本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
冬になると、秋田など日本海側地方は曇りや時雨、雪など不順な天候が長く続くものである。
よって鳥海山が見えることはほとんど無い。
ところが今年(2015年)は12月になった途端、素晴らしい晴天に恵まれた。もちろん鳥海山もよく見える。
12月2日は横手実家付近でシゴトがあったが、午後からヒマになった( (´π`;)無理やりヒマを作った)ので、
鳥海山の南側をぐるっとひと廻りして秋田市に戻ることにした。
まずは横手実家付近から、富士山型の雪鳥海を二枚(マップ上はAの角度から見ている)。
個人的には、(幼少の頃から見ているので)これがスタンダードな鳥海山だと思っている。
ただし直線距離で50kmくらい離れているので遠い感は否めない。
非合法マップ
次いで南下し、県境を越え、
山形県の金山町と真室川町の境界付近から(マップ上はB付近から見ている)。
新庄盆地から見る鳥海山も距離があるが、その姿は富士山型を維持している。
山頂部が少し広く見えることから、個人的にはノアの方舟が流れ着いたとされるアララット山(トルコ)
やキリマンジャロ山に似た印象を持っているが、いかがなものだろうか。
真室川町から酒田方面に向かう途中から(マップ上はC付近から見ている)。
今回は国道344号線を西進、青沢越を通って庄内へ。途中、丘陵を越え、荒瀬川の谷から日向川の谷に乗り換える。
旧・八幡町の升田(現在は酒田市)から望む鳥海山はさすがにでかい。
白いぬりかべのようだ(マップ上はD付近から見ている)。
山頂まで直線で10キロとホンの少しなのに、標高差が2000m以上もあるとは凄い。
これだけの標高差の山が間近にある点では全国的にも珍しいスポットかもしれない。
しかしここから望む鳥海山の姿はほとんど知られていない。
すぐ近くにある滝も訪ねてみた。
滝の前の神社に冬姿の狛犬が。
玉簾ノ滝だ。
庄内平野から望む鳥海山を少しだけ。
典型的な庄内鳥海。遊佐町と酒田市八幡町の境界付近から(マップ上はE付近から見ている)。
吹浦の少し南から望む鳥海山は妙高高原から望む妙高山のようだ(マップ上はF付近から見ている)。
左手前に大きく張り出した笙ヶ岳と右に盛り上がった月山森を両翼として、鳥海本体が奥の院のように聳え立つ。
左に迫り出したのは新山のドーム。下を走るのは特急いなほ。
吹浦に来たので、丸池様にも寄ってみる。
ここは7月にも訪ね(こちら)、その青さに驚いたが、初冬でしかも曇り日でも青いことにまた驚いた。
近くを流れる牛渡川のバイカモも青々としていた。
隣接する箕輪孵化場には鮭の日干しがいっぱい。
日本酒好きにはたまらない風景だ。
右上は自宅の鮭日干しインテリア。今年の夏、村上(新潟県)のドライブインで仕入れた。
この日の鳥海山は吹浦を過ぎる辺りで雲に包まれてしまった。
これより北側から見た鳥海山はいずれかの機会に。
以上。
やっぱり秋田から見た鳥海山がきれいですね
昔々、中学生の頃、社会科の先生が鳥海山は本当は秋田の山なんだと言っていた理由がわかるような気がしました
本来ならば秋田山形の県境は鳥海山の外輪山稜線を通るべきと思いますが、
江戸時代に矢島藩と庄内藩の間で藩境を定める際、
幕府の裁定で中腹より上はほとんど全て庄内藩のものとなってしまったと聞きます。
登山者が一番多い鉾立は秋田なのに40分ほど歩くと、県境が有り、
そこから上は山形になってしまいます。
コロナで県境を越えるなと言われた時は変な気分でした。