先週、拙ブログに「my絶景」というカテゴリーを立ち上げ、
2020年に見た絶景を幾つか投稿してみたが、
その後、冬場のひま潰しにPCのハードデスクの中をあたっていたら、
昔見た風景の中にも「絶景=すぐれた景色」が有ったので、少し復刻してみようかなと思う。
その壱番目は、2007年の夏、高浪の池で見たこの風景だ。
「高浪の池」と言っても、多くの皆様は知らんだろけど、
実は( ̄π ̄; 私も2007年、そこへ行く少し前まで知らなかった。
偶々、糸魚川付近の地図を見ていたら、この池を発見した。
そして折角近くまで行くのだからと、8月17日の朝、立ち寄ることになった。
結論を言えば、寄り道して(^◇^♪えがったえがった。
「高浪の池」の所在地は糸魚川の少し南、白馬連峰支脈の端っこ。一見、ありふれた山ん中の池か沼のようだ
が、ここには
斯様に巨大な鯉が棲んでいるらしい。( ̄π ̄;ほんとかな? ⇒ こちら
畔に有った「環境庁&新潟県」の看板にも書いてあるくらいだから、根も葉もない話ではなかろう。
だけど、それにしてはでかすぎる。
その頃、決まった巨大鯉の愛称は浪太郎(なみたろう)と翠(みどり)だと言う。
ほんとに居るのかどうか確かめるべく(いや。実は別の魂胆があって)池の周りを巡ってみた。
この池、透明度は高くないが 、
廻りの森林が投影している部分は斯様に綺麗な緑色になってる。
まるで翡翠を溶かし込んだような色合い。
更に少し歩いたら
えー`((:((:(:(:(llllll・o・llllll)ーーーーっ!!
なっ(;゚Д゚)なんじゃ。これは!!絶景だーーーーっ!!
池の向こうに巨大な怪獣が出現したような構図だが、これは特殊撮影、合成写真にはあらず。
糸魚川の奥地に実際にある風景なのだ。
池の上を通る道路から眺めると、岩山は更に生長したように見える。
何とも日本離れした風景。
ワタシはまだ行ったことはないが、中国の桂林や北イタリアのドロミテアルプスってこんな感じ?
この岩山の名前は明星山
と書いて「みょうじさん」と呼ぶ(「みょうじょうさん」と呼ぶ人も居る)。
その直下、ヒスイ峡から望むとあまりにもでかすぎて広角レンズでも収まらなかった。
この岩壁、ロッククライミングの世界ではけっこう有名処らしい。
だれか登ってないかな~♪と注意深く探してみるが、
さすがに・・┐('~`;)┌ 今日は居ないようだ(だってずっと猛暑続きだし、まだ朝の8時だ)。
この山は全山ライムストーン(石灰岩)で出来ている。
ということは、伊吹山や秩父の武甲山と同じ。セメント採取で山が無くならなきゃいいが・・・
糸魚川市のサイト/こちらによると、
「切り立った岩肌には盆栽の王様「糸魚川真柏」が自生し、
直下の峡谷は国指定天然記念物「ヒスイ峡」として自然の美しさを感じさせてくれます。」とある。
上右写真の白い渓谷から宝石の翡翠(ヒスイ)が採れるそうだ。
麓の集落から仰いだ明星山。
その頂きの標高は1188mなので、けっして高山とは言えないが、麓の村の標高はせいぜい100m程度の筈。
だとすると、標高差は1100mくらいになる。ちなみに上高地から仰ぐ前穂高岳との標高差は約1500mだが、
仰ぎ見る角度では、明星山の方が上かもしれない。
この山のことは・・・実は1980年頃から知っていた。
当時、大糸線に乗って糸魚川から松本方面に旅した時、小滝の駅辺りで、その姿を垣間見て強烈なインパクトを受けた。
(`◇´)いつかこの岩山を征服してやる・・・
つもりは全く無かったが、間近でじっくりと仰いでみたいとは長年思っていた。
フォッサマグナを巡る今回の旅ももうすぐ終了。
最後に近くの大峰峠 680mから見た山岳風景を少し紹介してみる。
南西方向に望むのは白馬連峰。
左が小蓮華岳 2763m、右が雪倉岳 2611mと思われる。
ここは高山植物のデパートだ。1990年代に二回登っているが、またいつか・・・。
次いで真東に雨飾山。
雨飾山(あまかざりやま) 1963m
この山は深田久弥の「日本百名山」で有名になった。
その北側には戸隠連山のような岩峰群、海谷(うみたに、うみだに)山塊が続く。
「元祖my絶景(2)海谷山塊・・」に行く。
初めの画像、何処か海外かと思いました。
本当に絶景ですね!
色んな所にお出かけで羨ましく拝見しています。
出来るならば海外の絶景も見に行きたいのですが、
大の飛行機嫌いのため果たせておりません。
コロナ影響もあり、しばらくは無理でしょうね。
これからは近場で絶景さがしします。
ここへは秋に出かけたことがあります。
山容に特徴がありますよね。
近くに池があるのもイイですよね。
懐かしく思い出しました。(^-^)
ここをご存知の方いらっしゃって嬉しいです。
松本から日本海まで歩く、塩の道ツアーで体験しました。
ヒスイを採集することはできませんね。
塩の道は1990年代、白馬岳の帰りに二回ほどごく一部を訪ねた記憶があります。
ところが今回、本シリーズを上梓するにあたり、
ハードディスクの中を隅から隅まであたってみましたが、
不思議と当時の写真記録はありませんでした。
当時は山岳風景と花しか興味が無かったようで撮ってなかったんですね。
雨飾山、いい山ですね。
信州の小谷温泉から2度、越後の雨飾温泉から1度、いずれも日帰りで登りました。
仰るとおり、高山植物の宝庫だと思います。
山頂のお地蔵さんは、越後の方を向いて立っていました。
したがって、この山はもともと越後の人に守られてきたのでしょう。
しかし、今は越後側から登る人は少なく、私が登った時も笹平に至るまでだけとも会いませんでした。
雨飾山は白馬村の南辺りからも北にポツンと見えたように記憶してます。
同じ山ですが、北や西から見たのとだいぶ形が違いますね。
この辺りの山域は北アルプス側も頚城山塊側も興味のあるエリアです。また行ってみたいです。
石灰岩質で日本屈指の標高差に滑りやすい明星山を登り上がるとは、人工登攀ではなく全くの自由登攀ですか。?
国石に関わり由緒ある明星山、今の時代にハーケン、ピトン、増してやボルトを用いる登攀は私的倫理観から賛成出来ないが如何でしょうか。
明星山の登攀に関しては、
「(`◇´)いつかこの岩山を征服してやる・・・
つもりは全く無かったが、間近でじっくりと仰いでみたいとは長年思っていた。」
と書きましたように、私自身、登ってないですし、今後も無理に登ろうとは思いません。
ここに書いた以上の知識や経験は無いです。
個人的には、「今の時代にハーケン、ピトン、増してやボルトを用いる登攀は私的倫理観から賛成出来ない」のお考えには同感です。