1月11日の秋田地方は
朝から、からりと晴れて自宅二階から鳥海山のアタマが見えた。
距離は遠く、電線越しだったが、
これでも個人的には今年になって初めて見る鳥海山だった。
すぐにでも車を飛ばしてもっとよく見える場所まで行きたかったのだが、
この日はあいにく午前中、用事があり、家を空けられなかった。
昼、自由になったら、今度は鳥海山方面に雲が懸かり見えなくなってしまった。
ところが・・・
14時40分頃になったら、雲が取れてまた姿を現していた。
秋田市からは遠いが、にかほ市まで走れば、
夕日を浴びた鳥海山が見れるかもしれない。善は急げと家を出た。
16時ちょっと前頃、にかほ市の象潟インターに到着。
次の写真は、高速を降りてすぐの道端(下のマップ地点A)から撮った。
これが私の今年の鳥海山、初撮影になった。
この位置(下のマップ地点A)からは鳥海山本体の前面に稲倉岳が覆いかぶさって見える。
参考マップ
次いで約10分後、国道7号線との合流点にあるローソン大砂川店の駐車場(マップの地点B)から。
ここ(マップの地点B)から眺める鳥海山は左側に稲倉岳が突き出しているので、
ふたつ山が並んでいるように見える。
ところで鳥海山本体の右、手前側に見える
笠を伏せたようなゆったりとした山は何というのだろうか。
個人的にはこれこそ盾状火山(アスピーテ)かなと思うのだが・・・。
地図で見ると、扇子森(1759m)や御浜神社、笙ヶ岳(1635m)など部分的な地名は有るが、
緩やかな山全体を表す名前はわからない。
手持ち書籍、フィールドガイド日本の火山4 東北の火山(高橋正樹+小林哲夫・編、築地書館・発行)を
見たところ、鳥海火山は東部と西部のふたつに分けることが出来ると言う記述が有った。
そのため西部の鳥海山はひとまず西鳥海山、あるいは西鳥海火山と呼ぶことにした。
この火山は南西側に馬蹄形のカルデラを有し、その中に生じた火口が鳥海湖、溶岩ドームとして鍋森が噴出している。
カルデラの火口原は一部、千畳ヶ原になっており、庄内に行くと見えるが、秋田側からは全く見えない。
その西鳥海火山をメインに眺める。
ローソン(マップの地点B)で鳥海山を眺めた後、国道7号線を南に少しだけ走り、
左折して大須郷の集落(マップの地点C)に入ってみた。
すると集落の西端あたりから鳥海山がよく見えることがわかった。
これは稲倉岳。
鳥海山本体。
鳥海山本体と西鳥海火山。
形は先ほどとほぼ同じだが、眺めがよかったのでつい長居してしまった。
お日様を見たら、もう少しで沈みそうになっていた。
日没前ににかほ市内の小滝(マップの地点D)に急ぎ移動し、バス停跡地で撮影を始めた。
小滝も同じにかほ市だが、内陸で北に位置している。
ここから見ると、稲倉岳は鳥海山本体の脇に収まり、見分けがつかなくなっているが、
代わりに右側に急傾斜の奈曽渓谷が開いて見える。
17時少し前まで粘ってみた。ホンの少しだが、日が長くなって来たと感じた。
日没前の鳥海山
奈曽渓谷の断崖絶壁
七高山と新山
日没後、アーベンロートの最中の鳥海山
奈曽渓谷の断崖絶壁
七高山と新山
以上。
年末年始は雪が無かったので、走りやすかったですね。
日没後は、アーベンロートというのですね。
知りませんでした(;^_^A
お天気も良くすばらしいです。
この日(11日)は早朝は悔しい思いでしたが、
夕方までかけてナントカ本意を果たせたようでえがったです。
アーベンロート(夕焼け)、モルゲンロート(朝焼け)、
山の世界ではドイツ語起源の用語がいまだに頑張ってるようです。
個人的にはモルゲン鳥海山の方は、未明から矢島、旧鳥海町方面から眺めてます。
アーベン鳥海山は庄内からはよく見えますが、秋田からは太陽角度の問題もあり、見えにくいですね。
それなのに今回、初めてそれらしきものを見ることが出来、嬉しかったです。