モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

三度目の高館山(2017年4月6日)

2021年04月06日 | 鶴岡高館山

毎日が日曜の特権を行使し、平日4月6日にまたまた高館山に行って来た
(過去の記録はこちら ⇒ 3月19日 3月26日)。

三度目の今回は家人を伴い、イワウチワの花やギフチョウを観ることを目的とした。

オオイワウチワ

 


オクチョウジザクラ 

 

                                           恰好だけは山姿の家人 

散策道を歩き出してほどなく家人が蝶々を見つけてくれた。

あまりにもちっこいので、初めヒメギフチョウかと思ったが、
拡大し、蝶々の専門家に診てもらったら、それはギフチョウだった。
個人的には初めての出会い。


ギフチョウ




コシノカンアオイはギフチョウ幼虫の食草。

コシノカンアオイ



カタクリはギフチョウ(成虫)が吸蜜によく訪れる花。今が最盛期だった。

カタクリ
 

                                     バックにエゾエンゴサク(オトメエンゴサク?)も。

今日咲いてた他の花たち。


ミチノクエンゴサク

 
                                                                                                            カタクリとミヤマカタバミ 

スミレの仲間二種。


スミレサイシン

 


ナガハシスミレ




今日のもうひとつの目玉は左団扇じゃないイワウチワ(此処では厳密にはオオイワウチワ)。 
こんな山道を歩いてて、ひと株見つけたら、



オオイワウチワ

 


( ̄π ̄;あるわあるわ。

斜面はびっしりとイワウチワに覆われていたが、あいにくもろ逆光で眩しく、群生写真は撮れなかった。 
蕾や咲き始めはピンクが濃かった。

オオイワウチワ
 



すっかり開くと白っぽくなる。



 

近隣ではショウジョウバカマも多く見かけた。
 

ショウジョウバカマ



場所によっては、カタクリとショウジョウバカマ、イワウチワのピンク三重奏がみごとだったが、

(´π`;)ワタシの(撮影)技術レベルではそれを表現出来なかった。

帰りがけに家人がシュンランを見つけてくれた。

シュンラン



高館山なればこその
オオミスミソウはそろそろ終盤モード。
 

オオミスミソウ






また来年も見に来たいものだ。

今日は視程も空の色もイマイチだったが、帰りに見た鳥海山はでかかった。
 

帰りに酒田みなとICから見た鳥海山。



以上。


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鳥海山に誘われ、二度目の高館山。(2017年3月26日)

2021年03月27日 | 鶴岡高館山

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

(2017年)3月26日の朝はよく晴れた。
当初、近場の男鹿半島に行くつもりでいたが、
鳥海山がとても綺麗だったので、
そちらに引き寄せられるように南に走ってしまい、
ε=ε=へ(+´π`;)ノ 勢い余って県境を越え、鶴岡市まで行ってしまった。

鶴岡市の高館山は一週間前(3月19日)に行ったばかり(その時の記録はこちら)だが、
初めてなので見損ねた花も若干有った。
今回はそれらを補完する山行きとしよう。

行く途中に見えた朝の鳥海山を。

本荘郊外から見た鳥海山。

 
酒田みなとIC付近から見た鳥海山 


庄内地方から望む鳥海山は秋田側(本荘やにかほ)から見るそれとは左右反対の姿となる。

なお今日、月山は雲が掛かってよく見えなかったので省略。
両方の名山がともに見える日は少ないと聞く。

今回も山麓にある「鶴岡市自然学習交流館・ほとりあ」を訪ねて挨拶。

鶴岡市自然学習交流館・ほとりあ。背景の山が高館山。






それでは雪割草
じゃなくて、前回、見損ねた花を。



コシノカンアオイ
は手持ち書籍によると、秋田県から新潟県、長野県北部までの日本海側地域に自生とあるが、
私が観たのは今回が初めて。
見慣れたトウゴクサイシン(かつてはウスバサイシンと呼ばれた)などに較べると花が驚くほどでかい
(一説では秋から咲いている)。
なお高館山にはトウゴクサイシンもあり、こちらは落葉性。現在、新しい葉を展開中だった。
またこれらの植物を食草とする蝶はこの山ではヒメギフチョウではなく、ギフチョウとのこと。
今回はまだ早すぎたのか、蝶には遭遇出来なかった。

トウゴクサイシン                                  エンレイソウ
 

咲き出したばかりの花たち

スミレサイシン。大きな花を咲かせるスミレ。
後から出て来る葉っぱはスミレ類としては大型で、形はトウゴクサイシンにそっくりだ。




ミヤマカタバミ                              ショウジョウバカマ(下の葉はコシノカンアオイ)
 



まだ開店準備中だったのは・・・

オオイワウチワ




前回の復習。 

変なキノコ。
シロキツネノサカズキモドキ    
                     キクバオウレン
 


先週咲き出したばかりだったカタクリやキクザキイチゲは丁度いい塩梅になっていた。

カタクリ                                        カタクリとキクザキイチゲ
 

 キクザキイチゲ(
青紫タイプと白タイプ)                                                        キクザキイチゲ(薄いピンクタイプ)
    



アネモネ類は他にニリンソウの芽だしはいっぱい有ったが、アズマイチゲは今回見かけなかった。

折角来たのだから今がたけなわの雪割草(オオミスミソウ)を満喫していく。

秋田にも有るが、乱獲や高速道の工事などで消滅寸前。だからなおさらだ。

オオミスミソウの群生。


   

 

 






 

濃青色のタイプは盗掘されたのか非常に少なかった。
雪割草の仲間は早春に咲くので、(カタクリやイチゲのように)スプリングエフェメラルに含められることが多いが、
ご覧の通り、常緑の葉が既に出ており、花後もずっと残るので厳密にはスプリングエフェメラルとは言い難い。
同時期に咲くオウレンの仲間もそうだ。




  


これらの花がまた来年、いや十年後、百年後も見られるようにと切に願う。

以上。



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2021年も3月19日は高館山だった。(2021年3月19日)

2021年03月22日 | 鶴岡高館山

鶴岡の高館山に初めて行ったのは、
一昨日報告した(こちら)ように2017年3月19日だった。
その後は翌年2018年が翌20日だった以外、2019年も2020年も3月19日に行っている。

コロナ禍二年目の今年(2021年)も3月19日だった。
この日は高館山の特異日なのか。
個人的にはこの日を特別に意識しているわけではないのだが、

秋田では殆んど見られない野生の雪割草を今年も是非見なきゃ・・・
との強烈な思いと行動が、 (´π`;)私の場合、不思議とこの日に収束してしまうようだ。

今回、一番綺麗だった雪割草(オオミスミソウ)は ↓



花の径は3センチくらいか。
それが朝8時にはこうだった。



その時の天気は曇り。オオミスミソウは日が射さないと開かない花のようだ。

オウレンはちゃんと開いていたが、キクザキイチゲもこの通り。

キクバオウレン                                        キクザキイチゲ(白タイプ)

 



秋田から二時間以上もかけて来たのに、開いた花を見ないで帰るのは残念だ。

昼近くなって日が射して来たら開くだろうと、山頂へ行ったり、間道に入ったりして時間を潰してみる。
雪割草(オオミスミソウ)など花だけ見るのならば、わざわざ高館山山頂まで行かなくとも、八森山など中腹で十分だ。
そのため山頂に行くのは2017年初めて登って以来のこと。

参考マップ(破線のルートは私の勝手な推測なのであまり当てにしないで下さい。)



途中、自動車道路に出たりしながらも到着した山頂は平坦でクロマツ林に覆われ、展望はほとんど無し。

林立するテレビ塔の間に何やら灯台のような建造物を発見した。

 



中に入るとそこには螺旋階段が有り、自力で上がれる設定になっていた。

折角来たので登ってみる。
最上部の窓が汚れていて、思ったほどの展望ではなかったが、 (´π`;)まあ、よしとしよう。




山頂の東屋で超早い昼飯を10時前に済ませ、同じ道を下山。

今度は雲が切れて日差しが出て来た。
途中で花を閉じていたオオミスミソウはこのように開花していた。




以下、近隣のあちこちで見たオオミスミソウ。




 





オオミスミソウの花はサイズがまちまちで径1センチに満たないものから、4センチくらいまでとかなりの幅がある。

更に花色も白をベースとしながらも、紫がかったものやピンクと多彩だ。
特徴的な常緑の葉っぱは皆同じでも、花の形やサイズは同じ植物とは思えないほどバラエティーに富んでいる。
場所によってはキクザキイチゲやカタクリと混生している。花のサイズを比較して欲しい。

オオミスミソウとカタクリ


オオミスミソウのバックでキクザキイチゲ白が咲いていた。             カタクリ
 


右上のカタクリ以降は今日見かけた他の花たち。

キクザキイチゲ青紫タイプ                             咲き出したばかりのシュンラン
 



シュンランやオオイワウチワ、ショウジョウバカマのシーズンにはまだ早かった。

マルバマンサク



ヤブツバキ                                    コシノカンアオイ
 



下山途中、大山公園から高館山と下池を望む。




大山公園から鳥海山を望む。中腹に雲が懸かってよく見えなかった(月山も雲に覆われていた)。




帰り道、県境を越え、にかほまで来たら、鳥海山の全体が見えるようになっていた。
わざわざ高速を降りて撮影した。

にかほ市平沢郊外から。



以上。


 

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初めての高館山(2017年3月19日)

2021年03月20日 | 鶴岡高館山

昨日(3月19日)は鶴岡の高館山に行っておりました。本来ならその報告・・・と行きたいところですが、
まだ写真の整理がついておりません。しばしお待ちください。
ところで高館山には2017年3月19日に初めて行きましたが、ブログ上には掲載しておりません。
遅くなりましたが、本日、報告させて頂きます。


鶴岡市郊外にある高館山は標高300mにも満たない低山だ。

この山には秋田でほとんど見られない雪割草の一種、オオミスミソウが咲くと聞いている。
シーズンになったら是非行ってみようと思っていた。
 

オオミスミソウ



(2017年)3月19日の朝、現地に到着。

まずは山麓にある「鶴岡市自然学習交流館・ほとりあ」を訪ねてみる。
 

鶴岡市自然学習交流館・ほとりあ
 



ここでこの日、開催される散策会に合流させて頂く。

おかげでルートや現在、花の咲いてるポイントなど知ることが出来た。
さらに私が苦手な花以外の自然の要素についてもいろいろ教えて頂く。

歩き出してすぐ出会ったのはコケの花? 




上を見れば、
マルバマンサク。下を見たら、ドングリ(コナラの実)の発芽 。

 



春なのにキノコがけっこう多い。それも珍妙な代物ばかり。

シロキツネノサカズキモドキ



ベニチャワンタケの
径は10センチを超え、今まで自分が見た中では最大だった。

 

右上はヤブツバキの落花。
今回、木に咲いているものは高くて撮影困難だった。
 

やっと草花を。

キクザキイチゲ


オオミスミソウとヤブコウジの実(左) 



ほとりあスタッフの話では、

オオミスミソウの盗掘はいまだに絶えない。一部の山草業者は人が来ない雨の日などを選んで大量に盗掘して行く。
しかもこうした盗掘品は割と近場の道の駅などに並んでいることが多いとか。
皆さん、雪割草はちゃんとした園芸店で園芸選抜品種を買うようにして下され。

午後からは単独で花巡り。下池の畔から高館山を望む。 




キクバオウレン。そして
カタクリは今咲き出したばかり。

 



以下、オオミスミソウをしばし続けてみる。

オオミスミソウ



こんなふうに散策路の脇にうじゃうじゃ咲いてるなんて最初は信じられなかった。

しかも隣同士、花の色もサイズもみんな違う。

 





 





樹木も少し。

ナニワズ                                    エゾユズリハ
 


今日の遠くのお山。

鳥海山はずっと雲がかかって見えにくかったが、

高館山山麓から鳥海山を望む。
 



月山はよく見えた。


鶴岡市郊外から見た月山 



以上。


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庄内でユキワリソウとオウレンを見た。(2019年3月10日)

2021年03月10日 | 鶴岡高館山

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

ここ数年、三月になると決まって鶴岡の高館山に通っているが、今年(2019年)は3月10日と出陣がえらく早い。

そうなったのは、前週、男鹿毛無山(こちら)を訪ねたら、思いのほか春の進展が早かったから。
たぶん高館山も早まってるだろうと思い、訪ねたら、その通りだった。
高館山の目玉とも言える雪割草の開花は既にピークに達していた。

しかしこの日は高曇りの空で早朝に訪ねたら、花は閉じたまま。
昼近くなったら開くだろうとの予測の下、時間稼ぎに山中のいろんなコースを巡ってみる。

城山コースから見た高館山と下池。
 



いつも高館山・・・としているが、
今日は厳密には八森山(234m)の方ばかり歩いている。

城山コースから見た八森山。
 



今日、最初に出会った花。

マルバマンサク



八森山での時間稼ぎ中に見た風物。

シロキツネノサカズキモドキ(上池コースにて) 



ヤブコウジ(実)



城山コースの樹林風景。
                                   オオイワウチワ (蕾)
   






早春に咲く花は日光が当たらないと開かないものが多い。
10時頃になったら、キクザキイチゲが開き出していた。

キクザキイチゲ(薄青紫タイプ) 



キクザキイチゲ (白タイプ)                             手前、キクザキイチゲとオオミスミソウ
 



昼近くなったので、そろそろいいかなと思い、オオミスミソウのエリアに向かう。


オオミスミソウ



オオミスミソウ
 



オオミスミソウの群生?



今回、濃い色の雪割草には遭遇しなかった。
地元の詳しい方の話では、濃色系は開花が遅い傾向が有るとのこと。

ナニワズ                                       キクバオウレン
 


早春の高館山で一生懸命探していた花は雪割草よりもむしろこちら。

コシノカンアオイ



秋田ではほとんど見られない。葵の御紋のような葉っぱはギフチョウの幼虫の餌になる。

ギフチョウはまだ早過ぎるのか、今日は姿を見なかったが・・・

ギフチョウ。写真は2017年4月6日に撮影したもの。
 



この日は或る方の勧めもあり、帰りに旧・八幡町の丘陵地、八森自然公園にも立ち寄ってみた。

ここはスギ林の下にオウレンが群生している。
元々有ったものを草刈りして増やしたもののようだがみごとな群生だった。

キクバオウレンの群生




 


キクバオウレン

 






オウレン以外にはコシノカンアオイも有った。

既に高館山でも見ているが、株のサイズはこちらの方がずっと大きく、花付きも良かった。

コシノカンアオイ



今日の鳥海山だが、あちら(庄内地方)に居る間は見えず、帰りに県境を越えたら初めて見えた。

いつもとちょっと違う表情の鳥海山だった(ツートップの手前に稲倉岳)。



鳥海山は秋田側からは見えても山形側から見えない、その逆も往々にしてあるようだ。

以上。

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