地域公共交通(赤井川バス)の議論が佳境を迎えています。
ご存知の通り、本年3月で中央バスによる余市‐赤井川間の運行が終了し、4月からは村営のバスが走るのです。既に決まっていなければいけないことが、未だに決まっていないと言った方が良いでしょう。そうなった背景や現状をいくつかのポイントを押さえながら、4月から運行が始まる赤井川バスに付いて紹介してみたいと思います。
1.民主主義は時間がかかる。
2.バス購入の一手
3.乗車料金ゼロ
4.運行業社の選定
5.住民の声を聞くな?(路線とダイヤ)
6.「今より悪くなることはない」村長
7.未来に向けて
1.民主主義は時間がかかる。
最近話題の社会主義(絶対主義)に比べ民主主義は多方面の意見や個人の考えを付き合わせていく必要があります。だから、とかく時間はかかるものです。――――「いやァ〜それにしても遅い!」
中央バスの撤退が決まり、一般住民を入れた赤井川村地域公共交通活性化協議会が5回。議会による地域公共交通対策委員会が8回(2月26日現在)。その他、住民説明会や意見交換会、シンポジュウムなどバス運行についての集まりが何度行われたことでしょうか。
実施以降、村(以降、執行者と呼ぶ)はしっかりと検証すべきです。終わったことなので仕方ありませんが、●本当に有用な会議が幾つあったのか?●やらなくても良かった集まりはなかったか?●もっと早くできなかったのか?
始動に時間をかけることは一歩も二歩も出遅れを意味します。「競争ではないから遅れても良い」と言うことではなく、余裕をもって問題を解決する能力が仕事の効率化を図るものです。それは、今回に限らず言えることですが、物事の進行の遅さはやたらと気にかかります。
ご批判を覚悟で言うなら、一日数十名、一便数名利用の小さな小さな公共交通です。それに、これほどの議論が必要だと言うのは本当に飽きれるほどです。村はもっとリーダーシップを発揮し、素案を明確し、それに対し、実証運行の結果を踏まえて改良を加えるべきだった。その手順に進路が右往左往してしまったと言うのが私の率直な感想です。確かに色んな選択肢はありました。運行ダイヤ一つ取っても、住民のニーズは個人や目的で違います。だから、ある程度の了承が取れれば見切り発車でも構わない。そして、利用状況を見ながら、より住民が求めるバスに改善すれば良いのです。
しかし、地方行政か抱える民主主義は、錆びついたエンジンのスターターロープを力強く何度も引っ張る苦労に似たところがあるような気がしてなりません。それとも、多くの声を拾う為に時間をかけた『優しさ』なのだとでも言うつもりでしょうか・・・?
2.バス購入の一手
議会で審議していたのは主に予算に付いてです。大きく分けると『運行するバスをどうするか』と『その運行業者』。
最初の問題であるバスをどうするかという議論において、進行を大きく動かしたのは議長の一手でした。バスを購入するとなると大きな予算が必要になります。キロロバスやスクールバスの利用、または10人乗りのバンの購入する案が執行者側から提示され、それに対し「ちゃんとしたバスを買ったらいいんでしょ」と中型のバスの見積もりの請求をしたのです。役場側は「えっ!買ってもいいの?」という反応だったように感じます。かなり弱腰だったバス購入の議論が、すんなりと購入する方向に進んだ一手だったと考えます。
次の委員会では20名程の乗車客が利用できる中型のバスの見積もりが示され議員の了承を得ることになりました。
未だに滑稽に思えるのは執行者側に明確な未来のデザインがないことです。あとでふれることになりますが、当初から購入するバスを決め、国の支援とガバメントクラウドファンディングを利用したプランを示すことができれば、どれだけ内容のあるものになったか残念で仕方ありません。
想像ですが執行者は「キロロのバスやスクールバスを上手く利用できないか?」と言う浅い考えがあったのではないでしょうか。どちらにしても、4月から真新しい村のバスが走るのは喜ばしいことです。大いに活用したいものです。
個人の考えを述べさせて頂ければ、利用状況から言って10人乗りハイエースクラスで良かったのではないかと思っています。理由もあとで触れますね。
3.乗車料金ゼロ
「運賃をタダにしたら良い」と言う意見が住民から寄せられました。
当初、私も余市-赤井川間、村民に無料で利用してもらうバスを希望していました。それは住民サービスの観点だけではなく、CO2削減、つまり、マイカーの利用減を視野に入れた目的です。年間約6000人、運賃収入が約170万円程度なら、その分を村が負担して無料にする案も無視できないような気がしたのですが、やはりサービスの向上や有効的なバス利用を求めるには、運賃収入も視野に入れた方が良いでしょう。また、無料バスにした場合、利用者の増に対応するにはプランの大幅な見直しが必要になります。なのでそれは諦めて、運賃の見直しを提案させて頂きました。乗用車より料金的なメリットが感じる、赤井川ー余市間片道200円 都ー余市間片道250円 落合ー余市間300円が妥当だと考え、担当者にお伝えしましたが、実証運行の通り赤井川余市間(一般)が一律300円になるようです。さて、皆様はどのように考えるでしょうか・・・?
4.運行業社の選定
運行業社は現在赤井川ハイヤーに委託することが決まっています。随意契約と言って、委託料を複数の業者で競わせる競争契約ではありません。全国的に運行バスの経営が芳しくなく、更に、一般利用客がほとんどいない赤字路線なので村の業者に補助金を払いながら運行して貰うのが不妥当な判断だと考えます。ただ従業員の確保が難航しているようでキロロの協力も併用し、4月からの運行が始まる予定です。ドライバーの確保や経営の問題は今後の課題になりそうです。
5.住民の声を聞くな?
実証運行のあと、住民の声を聞く為に説明会を開くべきか、開くべきではないか、で議長と私の意見が分かれました。
議論の進捗が遅れたのも要因のひとつですが「いまさら住民の意見を聞いてどうするんだ!」と言うのが岩井議長の意見だったと思います。確かに色んな声を聞きすぎるのにもマイナスな面があるのも事実。特にバスを利用しない住民にとっては「バスなんて必要ない」なんて声もあるので、住民の声を全部拾うことに良し悪しはありますが、実証運行の目的は利用者のニーズを聞くことです。実証運行終了後の利用状況の説明、及び、利用者の声を聞くことは当然ではないかと考えます。
尚、実証運行で行った、赤井川温泉を経由する案と余市協会病院行の案は利用者があまりに少ないと言う理由で取り下げることになりました。
個人的な意見を言うなら余市協会病院行のバスは残すべきだと考えます。確かに今回の実証運行では利用客は少なく、住民の声を聞いても余市協会病院の利用もあまりないようです。ただ、今回の北後志におけるコロナワクチン大規模接種のように、地域のハブ(車輪の軸)になる医療機関という意味でも残すべき路線と考えていたので、とても残念な結果です。採決をしたものではありませんが、委員会中「余市協会病院まで行くべき」と言った議員は私と湯澤議員・能登議員。「行く必要がない」と言った議員は岩井議長と川人委員長でした。参考までに明記しておきます。
「4月以降、住民の要望を聞き取り、路線やダイヤ変更は検討、及び、状況によって変更は可能か?」という問いに、執行者は「赤井川村地域公共交通活性化協議会は残した上で、利用者の声を聞きながら柔軟に対応する」という内容の回答を頂きましたのでお伝えして置くと共に、今後の利用状況も注視していきたいと思います。
6.「今より悪くなることはない」
議員報告においても常々村をデザインする重要性を述べてきました。今回、バスの運行に関しても、具体的なデザインが必要だと感じています。
そういう意味で一番最初の委員会で村長が示したのは「今より悪くなることはない」という言葉でした。つまり、現況の中央バスの運行より、使い勝手が悪くならないように考えるというものです。良い悪いの判断は個人によるもので「悪くなることはない」というものあまりに漠然としたデザインではあるのですが「どうでしょうか?」今回示されるダイヤと路線経路。皆様にとって良くなっているでしょうか・・・?
これは利用者がしっかりと意見を言うべきだと思います。
個人的な意見として、もっと細やかなサービスを提供するハイエースサイズの車がセミデマンド運行(巡回と希望運行の併用)することが理想ではないかと考えます。ただ、それにはソフト面の開発(バスの位置情報や利用者の要望を伝えるため手段)が必要です。人件費をかけずに、端末をスマホのアプリで行うことは技術的にも充分可能ですが、住民のスマホ利用率やお年寄りの利用を考えると時期早々と考え強く要望する事は止めましたが、今後「枝線をどうするか?」という議論も起こることでしょう。
村長が最初に伝えた「今より悪くなることはない」は今後の布石になるかも知れませんね。
7.ガバメントクラウドファンディング
ガバメントクラウドファンディングに付いては先に紹介したファイルに経過報告をしたので宜しければご覧ください。
書き加えるとしたら村の直営バスの購入費に多くの優しい善意が含まれていると言う事です。500万円を超える寄付が集まった事実を、利用者も受け止めて大切にしたいですね。今後の利用促進にも力を入れ、多くの方が喜んで頂けるようなバスになることを期待したいです。
参考として、バスの購入費は約1000万円。内、約50%が過疎対策事業費、40%がガバメントクラウドファンディング(企業からも含む)、残りが一般財源にて支払われることになりそうです。
8.未来に向けて
近未来的な事を少し書き加えておきたいと思います。
そう遠くの話ではありません。世界的にCO2の排出量を抑え込む為に排ガス規制が求められ近い将来電気自動車が主流になることは間違いなさそうです。ーーーー「その波がいつ来るか?」
日本が目指すスマートシティが徐々に実現していくだろうと考えれば、無人で動く電気自動運転バスが走るのもそう遠い話ではないでしょう。もしかすると、空飛ぶ車(人が乗るドローン)が余市-赤井川間を結ぶ方が早いかも知れません。
「まさか!?」と思われるかもしれませんが、技術的には既にどちらも可能です。更に安全性も高いとなれば加速度的に進むことでしょう。
過疎化が進行する原因の深刻な問題は交通の格差。それを解決するのも科学の力ではないかと思っていますが、『すぐではないが遠くでもない未来』に向け、地域公共交通の有効的な利用方法を是非多くの皆様が考えて頂き、より住みやすい村にしていきたいですね。
以上、抜けている議論もあろうかと思いますが、私が感じたことはご報告できたと思います。最後まで読んで頂きありがとうございます。ご意見や質問などありましたらお知らせください。
尚、実施に向けてもう少し変更点などが出てくると思います。その際は書き加えることがあることご理解ください。
ご存知の通り、本年3月で中央バスによる余市‐赤井川間の運行が終了し、4月からは村営のバスが走るのです。既に決まっていなければいけないことが、未だに決まっていないと言った方が良いでしょう。そうなった背景や現状をいくつかのポイントを押さえながら、4月から運行が始まる赤井川バスに付いて紹介してみたいと思います。
1.民主主義は時間がかかる。
2.バス購入の一手
3.乗車料金ゼロ
4.運行業社の選定
5.住民の声を聞くな?(路線とダイヤ)
6.「今より悪くなることはない」村長
7.未来に向けて
1.民主主義は時間がかかる。
最近話題の社会主義(絶対主義)に比べ民主主義は多方面の意見や個人の考えを付き合わせていく必要があります。だから、とかく時間はかかるものです。――――「いやァ〜それにしても遅い!」
中央バスの撤退が決まり、一般住民を入れた赤井川村地域公共交通活性化協議会が5回。議会による地域公共交通対策委員会が8回(2月26日現在)。その他、住民説明会や意見交換会、シンポジュウムなどバス運行についての集まりが何度行われたことでしょうか。
実施以降、村(以降、執行者と呼ぶ)はしっかりと検証すべきです。終わったことなので仕方ありませんが、●本当に有用な会議が幾つあったのか?●やらなくても良かった集まりはなかったか?●もっと早くできなかったのか?
始動に時間をかけることは一歩も二歩も出遅れを意味します。「競争ではないから遅れても良い」と言うことではなく、余裕をもって問題を解決する能力が仕事の効率化を図るものです。それは、今回に限らず言えることですが、物事の進行の遅さはやたらと気にかかります。
ご批判を覚悟で言うなら、一日数十名、一便数名利用の小さな小さな公共交通です。それに、これほどの議論が必要だと言うのは本当に飽きれるほどです。村はもっとリーダーシップを発揮し、素案を明確し、それに対し、実証運行の結果を踏まえて改良を加えるべきだった。その手順に進路が右往左往してしまったと言うのが私の率直な感想です。確かに色んな選択肢はありました。運行ダイヤ一つ取っても、住民のニーズは個人や目的で違います。だから、ある程度の了承が取れれば見切り発車でも構わない。そして、利用状況を見ながら、より住民が求めるバスに改善すれば良いのです。
しかし、地方行政か抱える民主主義は、錆びついたエンジンのスターターロープを力強く何度も引っ張る苦労に似たところがあるような気がしてなりません。それとも、多くの声を拾う為に時間をかけた『優しさ』なのだとでも言うつもりでしょうか・・・?
2.バス購入の一手
議会で審議していたのは主に予算に付いてです。大きく分けると『運行するバスをどうするか』と『その運行業者』。
最初の問題であるバスをどうするかという議論において、進行を大きく動かしたのは議長の一手でした。バスを購入するとなると大きな予算が必要になります。キロロバスやスクールバスの利用、または10人乗りのバンの購入する案が執行者側から提示され、それに対し「ちゃんとしたバスを買ったらいいんでしょ」と中型のバスの見積もりの請求をしたのです。役場側は「えっ!買ってもいいの?」という反応だったように感じます。かなり弱腰だったバス購入の議論が、すんなりと購入する方向に進んだ一手だったと考えます。
次の委員会では20名程の乗車客が利用できる中型のバスの見積もりが示され議員の了承を得ることになりました。
未だに滑稽に思えるのは執行者側に明確な未来のデザインがないことです。あとでふれることになりますが、当初から購入するバスを決め、国の支援とガバメントクラウドファンディングを利用したプランを示すことができれば、どれだけ内容のあるものになったか残念で仕方ありません。
想像ですが執行者は「キロロのバスやスクールバスを上手く利用できないか?」と言う浅い考えがあったのではないでしょうか。どちらにしても、4月から真新しい村のバスが走るのは喜ばしいことです。大いに活用したいものです。
個人の考えを述べさせて頂ければ、利用状況から言って10人乗りハイエースクラスで良かったのではないかと思っています。理由もあとで触れますね。
3.乗車料金ゼロ
「運賃をタダにしたら良い」と言う意見が住民から寄せられました。
当初、私も余市-赤井川間、村民に無料で利用してもらうバスを希望していました。それは住民サービスの観点だけではなく、CO2削減、つまり、マイカーの利用減を視野に入れた目的です。年間約6000人、運賃収入が約170万円程度なら、その分を村が負担して無料にする案も無視できないような気がしたのですが、やはりサービスの向上や有効的なバス利用を求めるには、運賃収入も視野に入れた方が良いでしょう。また、無料バスにした場合、利用者の増に対応するにはプランの大幅な見直しが必要になります。なのでそれは諦めて、運賃の見直しを提案させて頂きました。乗用車より料金的なメリットが感じる、赤井川ー余市間片道200円 都ー余市間片道250円 落合ー余市間300円が妥当だと考え、担当者にお伝えしましたが、実証運行の通り赤井川余市間(一般)が一律300円になるようです。さて、皆様はどのように考えるでしょうか・・・?
4.運行業社の選定
運行業社は現在赤井川ハイヤーに委託することが決まっています。随意契約と言って、委託料を複数の業者で競わせる競争契約ではありません。全国的に運行バスの経営が芳しくなく、更に、一般利用客がほとんどいない赤字路線なので村の業者に補助金を払いながら運行して貰うのが不妥当な判断だと考えます。ただ従業員の確保が難航しているようでキロロの協力も併用し、4月からの運行が始まる予定です。ドライバーの確保や経営の問題は今後の課題になりそうです。
5.住民の声を聞くな?
実証運行のあと、住民の声を聞く為に説明会を開くべきか、開くべきではないか、で議長と私の意見が分かれました。
議論の進捗が遅れたのも要因のひとつですが「いまさら住民の意見を聞いてどうするんだ!」と言うのが岩井議長の意見だったと思います。確かに色んな声を聞きすぎるのにもマイナスな面があるのも事実。特にバスを利用しない住民にとっては「バスなんて必要ない」なんて声もあるので、住民の声を全部拾うことに良し悪しはありますが、実証運行の目的は利用者のニーズを聞くことです。実証運行終了後の利用状況の説明、及び、利用者の声を聞くことは当然ではないかと考えます。
尚、実証運行で行った、赤井川温泉を経由する案と余市協会病院行の案は利用者があまりに少ないと言う理由で取り下げることになりました。
個人的な意見を言うなら余市協会病院行のバスは残すべきだと考えます。確かに今回の実証運行では利用客は少なく、住民の声を聞いても余市協会病院の利用もあまりないようです。ただ、今回の北後志におけるコロナワクチン大規模接種のように、地域のハブ(車輪の軸)になる医療機関という意味でも残すべき路線と考えていたので、とても残念な結果です。採決をしたものではありませんが、委員会中「余市協会病院まで行くべき」と言った議員は私と湯澤議員・能登議員。「行く必要がない」と言った議員は岩井議長と川人委員長でした。参考までに明記しておきます。
「4月以降、住民の要望を聞き取り、路線やダイヤ変更は検討、及び、状況によって変更は可能か?」という問いに、執行者は「赤井川村地域公共交通活性化協議会は残した上で、利用者の声を聞きながら柔軟に対応する」という内容の回答を頂きましたのでお伝えして置くと共に、今後の利用状況も注視していきたいと思います。
6.「今より悪くなることはない」
議員報告においても常々村をデザインする重要性を述べてきました。今回、バスの運行に関しても、具体的なデザインが必要だと感じています。
そういう意味で一番最初の委員会で村長が示したのは「今より悪くなることはない」という言葉でした。つまり、現況の中央バスの運行より、使い勝手が悪くならないように考えるというものです。良い悪いの判断は個人によるもので「悪くなることはない」というものあまりに漠然としたデザインではあるのですが「どうでしょうか?」今回示されるダイヤと路線経路。皆様にとって良くなっているでしょうか・・・?
これは利用者がしっかりと意見を言うべきだと思います。
個人的な意見として、もっと細やかなサービスを提供するハイエースサイズの車がセミデマンド運行(巡回と希望運行の併用)することが理想ではないかと考えます。ただ、それにはソフト面の開発(バスの位置情報や利用者の要望を伝えるため手段)が必要です。人件費をかけずに、端末をスマホのアプリで行うことは技術的にも充分可能ですが、住民のスマホ利用率やお年寄りの利用を考えると時期早々と考え強く要望する事は止めましたが、今後「枝線をどうするか?」という議論も起こることでしょう。
村長が最初に伝えた「今より悪くなることはない」は今後の布石になるかも知れませんね。
7.ガバメントクラウドファンディング
ガバメントクラウドファンディングに付いては先に紹介したファイルに経過報告をしたので宜しければご覧ください。
書き加えるとしたら村の直営バスの購入費に多くの優しい善意が含まれていると言う事です。500万円を超える寄付が集まった事実を、利用者も受け止めて大切にしたいですね。今後の利用促進にも力を入れ、多くの方が喜んで頂けるようなバスになることを期待したいです。
参考として、バスの購入費は約1000万円。内、約50%が過疎対策事業費、40%がガバメントクラウドファンディング(企業からも含む)、残りが一般財源にて支払われることになりそうです。
8.未来に向けて
近未来的な事を少し書き加えておきたいと思います。
そう遠くの話ではありません。世界的にCO2の排出量を抑え込む為に排ガス規制が求められ近い将来電気自動車が主流になることは間違いなさそうです。ーーーー「その波がいつ来るか?」
日本が目指すスマートシティが徐々に実現していくだろうと考えれば、無人で動く電気自動運転バスが走るのもそう遠い話ではないでしょう。もしかすると、空飛ぶ車(人が乗るドローン)が余市-赤井川間を結ぶ方が早いかも知れません。
「まさか!?」と思われるかもしれませんが、技術的には既にどちらも可能です。更に安全性も高いとなれば加速度的に進むことでしょう。
過疎化が進行する原因の深刻な問題は交通の格差。それを解決するのも科学の力ではないかと思っていますが、『すぐではないが遠くでもない未来』に向け、地域公共交通の有効的な利用方法を是非多くの皆様が考えて頂き、より住みやすい村にしていきたいですね。
以上、抜けている議論もあろうかと思いますが、私が感じたことはご報告できたと思います。最後まで読んで頂きありがとうございます。ご意見や質問などありましたらお知らせください。
尚、実施に向けてもう少し変更点などが出てくると思います。その際は書き加えることがあることご理解ください。
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