ここ数年、毎年、四月に登る「山形のとある山」だが、今年(2022年)の登山は4月11日となった。
今回は前々日からひどい花粉症だったが、薬が効いたおかげかこの日は治まっている。
この山は他の人の登山記録を見ると、春季は山名を伏せることが多い。
理由は雪割草だ。
以前、地元自治体が町おこしにこの山の雪割草を宣伝したところ、
心無い方々に盗掘され、壊滅的な状態になったと聞く。
私もそれに習い、「とある山」とした。
この山にはいつもならば南西麓の集落から登るのだが、
今回は集落から伸びる林道に残雪が多くて車が入れなかったため、早く雪が融けた北側の某滝から登った。
北側から見たとある山(下山後、撮影)
滝の付近から見たとある山(下山後、撮影)
渓谷沿いでキブシの花を見た。
赤い橋を渡ると本格的な登山道になる。
傾斜は急だが、登山道はよく整備されている。
まず目に入った花はトウゴクサイシンとカタクリ。
トウゴクサイシンは木の洞にも生えていた。
この斜面にはカタクリが多かった。
いつも登る南西面のルートには皆無なのに不思議だ(かわりにシュンランは皆無)。
次いでキクザキイチゲが多くなった。これも木の洞の中から咲くものも有った。
濃い青紫のキクザキイチゲ
エンレイソウ
エンゴサクの仲間も少し。
これらの花に混じって雪割草(ミスミソウ)も咲き出していた。
この植物は花のサイズ、形、色、全てが変異に富むが、後編でまとめて報告する。
途中、急な斜面に残雪が有って、通過に難儀する。
稜線まで駆けあがると、ツバキが群生していた。
ユキバタツバキだろうか。
稜線に上がると傾斜が緩くなり、歩きやすかった。
道の脇にはオオイワウチワが現れる。
こちらはとっても小さな株だったが、それでもオオイワウチワ。
遠くに丁岳がちらりと見えた。
ほどなく山頂へ。
山頂の展望台から、マルバマンサクと鳥海山。
今日の鳥海山はこころもち霞んで見える。これはスギ花粉のせいか。
以上。
「雪割草編」へ続く。
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