(本頁は「2024年6月12日、鳥海山花巡り。前編。」の続きである。)
長坂道T字分岐から稜線を駆け上がり、御浜をめざす。
いつもならば登るに従い、鳥海湖が見えるようになり、
鳥海山本体とのダイナミックな風景に息を吞むところだが、
今日はガスでさっぱり見えない。
稜線の高みで振り返ると、笙ヶ岳方面がうっすらと見えただけだった。
一旦途切れていたハクサンイチゲが稜線の上でまた復活していた。
ハクサンイチゲの白い花弁のように見えるのは萼だが、
丸っこいものもあれば尖っているものも有った。
御浜付近で見かけた若い株。蕾の裏側が青紫を帯びている。
数は少ないが、ヒナザクラも咲き出していた。
チョウカイフスマの芽出し
(右上)ミツバノバイカオウレン
ミヤマクロスゲだろうか。
御浜にて。
(右上)コメバツガザクラ
御浜を通り過ぎ、扇子森を登ってみる。
途中の斜面に多かったのはミヤマキンバイとホソバイワベンケイ。
ミヤマキンバイ
ホソバイワベンケイ
キバナノコマノツメ
(右上)チョウカイアザミの若い個体
ミヤマウスユキソウの咲き出したばかりの株を見つけた。
扇子森の山頂到着。今日は此処まで。
扇子森の下山途中、一瞬だがガスが取れて鳥海湖や鍋森が見えた。
帰りは御浜からストレートに賽の河原に下りた。
鉾立が近づいたら、鳥海山がチラチラと見えて来た。
鉾立展望台から。
今日は登っている間は鳥海山本体の姿が見えなかったが、
下山した途端にこの通り見えた。
だからといって今さら登り返すつもりはない。
人生いろんなことがあるものだが、こんな日も有るさ。
手前に咲くのはタニウツギ。
下界ではとっくに咲き終わっているが、標高1100mの鉾立では今がクライマックスだった。
白糸の滝も含め、鉾立の初夏限定の眺めをしばし堪能した。
以上。
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