(本頁は「鳥海山で見た花の海(1)ハクサンイチゲ編」の続きです。)
今年(2022年)7月8日の鳥海山はニッコウキスゲが凄かった。
この花(標準和名はゼンテイカ)の開花はこの山では七月の上中旬がメインだが、
雪消えの遅い場所では八月にも咲いている。
花が大きく、開花にエネルギーを使うのか、年によって開花にむらがある。
3,4年に一回くらいのペースで大量に咲くようだが、
今年(2022年)はどうしたのか、
もしかしたら十年に一度有るか無いかの当たり年かもしれない。
鳥海山は彼方此方にニッコウキスゲが群生しているが、
西側、長坂道稜線の群生は規模も大きく、見ごたえが有る。
ニッコウキスゲの群生地は全国に数あれど、
ここは花だけではない。鳥海山のおまけつきだ。
個人的には素晴らしい山岳花風景だと思う。
今まで見た中では最も密度が濃く、しかもフレッシュだった。
数は少ないが、エゾヨツバシオガマやコバイケイソウも混じる。
長坂道稜線を更に進んで、笙ヶ岳方面を振り返る。
この場所は半月前の6月22日に来た時はこうだった。
白い花はハクサンイチゲだ。
鳥海山の面白いところは、初夏にハクサンイチゲの白い花園だった場所が
その半月後に橙黄色のニッコウキスゲに変わる点だろうか。
更に7月30日に訪ねたら、こうだった。
2022年7月30日
黄色はトウゲブキ、白いのはミヤマトウキ・・・と変わっていた。
同じ場所を前年の7月15日に訪ねた時はこうだった。
2021年7月15日
この年(2021年)はニッコウキスゲがさっぱりだった。
代わりに多いマゼンタ色の穂花はエゾヨツバシオガマだ。
エゾヨツバシオガマ
ニッコウキスゲとエゾヨツバシオガマ
更に前年(2020年)はどうだったか。
2020年7月17日
この年はニッコウキスゲがまあまあ咲いていた。
他の場所はどうだろう。
バックは月山。
エゾヨツバシオガマの多いエリア
ニッコウキスゲの多いエリア
今年(2022年)ほどでは無いが、ニッコウキスゲもよく咲いていたことがわかった。
この花の絶景エリア、来年はどう変わるのだろう。
以上。
今年もよろしくお願い致します。
本日は穏やかで良いですね。
花と言えば、鉢植えの花しかないこの時期
壮大な、花の風景に心躍ります(^^♪
キスゲも 木の実のように裏年があるのかなぁ?
今日は先ほど大学病院まで行って来ましたが、今年初のての秋田旧市内へのお出かけとなりました。
ときおり日差しもあり好かったですね。
ニッコウキスゲやコバイケイソウは開花に裏表の有る植物です。
前者は三、四年に一回、後者は五、六年に一度、大量に咲く傾向か有りますので、今年は裏作になりそうですね。
それはさておき、今年もよろしくお願いします。