本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。(2020/04/19 初回アップ)
(2024/09/16 二回目アップ)
海岸の花風景を訪ねるのは8月で最後かな。
あとは来年・・・なんて思っていたが、偶々、9月上旬にも訪ねる機会を得た。
場所は男鹿半島の突端、入道崎。
ここはある花を目当てに訪ねてみたが、予想通りいっぱい咲いていた。
オガフウロだ。
男鹿半島では、入道崎や男鹿水族館GAO付近の海岸、寒風山山頂付近などで、
7月から10月頃までの長期間、咲いているが、花数が最も多くなるのは、たぶん今頃の時期だろう。
パッと見には、高山性のハクサンフウロにそっくりだ。
かと思うと、ハマフウロに含まれるとの見解もある。
いったいどれが正しいものやら。
追記。平凡社・日本の野生植物(改訂新版)によると、
ハマフウロ Geranium yesoense var. pseudopratense のうち、
萼片の外面に伏毛のあるものが秋田県男鹿半島にあり、オガフウロ f. intermedium と呼ばれるとの記述が有った。
ヒルガオとオガフウロ。
入道崎の海岸風景。
磯に下りてみよう。
遠くに見えるのは入道崎灯台。
潮溜まりには海藻や貝、小さな魚が。
ハマゴウ
ちょっと意外なものに遭遇した。
ハマベンケイソウ。秋田には無いと思っていたのだが・・・(もっと立派な個体は ⇒ こちら)。
以下、初めて見る海岸植物。
ハマエノコロ。
ハチジョウナ。
草姿からブタナやコウゾリナの仲間かと思っていたが、意外にもノゲシやオニノゲシの仲間だったとは。
ハチジョウナ。左にハマボッスの実。
ハマオトコヨモギ ママコノシリヌグイ
ハマオトコヨモギのマットをベースに
ママコノシリヌグイ、オガフウロなどが入り混じって咲いてる。
オガフウロは波しぶきを浴びるような磯の間近でも咲いていた。
再び男鹿入道崎の海岸風景を眺め、おさらば。
深浦海岸同様、この日の男鹿の海はすこぶる青かった。
以上。
オガフウロについて、最新の平凡社・日本の野生植物で調べたところ、ハマフウロの変種とありました。
変種レベルなので、厳密には固有変種ということになりますか。
入道崎も寒風山もいった事があります。
オガフウロは固有種ですか。
あのとき咲いていたのは、オガフウロだったとわかりました。
夕暮れまでの時間、ずーっとそこにいました。
毎年の夏の旅行。。。この場所が、今ではおっさんになった息子たちの、一番の思い出だそうです。
ありがとうございました(^-^)