モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

夏草のつわもの二種/オオハンゴンソウとハチミツソウ

2023年09月05日 | 野草/夏・秋

夏に秋田県内を車で走っていると、
田園地帯であれ、山あいであれ、あちこちで黄色いキク花を咲かせる丈の高い草を見かける。
多くの場合、それはオオハンゴンソウだろう。




オオハンゴンソウ Rudbeckia laciniata 
北米原産の帰化植物で、現在は環境省指定特定外来生物。
個人的にはあまり好かない花だ。
自分がたしか中学か高校に上がった頃(50年以上前)から、実家近くの道端に生えていたように記憶している。
線路端にも多く、横手湯沢のような田舎でも、JR奥羽線の踏切を渡ると、
線路に沿って、この花の列が延々と続いていた。
当時はもしかしたらこの花はずっと南、山形まで咲き続けているのではないかと思っていた。

現在では、この植物は在来植物の生態系に甚大な影響を及ぼすものとして、
外来生物法により特定外来生物(第二次指定種)に指定され、
許可なくこの花の栽培・保管・運搬・輸入・譲渡を行うことは禁止されているが、
今どき誰がこのような花を栽培保護などするものか。
この規制は、少なくとも三十年早くやって欲しかった。
これほどまでに増えてしまったものは、今更なんともならない。

私自身、花好きなので園芸植物であれ、野草であれ、
花が咲いていれば、よく撮影する方だが、
この花だけはずっと撮影する気になれずに居た。
ところがどうしたことだろう。
2011年8月下旬、仕事の関係で国道341号線を走っていた時、
八幡平の山中で咲くものは何故か撮影していた。










しかし以上四枚で撮影を辞めた。


国道341号線を更に南に走り、仙北市田沢湖の町が近づくと、
今度は道端に別の黄色いキク科植物が生えていた。




不思議なことに、それまでいっぱい生えていたオオハンゴンソウはパタッと消えていた。
別のキク科の背丈はオオハンゴンソウに較べると少し低かった。
花(頭花)はやや小型ながらも数は多く、
それは園芸植物のダンゴギク Helenium autumnale を連想させるものがあったが、
わざわざ庭に植えようとまでは思わなかった。

 



いがりまさし氏の撮れたてドットコムによると、

「ハチミツソウ Verbesina alternifolia
は,大型の帰化植物(原産は北米)で、色や大きさではキクイモの仲間に似ているが、
舌状花が反りかえり下を向くので簡単に見わけられる。また,茎に著しい翼があるのも顕著な特徴。
またそう果にも顕著な翼があり、別名のハネミギクはこのそう果にちなんでつけられたもの。
もともとハチミツの蜜原として輸入された。現在では全国的に帰化しているが数は少なく、見かけることは稀である。」
とあった。 

この植物、翌2014年9月上旬にも近くで見かけた。




 


ここでは他の在来種も交え、小さなお花畑になっていた。
白い小花はオトコエシ、濁ったピンクはヨツバヒヨドリ。




以上。


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