ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

忘れた頃にやってくる・・・

2008-05-13 11:18:08 | こども関係(~2010年3月)
昨日の夕方、スクールバスで帰って来る息子を迎えに行くと、先生からバスの中に手招きされる。
何だろう?とバスに乗り込むと、息子が額から出血!先生がティッシュペーパーで傷口を抑え、息子は少し泣いたのか、頬に涙の後を残しボーッとしている。

聞くと、バスの中で隣に座った子とふざけていたのか、隣の子がシートベルトを投げたようで、その金属部分が息子の額に当たり、出血・・・。

傷口を見ると、切れた箇所は1cmもないが、傷口が深い。これでは血がなかなか止まらないだろう。
先生や他の親に「大丈夫か?」「早く病院へ連れて行け。」など言われながら、そして相手の子の親に「本当にごめんなさい。」と言われながらバスを降り、相手の子の親が「一緒に病院へ行こう」というのを「大丈夫。」と言って別れ、娘を幼稚園のバスから下ろし、マンションのお友達の家へ娘をあずけ、息子を連れて病院へ行った。

息子の額の傷を見て、ああ、あの時と同じだな、と思う。
それは2005年の娘の怪我。(2005.6.29「娘、4針縫う」ブログ参照)
娘の怪我の経験から、縫った方が早く直ると思い、近くの病院へ。

案の定1針縫う事になる。息子はビビッたようだが、娘は4針縫ったが今度は1針。すぐに終わるよ、と息子に言い聞かせる。
そしてあっという間に処置完了。息子も「思ったより痛くなかったよ。」と言い、「偉かったね。」と褒める。
そして娘の時と同じように破傷風の予防接種を受けなければいけない、と言われ、これも相変わらず同じなんだな、と思いながら待合室で待っていると、テレビではこの日の午後起きた四川省の大地震のニュースが流れていた。

CCTVのニュース映像は、地震が起きた後外に飛び出したたくさんの人を映すだけで、日本のように地震発生直後どんな揺れか(テレビ局の電気がどれだけ揺れたかとか、お店の商品がどれだけ倒れたかというような)わかるようなものは何もなく、この時点での発表は死者数人との事。(これが一夜明けると数千人になっているのだけれど)

テレビを見ていた人達も「無錫は何もなかったな」とか言いながら見ていたが、そのうち点滴を打ちながらテレビを見ていた小学生か中学生の子どもがチャンネルを変え、番組が抗日映画に変わってしまい、それを見ながら待合室の人たちが笑っているのが(日本人の兵隊がこてんぱんにやられる内容)なんだか私はとても腹立たしかった。

娘を迎えに行き(Mさん、ありがとう!)家に帰ると、なんだかとても疲れてしまい、この日は子ども達と早めに就寝。

息子は1週間後に抜糸。傷口は小さいので今日は傷口の上にガーゼをテープで留めて学校へ行ったが明日からはばんそう膏を貼るくらいで大丈夫だろう。

最近子ども達は病気もせずに元気だったが、病気やケガは(そして地震も)忘れた頃にやってくるなあ、と思った一日だった。

*地震で被災した方々、心よりお見舞い申し上げます。地震や大雪、台風など、まだまだ自然災害で大きな被害が出る中国。比較的都市圏で生活する私達は、そのリスクを忘れがちになりますが、しっかり心しておかなければいけないのかもしれません。




コメント
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