(本頁は「再び、大雪山・赤岳、小泉岳へ。後編」の続きです。)
大雪山三日目(最終日)の7月22日は
帰りのフェリーの関係上、18時頃までに苫小牧東港に到着しなければならなかった。
前回(2017年7月29日)は愛山渓温泉から沼ノ平を訪ね、当麻乗り越しの手前まで行った(こちら)が、
今回は最高峰旭岳の北にある裾合平に行ってみようと思った。
この場所はチングルマの大群生地で、今回、北海道に来る前にもテレビで見て、凄いなと思った。
地図で調べたら、ロープウェイ駅から二時間弱で行けるようだ。
ただし層雲峡温泉から行くとなるとけっこう遠かった。
登山基地の勇駒別までは高速を使っても二時間以上かかった。
それでも7時少し前のロープウェイに乗ることが出来た。
しかしこちらは一昨日の黒岳ロープウェイとは大違い、満杯状態での発車で、
もしかしたらこの一年間、自身が体験した中では最高に密な状態だった。
コ◎ナ感染が急速に拡大している時期だったので、後でちょっと心配になった。
ロープウェイ上駅の標高は約1600m。
旭岳は2291mなので、標高差は690m程度だが、ここから見る旭岳の姿は迫力満点だった。
ロープウェイを下りてすぐに見た旭岳。チングルマ群生は花が終わっていた。
噴気の勢いが凄い。大雪山は活火山なんだと再認識。
ただ手前のチングルマ群生は既に花が終わっていた。
チングルマ群生
夫婦池のひとつ、すり鉢池から見た旭岳
夫婦池のひとつ、鏡池から見た旭岳
夫婦池まで来たら、北の方角に旭岳とは違う形の山が見えた。
この山は左の方が当麻岳、右の雲がかかった方が安足間岳(2194m)のようだ。
夫婦池のひとつ、すり鉢池から見た当麻岳と安足間岳。奥の池は鏡池。
夫婦池のひとつ、鏡池から見た当麻岳と安足間岳。
今回のマップ
裾合平に行く途中、見た花たち。
旭岳の山麓は黒岳や赤岳に較べると、花の種類は少ないが、群落のスケールは大きいように感じた。
イワブクロ
マルバシモツケの群生
チングルマとエゾノツガザクラ。どちらも花がほとんど終わっていた。
イソツツジ
ミツバオウレン
途中から見た旭岳。
旭岳は噴気を上げる地獄谷が見えなくなり、富士山型になって来たが、残念、山頂部には雲が懸かり始めた。
しばらく歩いてやっと新鮮なチングルマに逢った。
エゾコザクラの群生
エゾコザクラ
キバナシャクナゲ
二時間近く歩いたら、裾合平の分岐点に到着。
裾合平の分岐点
しかしまわりを見渡しても、チングルマの群生は無かった。
団体さんも含め、他の登山者は中岳温泉方面に向かっていたので、
私も釣られて少し行ってみた。
驚いたのは左側に見えたピラミッド山。
大塚
うぅぅぅぅ(;゚Д゚)なんじゃ。こりは!
と慌てて地図を取り出し、確認したら、安足間岳の支峰、大塚とわかった。
場所を少しずらして眺めると、手前に大きな岩の塊が出てきたり、
ちょっとわかりにくいが、左側に小塚という小さなピークも突き出していた。
大雪山に関しては幾つかの写真集や書籍を持っているが、このような山岳風景は初めて見た。
大塚の手前に大きな岩の塊が。
安足間岳と大塚。左側に小塚という小さなピークも突き出していた。
帰りのフェリーの関係もあるので、今日はここまでとした。
時計は10時前だったが、木道の複線化したところに座って、おにぎりを食べ始める。
中岳温泉方面から下りて来たご夫婦(奥様がとても美人)にチングルマの様子を聞いたところ、
「(`◇´)わたしゃ立つ鳥、波に聞け。」
じゃなくて「この辺と同じでほとんど終わってましたよ。」とのこと。
裾合平のチングルマを見るには、もう十日くらい早く来なければならないなと痛感。
昼飯の場所付近のチングルマ
昼飯の場所に咲いていたウコンウツギ
ウコンウツギのアップ
裾合平の帰り道で見た旭岳。白鳥か鶴のような雪形が見えた。
ロープウェイで下山した後は苫小牧東港に向かってひたすら走った。
港に到着と同時に雨が降り出した。
今回の北海道、当初、天気は好くないとの予報だったが、
おおむね美味く予報がはずれてくれたおかげで三日間とも山を歩けた。えがった。えがった。
翌7月23日早朝、帰りのフェリー船室から。
日本海越しに森吉山を望む。右奥の尖がった山は岩手山。
フェリー船室から男鹿寒風山
帰宅してから。
旭岳ロープウェイ下駅で購入した今回のお土産。
オコジョのぬいぐるみとシマエナガの立体写真付きメモ帳。右手前のナキウサギは前回(2017年)のお土産。
いずれも何故かメイドインチャイナだった。
以上。
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