この日は矢島町で鳥海山のモルゲンロートを観た後、八塩山(713m)に登ろうと思い、未明に自宅を出発した。
ところが、(由利本荘市)矢島町に近づいたら、ラジオから〇室さん不合格?のニュースが流れた。
また鳥海山は雲に覆われており、期待していたモルゲンロートは見られなかった。
折角、早起きしたのに・・・(T_T)
なんかダブルショックだった。
八塩山はどうだろう。途中、山間部特有の濃霧に遭遇したが、山麓に近づいたら、このように晴れていた。
東山麓から八塩山を望む。こちらは黄土色に紅葉していたが、早朝の光線のせいか紅く見えた。
北山麓、八塩ダム湖から八塩山を望む。手前の紅葉(植栽)がいい塩梅だった。
非合法マップ
今日の八塩山入りは二番目だった。一番目の方は私より数分早く出発された。
八塩山ではこのところずっと鳥居長根の稜線を登るようにしている。
登り始めのブナの大木 鳥居長根の瘦せ尾根の登り。途中ロープが有る。
やがて左下写真のブナの木が現れると傾斜は少し緩くなるが、まだ登りが続く。
右下写真のブナの木で山頂台地に到着。
ブナの木が朝日に眩しい。
山頂台地の端っこに到着。
山頂台地の端っこから先は平地のように平らな道になる。
八塩山の山頂台地にはブナの美林が有る。
ここはいつ来ても好い雰囲気だが、秋の紅葉時期は特に好い。
個人的には秋田で最も奇麗なブナ林かなと思っている。
八塩神社の傍だけ、杉の木がある。
山頂の八塩神社(右上写真)は大雪のせいだろう。ピサの斜塔のように傾いている。
八塩山の山頂台地はブナ林に覆われているが、台地の端っこの方に行くと、林の切れ目から遠くの景色が望まれる。
今回は視程がイマイチで遠くの奥羽山系は見えなかったので、近場の景色のみ。
鳥海山は早朝、登る前は雲をかぶっていたので見えないものと諦めていたが、
私が山頂台地に居た8時半頃から9時までの約30分間は見えていた。
旧(鳥海山)展望所から見た鳥海山
新展望所から見た鳥海山
おかげで早朝のダブルショックのひとつは解消した。
9時頃、鳥海山を眺めながら、超早い昼飯とする。
今朝は3時に起きているので、フィジカルな点ではもう昼の気分だ。
すると今朝、私よりも先に出発した方が何故か今頃登ってきた。
聞くと、風ぴらルートを登ったが、途中でうっかり迷ってしまい、遅くなったとのこと。
鳥海山が見えますよと教えてあげたらとても喜んでくれた。
なお9時以降は雲をかぶってしまい、見えなくなった。
雲隠れされた鳥海山
今日は下山時、数多くの登山者の皆さんと交叉したが、鳥海山を見たのはたぶん私と一番目に登った御方の二人だけのようだった。
ラストは北側にある保呂羽山(438m)。この日は八塩山下山後、昼からこの山に登った。
保呂羽山方面を望む。
保呂羽山をアップで。
下山は風ぴらルートを通った。こちらのルート、以前歩いた時はカエデ類の赤が印象的だったが、
今年はどうしたことか、さっぱり紅くならず、黄色いまま枯れていた。
風ぴらルートは途中で緩いコースと急坂コースに分かれ、下で合流するが、巨大ブナの多い急坂を選択、
ロープを伝わりながら下りた。
風ぴらコース急坂の下り 立派なブナ
風ぴらコース急坂の下り
こぶのあるブナ 枯れ木
今回見た草木の実、ブナ以外の紅葉など。
ツルリンドウ
ツルアリドオシ
ツルシキミ コシアブラの白い紅葉
ホオノキの落果
「紅葉の保呂羽山」へ続く。
山を下りたあとは、目の中頭の中が 赤や橙に染まっていそうです。
「旧(鳥海山)展望所から見た鳥海山」は、雲があったからか、一瞬 富士山に見えてしまいました。
今年の北東北は九月に雨が多かったせいか、紅の発色がどこの山でもイマイチでした。
しかし黄色系のブナの発色はまあまあと言ったところでしょうか。
八塩山のブナ林は例年通り、奇麗でした。
鳥海山は秋田や庄内の人にとっては富士山のような存在です。
これだけを眺めるためにわざわざ出かけるほどです。
今年秋は雪姿になるのが早かったですね。