ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

偽装

2008-09-12 12:30:42 | 思う事(~2010年3月)
日本で連日ニュースで報道されている、基準以上の残留農薬やカビが生えて食用に適さないと判断された事故米が食用に転用されていた、という事件。
健康被害は今の所報告されていない、とは言っても、そりゃひどいよ、と私も思う。

最近は産地偽造や賞味期限改ざんなど、食の安全に関するニュースが多いが、こちら中国、更にヒドい状況。

今中国のニュースで大きく報道されているのは、ある安い粉ミルクを飲んだ赤ちゃんが腎臓結石を多発している問題。

これはメラミンという有機化合物を配合した事が原因との事で、これはたんぱく質純度を高く見せかける為に入れたとの見方が強いそうだが、去年はこれと同じようにアメリカでメラミンを含んだ中国産ペットフードを食べたペットが死亡するという例があったというのに、その教訓が全く生かされないで、今度は人間の赤ちゃんが被害に遭ってしまったというのが本当に悲しい事だ。

今回の例も、中国国内で安価で流通している食品を購入した、被害者が低所得者層が殆どと言える事件だが、この国は貧乏人に対して本当に悲しくなるくらいつらい国・・・。

食品大手メーカーとして中国では有名な’康師博’ブランドのミネラルウォーターの水源が実は水道水だったというニュースも最近あったが、飲んで健康被害が出るといったような話ではない、日本の’産地偽造’みたいなものだったので、康師博の謝罪も「まぎらわしい表示をしちゃって悪かったけど、水道水をちゃんとキレイにして売ってるんだから大丈夫」みたいな感じで、結構あっけなく収束した様子。
消費者側も、もっとひどい(死人が出るような)食品は他にある、といった感じなのだろうか。

日本は確かに’消費者がやかましい国’。
問題があった会社に、よってたかって謝れ、謝れという風潮もどうかと思うが、たとえ健康被害が出ていないとはいえ、それを放置しておけばもっと悪い方向に行くかもしれない。
食べ物を大切にするのはそりゃ大切だけど、ごまかしや偽装は、続けていくうちにどんどんおかしくなっていくような気がする。

日本はどうか、中国みたいにならないように、食べて明らかに毒になるものは、絶対に作らないでほしい・・・。


コメント (3)
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