(本頁は「2024年12月16日、講演記録/男鹿毛無山の花2」の続きである。)
夏になると、男鹿に限らず、低山にはあまり登らなくなる。
花の数もガタッと減るが、それでも県内のほかの低山に較べると種類数は豊富だ。
デワノタツナミソウは新潟以北の本州日本海側に広く分布するが、発見地は男鹿とのこと。
男鹿三山では道端の彼方此方で群生している。
2020/06/21 デワノタツナミソウ
2020/06/13 デワノタツナミソウ
ニッコウキスゲは毛無山の限られた森林内で見られる。
2022/06/13 ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)
(右上)2020/06/21 ヒロハアオヤギソウ
ヒロハアオヤギソウの花色は写真のような暗赤色から黄緑色まで幅があり、いろいろな色のものが混生している。
2024/06/19 フタリシズカ
秋田ではホタルブクロをさっぱり見かけないが、男鹿では各所で散見する。
2020/07/18 ホタルブクロ
(右上)2019/07/22 イブキジャコウソウ
イブキジャコウソウも秋田では珍しい植物。登山道近くで見られるのは此処だけかもしれない。
2019/08/24 五社堂参道脇のキツネノカミソリ群生。
八月になると、男鹿では朱赤色の花が二種咲きだす。
キツネノカミソリは主に山麓に群生し、クルマユリは山麓から山頂部まで広範囲に散在している。
2020/08/10 キツネノカミソリ
(右上)2020/08/10 クルマユリ
秋になると、男鹿の固有種、オガアザミが咲きだすが、ご覧の通り、さっぱり綺麗ではない。
2024/09/16 オガアザミ
トガヒゴタイはトウヒレン属。男鹿(戸賀)で発見されたが、秋田や山形などに広く分布。
2019/10/02 トガヒゴタイ
(右上)2020/09/23 タムラソウ
タムラソウの花はアザミに似るが、葉は深く切れ込み、棘が無い。
本来、草原性だが、男鹿では五社堂付近の山林に多く見られる。
アサギマダラは秋になると毛無山の麓や山頂部でよく見かける。
男鹿にはヒヨドリバナが少ないが、それ以外の花でも盛んに吸蜜していた。
2020/09/23 アサギマダラ
この日はトガヒゴタイ、タマブキ、ミヤマセンキュウ、サラシナショウマ、オクトリカブトなどで吸蜜していた。
オオアキノキリンソウは北日本の海岸に分布すると聞くが、
男鹿ではアキノキリンソウと混生している。
2018/09/15 オオアキノキリンソウ
(右上)2024/09/16 トチバニンジンの実
このように実の一部が黒くなるものは、想思子様人参(ソウシシヨウニンジン)と呼ぶとのこと。
2024/09/16 ウワバミソウのむかごとヤマトキホコリ(こちらは花)。近縁種で男鹿では混生していた。
2020/09/23 オクトリカブト。
毛無山では山麓から山頂まで広く分布している。
2014/09/22 安全寺の棚田と男鹿三山。
この日の研修会は私の後にもう一題、講演があり、
そのあとは会員によるギター演奏、そして最後に秋田民謡が披露された。
とても愉しかった。
以上。
今日は仕事納めでした。
明日からのんびり過ごしたいと思います。
寒いからあまり外には出たくないなぁ・・・
アサギマダラいいですねエ!!!
>こんばんは。... への返信
コメントありがとうございます。
仕事納めでしたか。
一年間お疲れ様でした。しばしゆっくりお休みくださいませ。
私は2016年12月末で退職しましたが、
有給消化の関係で約ひと月前の11月末から出勤しなくなりましたから、
最後の仕事納めは2015年年末だったことになります。
あれから9年にもなるんですね。月日の経つのは早いものです。
今年の秋田は雪が多いので、12月はどこにも行ってないです。秋田市を出たのは本投稿の講演の日くらいでしょうか。
また、毛無山に関するご講演、お疲れさまでした。
ご講演の記事をを拝見して、また毛無山を歩いてみたくなりました。
今度は季節を変えてお伺いしたいと思います。
今冬は早くから雪が来ているようで大変ですね。お疲れさまです。
どうぞお健やかでよいお年をお迎え下さいませ。
>ありがとうございました... への返信
コメントありがとうございます。
shu さんには、
私が行きたくても(脚力や金力の衰えにより)もはや行けない中部山岳や大雪山奥地の
花を見せて頂き、たいへん感謝いたしております。
秋田の近場の山も人気の少ない山にはさっぱり行かなくなってしまいました。
これは脚力の衰えの他にクマへの怯えもあります。
shu さんにはよいお年を迎えられますようお祈り申し上げます。
また来年もよろしくお願い致します。