなにが大丈夫なのか、しっかり調査してほしい。
それが買う側の安心につながる。

そしてそこでは作物はしばらく作れない、と判断された農家さんへの補償や生活の張りというようなものを取り戻す何かを考えてあげてほしいと思う。



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福島から中継!

2011-11-01 07:46:01 | 震災
NHK「あさイチ」が今週は福島県内から中継をしている。いつも私は全部は見られないけど出勤までのちょっとの時間、結構楽しく見ている番組。

出演者の柳澤さんは福島・会津のご出身。震災以来福島を心配しているコメントが何度もあって、なんだか心強く感じていたが、実際に県内で中継を、しかも1週間もしてくれるというのはものすごく嬉しい。

被災地の東北3県の中でも原発事故の為に、全国的には「応援はしてるけど、どうなの?福島??」って雰囲気なのだが、たくさんの県民がいつもの通り生活している(気を付ける事は確かに増えたけど)様子を、ちょっとでも皆さんに伝わればよいなあ、と思う。

今日は地元「スパリゾートハワイアンズ」からの中継。見ようっと!!
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汚染地域

2011-10-06 05:34:36 | 震災
放射性物質の沈着を調べた文科省の航空機モニタリングの測定結果が発表されている。


(クリックすると拡大)

地図を見るだけでは何を意味するのかよくわからないので、自分でいろいろ調べてみる。
チェルノブイリ汚染区域との比較’を行っているこちらのブログで納得。

チェルノブイリでは37,000Bq/㎡以上が汚染区域とされたので、その区分で言うと濃い茶色や薄い茶色の区域は汚染区域から外れる。
くすんだ水色から徐々に多くの放射性物質が土壌に沈着している地域となる。

悲しい事に、福島県は半分とは言わないが、かなりの部分が当てはまる。

汚染地域なのはもうまぎれもない事実。でもその汚染度は、現在避難区域に入っている地域以外は、チェルノブイリでは’定期的放射能管理ゾーン’の中に入る37,000~185,000Bq/㎡以下の区域(濃い青と濃い水色か?)がほとんど。薄い水色以上からが’移住’という事を考えた方がいいという区域のようだが、定期的放射能管理ゾーンとは何だろう?食品や環境中の放射線量に常に気をつけるというレベルか?

ここいわき市の私の住む場所は濃い茶色。ここに住んでていいんだ~、ホッ。

しかし、人口の多い中通りの福島市や郡山市は風向きや地形で放射線物質がたくさん飛んでしまった。一歩間違えればいわき市だって同じ立場。
でも同じ福島県民なのにこうして(私の住んでる地域はそんなに汚染度が高くない)と思って喜んでいる自分がいて、そうしてを喜んでいる自分も他の地区から見れば十分汚染区域に住んでいる人間で、なんだか嫌になる。

福島県の中でもこういう格差はたくさんあって、東電の補償が始まって、避難区域の住民とそれ以外の住民の補償の格差や、10月に入って避難区域が解除された地区と原発に近くてまだ数年は帰れないであろう地区との差、などなど、あっちはいいなあ、こっちのほうがまだいいや、と改めて人は誰かと比べて自分はどうと考えるものだと思う。

そんな中で、気になる’福島の子130人調査に甲状腺機能変化10人’のニュース。

チェルノブイリでは事故があった事自体が住民に知らせれなくて被害が拡大した。
福島ではそれよりはまだ情報が発表されていたし(不十分ではあったが)、事故直後の屋内退避や食品汚染検査をしている。
それでも、甲状腺機能に異常が出た子がいるのがショック。

鎌田實先生のブログで鎌田先生が言っているが、

<数値が上昇=甲状腺の病気というわけではない。もちろん、将来、甲状腺がんになるというわけでもない。

<おそらく時間とともに正常値になっていくと思うが、経過観察が必要だ。大事なことは、健康診断をして、病気ではないけれど、基準値を超えた子に関しては慎重にフォローしていく体制をつくること。

程度の大小はあるが、汚染区域と同様、ある程度の被曝をしたのも紛れもない事実。
こうなってしまうと住居環境や健康状況を、ある程度気を付けながら暮らしていくしかないのだろう。

どうか、福島の子供達に数年後の大きな健康被害の報告がありませんように・・・。

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まだまだ余震

2011-09-30 07:56:22 | 震災
昨日の夜は久々の震度5強の地震発生。
震源はいわき市の陸地近くの沖。その時私は外にいたのだが、広いいわき市の北部にいて、震源のごく近くだったみたい。外にいてもゴゴゴッーと建物が揺れて、揺れている時間が短かったからまだ良かったが、結構恐ろしかった。

いわき市の中でも北部は震度5強、私の住む南部は震度4。最近は北茨城震源が多かったのが、今回はちょっと北に移った感じ。でももうちょっと北には原発があるから心配度がまた違う。

来月になると震災から7か月。まだまだ余震が続く・・・のね、きっと。

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