モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

猛暑日の鳥海山3(2023年8月9日)

2023年08月25日 | 鳥海山/鉾立・夏

(本頁は「猛暑日の鳥海山2」の続きである。)


扇子森(1759m)の山頂部は平坦で花に溢れていた。

扇子森山頂手前から鳥海山を望む。



扇子森山頂手前のお花畑



扇子森山頂から、笙ヶ岳と鍋森を望む。



山頂にある岩のベッド。



初夏にはこの岩の上で昼寝している人を見かける
(私も若い頃、昼寝した(´π`;)☆\バキ)。

ミヤマウスユキソウの古花



扇子森からお花畑越しに鳥海山。



このお花畑には、トウゲブキ、ハクサンシャジンが多かった。




今回のマップ



扇子森の山頂で今日の撮影枚数を確認したところ、既に600枚になっていた。

また時計を見たら、10時になっていた。
長坂道稜線に上がったのは確か7時半頃だったと記憶しているので、
自分はこの稜線に二時間以上も居たことになる。
凄いスローペースだ。
いつものことだが、山頂まで行くことは諦め、
今日はのんびり中腹を廻って、花や景色を撮影しながら戻ることにした。
それでも外輪山コースと千蛇谷コースの分岐にあたる七五三掛までは行ってみよう。
そこで昼飯にすることにした。

写真は御田ヶ原の降り口から見た鳥海山本体。




鳥海山本体をアップで。



本体の全容が見えるのは、ここがラストだ。

今日は月山もよく見えた。

月山



上写真、月山の方角に見える鳥海山支峰の名前は月山森とややこしい。
その手前の草原状の地形か千畳ヶ原だ。

御田ヶ原の緩斜面は雪が遅くまで残っているせいか、
七月にはハクサンイチゲやチングルマ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲなどの花が咲いているところだが、
さすがに八月になったら、もう終わっていた。

御田ヶ原の下り坂から八丁坂方面を望む。



鳥海湖や千畳ヶ原への分岐点を過ぎると、上り坂となる。
この坂道は八丁坂と呼ぶようだ。
こちらは遠目には花は無いように見えるが、近寄るとそうではなかった。
今の季節はアザミやトウゲブキ、シャジンが多く、
場所によってはけっこう賑やかなお花畑になっていた。


八丁坂、右側のお花畑



右側、奥には千畳ヶ原と庄内平野



少し後ろを振り返ると、笙ヶ岳と鍋森の重なりが。



八丁坂の上の方は、シャジン・ロードと呼びたくなるほどハンサンシャジンが多い。




シャジンの多いあたりを過ぎて振り返ると・・・



八丁坂は意外と花の多い場所だ。ここで見かけた花を個々に取り上げてみる。

まずはアザミ類。
鳥海山で多く見かけるアザミは、チョウカイアザミとウゴアザミの二種だ。

チョウカイアザミは鳥海山の固有種。
けっして美しくはないが、大型で存在感が有る。
鳥海山ではあちこちで見かけるが、群生することは少ない。

雪渓が後退した何も無い裸地に最初に侵入するパイオニア植物のひとつだ。

チョウカイアザミの頭花アップ。
 

                                      チョウカイアザミにとまったオニヤンマ。


ウゴアザミは大規模な群生を作り、鳥海山では最も多いアザミ、いや植物のように思われる。

棘が多いタイプとそうでないもの、花色も濃淡いろいろ有った。

ウゴアザミの群生



ウゴアザミ、花色がやや濃いタイプ
 

                                            オクキタアザミ


あともう一種、地味だが、オクキタアザミ。




オクキタアザミはアザミ属ではなく、トウヒレン属。
生育する山は限られ、今のところ、鳥海山と焼石岳、羽後朝日岳の三ヶ所と聞く。


猛暑日の鳥海山4」へ続く。


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