清耽に。
ここは後輩さん(しかし施設自体や広島生活では後輩さんのほうが先輩、2:1くらいでムシマルのほうが後輩でいいじゃないかと思ったりもする)のおススメご紹介。
ムシマルが引っ越し準備(兼引継ぎ)で広島に前乗り移動したときに、
何も知らないムシマルにお店教えてほしいですぜと、お誘いしたときに、
「ここがいいですぜ(意訳)」と3つくらい紹介してくださった中の一つ。
居酒屋さんかー、ふんふん、オシャレでおいしいと。
予約も急にだと取れないかもしれないと。
おお!それ素敵とダメもとでお願いしてみる。
「予約が取れました!」
なんとまあ。
楽しみ。
できる後輩さん(以後、後輩Kと称す)はメッセージに情報urlリンクをつけてくださる。
http://r.gnavi.co.jp/sb3cb59d0000/
ほう。これを見ると・・・、
ミシュラン掲載店!!
すご・・・・・・。楽しみ。
後日。というか当日。
とことこと早めに歩く。17時前、散歩兼で場所だけでも
あれーどこだろう?
だいぶ迷う。
地の利がないからだ。
でも迷ったおかげで、だいぶこの辺をウロウロできた。
見つける。
お店が、ミシュラン掲載店なのになんだか控えめ。
見過ごした理由は大きく3つあって、
①モスバーガーとセブンイレブンとの間にあるとは思っていなかった。
②『清耽』ってのれんがあるかと思ったら思ったよりも小さな看板
③ムシマルが下見ウロウロしたときはまだ準備中で、上記写真で見る酒俵は出ていなかった
ということが挙げられた。
皆さんも気を付けられていただきたい。
閑話休題して、無事にお店探して待ち合わせ時間に到着する。
入る。
- たかのばし 清耽
- 082-246-8995
- 〒730-0051 広島市中区大手町5-17-1 モリヤビル2
- 月~土 ディナー 18:00~24:00(L.O.23:00)
- 定休日:日曜日
なんでしょうこの雰囲気。
おとなしいけど現代風。
清粛に。
店内は全体的に暗め。ともしびが効果的に照らす。
板がなんとなくストライプ。階段状の物置場。
うまく言えないや、行ってみてくださいな。
定番メニューにプラスして、『本日のうまいもん』が。
お刺身に牡蠣に春野菜もの。
いろいろある。
「ビールをー」×2
「ムシマル先輩のチョイスにお任せします」
おう、責任重大(でもない)。
よーし、数年ぶりのおムシにおまかせあれ。
えーと「お造り盛り合わせとー・・・・・・」
そしてビールに息を呑む。
陶器だ!有田焼だ!後輩Kさんに聞いていた通り!
後輩Kさんによると、ここの器はみな有田焼ですぞと。
ムシマルわりとビールを呑んできた男ですが、こんなの初めて。
泡が。
細かい泡がいつまでもいつまでも。
そのまま「幸せに暮らしましたとさ」って書きたいくらいのいつまでもっぷり。
陶器マジックで、いつもより美味しく感じる。
突き出し。
からの、お造り盛り合わせ。
盛り合わせってこんなんなんだ。
イメージでは氷のいっぱい入った大皿ひとつにお魚どん、って感じでした。
鰆の藁炙りに、甘海老に桜鯛とのこと。
甘海老は味噌までおいしく。
うう、ビールが進む。
もう一杯。
あ、また違う陶器。器を楽しむという新しい感じ。
上流っぽいというか、こうやって海原雄山に近づいていくのだなーという思い。
多分すごい遠い先。
そして、鰆の炙りが耳目。
(炙りってことはタタキってことかー)そんなことを思いながらあるいは実際に口にしながら。
ぱく。
炙ったからタタキ。そう思うのが素人の浅はかさ。あるいはタタキ県高知出身の思い込み。
ち、ちがう。タタキと違うんです。
燻製のほうが近い。
香りの付き方が鼻から抜けていくような。
おおーー、美味しい。
タタキ県民に対しお魚をいい意味で裏切るとはやるな!
こちらは『清耽サラダ』。屋号が入ってあるのです。
ズッキーニやプチトマトで彩られてさらに中央のサラダの上にオムレツっぽいものがでーーん!
お店のお姉さんが「よくかき混ぜた方がおいしいです」
ということで混ぜ混ぜ。
あ、野菜の歯応えにオムの半熟感でトロリ。
これにはムシマルも思わずニコリ。
『牡蠣の昆布焼き』1,300円。
身が重い。
シシャモだったら子持ちシシャモくらいの身の乗り具合。
あるいは子持ち牡蠣かもしれない。
子持ち牡蠣ってどういうことかなんて聞かないでほしい。ムシマルにもわからないのだから。
香りもよい。
そうなのだ薫りがよいですよう。
薫風が遠く太平洋まで届く。言い過ぎた届かない。
でもムシマルには届く。
昆布の香り移しが、牡蠣の風味をエキゾチックジャパンに変えていっている。
ちゅるんとした牡蠣もいいけれど、昆布の安心感を受け取った牡蠣もいいなあ。
こうしている間にもムシマルは後輩さんから牡蠣のお店情報を得ている。
牡蠣が20種類以上食べ放題の店があるのか!!メモメモ。
この後輩Kさん、『高知の胃袋』と仲間内から表現されたことがあるっちゃあるムシマルよりもさらに上の胃袋と、さらに肝臓も持ち合わせているすごい方。
聞いていると、どんどん情報が増える。やったぜ。
よいお店・食べ物情報を占有せずにシェアしようという同盟を結ぶ。
三・二六同盟とのちに言われることがきっとないであろう。
あ、そういえば広島に引っ越して、初の牡蠣だ!
記念すべき牡蠣は、よい牡蠣であった。
「お待たせいたしました」
来たのは「チーズいぶりがっこ」。
いぶりがっこ自体をよく知らないで頼んだ ムシマルの目を回す一品。
何かのお漬物の中にチーズを入れ込んだ
「(愛媛の)一六タルトみたいですね」
有能な例えをありがとう後輩Kさん!
ムシマルは目玉の親父をちょっと煮込んだみたいだとかそんな失礼なことを考えていた。
あ、いまネットで検索したら『いぶりがっこ』は秋田の郷土漬物。秋田でしたか!
カリッ。
これはおいしい。
高知で食べた酒盗クリームチーズといい、漬物×チーズ組み合せは最終問題で倍率がさらに倍になるクイズダービーのごとし。
優秀回答者の代名詞はらたいらさんは高知出身であることをここに付け加えよう!(本筋に不要な情報)
さらにお肉。
三種のたれで食べる感じでした。
和風のおろしポン酢っぽいやつとガーリックなやつと、あと一つなにか。
忘れてしまいました。
ワサビなんてちょっとつけて食べてしまって、
この肉は噛み締められるのを待っているかのようなじんわり美味しさ。
ソースが映える系。
ああ、もう。
事ここにいたり、ムシマルは日本酒をチョイスしてしまう。
ああ、こちらは有田焼でなくグラスなんですね。
香りを楽しむためとかなんとかそんなことを言ってくださっていたような。
お酒の名は「天寶一」とか。
真ん中の字はなんて読むのかなーと思っていたら「ほう」らしい。
のちのネット検索情報では『天地唯一の宝』という意味らしい。
ひゃあーそんな特別な宝物をいただけるなんてそんなそんな。
『こんなに素晴らしいお酒を飲める私はきっと特別な存在なのだと感じました。
今では、私がおじいちゃん。もちろん孫にあげるのはヴェルタース・オリジナル「天寶一」。何故なら、彼もまた、特別な存在だからです。』
お酒は二十歳になってから。
ああーおいしい。お酒おいしい。甘さのあるお酒。
お肉が進んでしまう。
やや危険と思いながらも、日本酒もう一杯。
危険というのはこの後輩Kさんの前で潰れてはいけない、という僕自身のちっぽけな虚栄心のために。
ぎゃー「雨後の月」という銘柄お酒も良いです。
このラベルもステキ好き。満月がドアップですよ、大猿化しそう。
あと英語で斜めで『FULL MOON』っていうのも怪しさができて良いですね。
お酒はさわやか。
だいぶいい感じになる。
「あとちょっとだけ頼んでもいいですか?」
ムシマルが問うと、
「前回行ったときに、これが良かったです」と素晴らしいプロポーザル。
ご飯系より、『耶馬渓黒豚の炙り丼』。
耶馬渓(やばけい)?
・・・・・やばけい・・・・・ヤバ系。
「ヤバイ(すごく良いものを示す若者言葉の意味の方)系だ!」って書ける。
ダジャレができるぞとホクホク顔で二つ注文。
来た。お肉が巨人の手をした骨格標本のようにどんぶりを包んでいる。
掬ってパチリ。
そしてのモグモグ。
う、わーこれ、海苔とタレの風味がよすぎ。
お肉なしでも十分ドンブリが空になりうる。
そこに、照り照りのでもしっかりしたお肉。
これはもう、むしろ足りないかも。
やばいぜこれは、もうヤバ系だ!!
後日というか、いま「耶馬渓」をネット検索すると大分県にある場所らしいです。
ああああ、なくなっちゃいますよう。
完食。
3時間半くらい、結構がっつり行きまして。
お値段はおひとり7千円くらい。
ミシュランかー。
正直ミシュランマンをゴーストバスターズで見たときにはどうなるものかと思っていましたが、やるではないか見直しました。
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