活字になった川柳など

日常と川柳
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川柳についての個人的意見

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2020-08-12 07:10:09 | Weblog

水曜日午後フリー 明日からお盆休み。Thanks Buddha It’s Yulanpen. 昨日の夜勤は来院者が少なかった。かかりつけ医の先生がお休みに入るのでと不安そうな顔の両親も・・・それでも重症の人は少なかった。お父さんと一緒の子どもが多かった。ちょっと頼りなさそうな若い父親が一生懸命子どもの面倒を見て悪い親ばかりではないと思った。

児童養護施設 高杉良 めぐみ園の夏 新潮文庫 令和2年8月1日 ISBN978-4-10-130337-6を読んだ。昭和25年の出来事だから敗戦直後でいわゆる戦災孤児が大勢いた時期。著名な企業小説家の小学六年から中一へかけての父と引き離され母方の伯母に入れられた施設での経験を綴る自伝的長編小説。企業小説といえば北海道出身の黒木亮(早稲田の駅伝走者 「冬の喝采」あり)を思い出す。金山雅之は養父母の下で育つ。井上ひさしも「青葉繁れる」で孤児の施設の生活を綴る。同じく母方の伯母ということで連想するのは佐川光晴の「おれのおばさん」。佐川は北大だから?札幌の児童養護施設の生活を描く。

八月は終戦記念日? 香港で市民運動のリーダーや新聞創刊者が逮捕されたことがニュースになっている。我が国の歴史の中で思想や宗教を捨てずに処刑された人々、転向を余儀なくされた人々、何かしたくても何もできなかった大勢の人の事を思う。「暗い時代の人々」のハンナ・アーレント悪の凡庸さという一言で上の人々以外の何も考えず悪に加担した平凡な人間の存在を指摘する。

言い換えて責任問わぬ敗戦忌

 

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