2020年の3月はじめ。
過去の記憶をサルベージ。というか時節柄で出すタイミングがあれで封印していた話。
O「高知に行くぜ、俺が店を決めてもいい?」
いいよー。
大学と合気道の同期の、兵庫県に住むO君が来高。
酒を呑むことにしたけれど、店はおまかせ。
提示受けたのは、『酔鯨亭』だった。
『酔鯨亭』
電話番号(088)882-6577
住所
高知県高知市南はりまや町1丁目17-25
営業時間
火~土曜日
〈昼〉11:30~13:30
〈夜〉17:00~21:30(LO 21:00)
日曜日・祝日
〈夜〉17:00~21:30(LO 21:00)
定休日月曜日
(酔鯨亭って・・・前を通ったことは何度もある
入ったことは・・・ないかな?)
なんとなく雰囲気は観光客向けみたいな感じがしていた。
高知名物を不足なく出してるでーといった、オーソドックスに「郷土」感ある勝手なイメージ。
だがそれ以上に特色あった!入ってびっくりしたことよ。
今回はそれを教えてもらった話。
入店、雰囲気的には昭和のシックさがある。
まずはビールを頼み、少しして突き出しが届く。
カレイの南蛮漬けかな?
ここへは前に昼飯で来たときにクジラ料理があったんだ、とO君。
で、このクジラ盛り合わせ頼んでもいいかい?と。
OK、OK。
たぶん一人じゃ食べられねえサイズだから、二人以上で初めて頼めるかも。
「兵庫県じゃクジラ食べられる店ないからなー」
そうなのか。高知でも多くはないのではないか。でもクジラの肉を食べられる店は0ではなかったな。
何だっけ家でもお正月とかにクジラ鍋したことあった気がするよ。
「この店は、高知来訪時のランチで入って、クジラ出す店だと思ってな」
へえ。
頼んできたもの「クジラ盛り合わせ」、それは皿鉢の1形態。
うひゃあ
皮に赤身にベーコンにウネスにクジラタン、花くじら。だったかな。
美しい、鯨だけでカラフル、情報パレットだ。
花クジラってなに?
いやまず絶景、すご。
この景色は、この皿は、このクジラは、一軒の家のように構成できていると不意にはっきり自分が感じたのを今思い出す。
この皿鉢は、完成されている。
赤身・・・・血肉の香り。
味がとても実直。酒に合う。血の味がするようで、その実クセはそこまでない。
滾る、とかそそる、とか言いたい。
噛むとオオカミかオオカミ少年だったころを思い出す。人狼回帰ファイルに載りそう。
鯨皮ベーコン・・・・ぐにゅんとした歯ごたえがいい。ゴムでできたギアみたい。
ワンピースのルフィみたいですねその表現。
うん、これは良いぞ。
ムシマルは調子よく食べられるとき、巨大な歯車が噛み合うようなイメージが湧くのです、嘘だけど。
入れ、入れ、入れ、・・・・入った!ガコン。
脂感がすべらか。
ウネス・・・紅と白が美しい、美しい人生をぉ!
色は鮮やかでつややかで、第2の人生を生きる人が水をやる花のようだ。
花くじら・・・美しすぎる市会議員くらい美しすぎる。
白くてプルプルしてる、土星にしか咲かない華みたい。
酸素と窒素だけで成長しそうに神秘的。
ぬたをひょいとつけて食べる。口のなかで百日後に死ぬクジラ。
夢想と食感の小気味よさに口のなかの全権利をゆだねたい。
ふう。食った。
まだ入る、体育会系の部活だったもので。
どうしようか、気になるものがあるとO君が言う。
3,000円する鯨の尾の身刺身を店長のおススメにより購入。
店長は面白い、真顔でボケるタイプの方とお見受けした。
野菜天ぷらも発注。
美味しい・・・けれどこの店ではクジラへの準備コンビネーションにすぎんのよ。
来た。尾の身刺身。
これが、脂がけっこうなお手前。
哺乳類の味がする。にくにくしいうみ。
レアな肉、って感じ、わ、わ、口のなかに野性が飛び込んだみたいに。
珍味であり、おいしい。(たかいだけある、高いだけある)
日本酒は酔鯨。
「酔鯨亭って、酒蔵の酔鯨と関係あるんですか?」って聞くと、酒蔵の酒をPR目的もある、酒蔵資本の居酒屋さんのよう。アンテナショップみたいなもんか。
土佐市に日本酒カフェできましたよねとか言うと、今は日本酒を高知市と土佐市で作っていますみたいなお返事。へえ。
酔鯨(酒)はスッキリしてる。きよら。
全国的な知名度も高知で3番手くらいあるらしい。へー。
もぐもぐ。
じゃあもう〆ようか。
といってまた頼んでみたりする日本酒に映る私は笑ってました。ヒャハハハ!
ムシマルはヒャッハーと笑う時が稀にあります。
〆。
Oくんは「土佐ジローの卵かけご飯」500円。
卵かけだけでなく漬物に味噌汁もあり、またタマゴも濃厚そうでつまりは旨そうだった。
朝定食やんけ!
500円の価値、ありそう。
そしてムシマルは、鯖寿司高菜包みバージョン。
しんみりする、切ない味だよトゥナイト。
シェアするつもりであったが、O君もお腹張ってきたようで、ムシマルがほぼいただいた。
高菜、食べてしまわれたのですか?Yes!Yes!イエス!yes!!。
鯖寿司はちょいちょい食うが、高菜鯖寿司は初めてかも。
高菜を噛み切るときの歯切れよさが魚肉に歯が食い込み時に戦果を告げられてるよう。
こと切れるときに居合わせた感があります。
ムシマルは事触れの治平が好きだからちょうどよい。
ご家庭の味・・・ではなく、和の立派な味がする。
ほんに、立派じゃ。
お会計は2人で15,000円くらいだったかな。
たまにあるやり切った満足感がこの時は確かに、来た。
よき。
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