『牡蠣屋』さん。
宮島の商店街、宮島郵便局とかの割と近くにあるこちらのお店。
ここも、ムシマルのバイブル『新久千映のまんぷく広島』に載っておったお店の一つ。
そういえばこの間本屋さん寄ったら、『まんぷく横浜』とか『まんぷく埼玉』とかいろいろありました。
シリーズものだったのか!
それぞれ別の漫画家さん(たぶんその地域ゆかりの方)が描いているみたいでした。
『まんぷく高知』はないのかなー?村岡マサヒロ先生希望。サイバラ先生でもいいけれど。
閑話休題。
時刻は11時40分になるかならないかくらい。
ちらちら店前のメニューを見ていると、
おねいさんスタッフが「入られますかー?」と。応よ。
おひとり様ですね、では鬼界お二階へどうぞー。
二階あるんだ!と案内されるまま。
黒いお姿を追っかける。
なんか全体的に壁の色調も店員さんの制服も黒っぽいのでした。
大人空間を意識しているかもしれない。
ムシマルは、実は牡蠣が大好き。
もしも相撲取りの関取になれた暁には、四股名を『焼牡蠣』にしてもいいくらい。
メニュー。
あ、食べ物の選択肢はそんなに多くないんだ。
「おすすめは『牡蠣屋定食』です」
メニューにありませんよ!
やばい、もう二回びっくりしている。まだ11時40分なのに。
ラミネート紙のメニューにはないけれど、確かにあるメニューのようであった。
(愛が、形はないけれど実在するのと一緒だな)
今適当に書いてます。適当ってすばらしい。
飲み物を注文されますかと聞かれ、
(もちろんです、このために自転車じゃなくて電車で来たのです。『まんぷく広島』でもお酒呑んでいたの見ましたぜ)
・・・・・・・こののちムシマルはもう一回びっくりする。
お酒のメニューはいっぱい書かれていた。
ビールからワインから日本酒からと、品揃えがすごい。牡蠣屋なのに酒の種類のほうが豊富。
「酒屋」じゃん、とかちょっと思う。
ムシマル「いっぱいあってなかなか決められませんねー」弱音。
こちらを見ていただければ、と店員さん。
なんじゃこれ!
この酒リスト、辛さとか芳香とか飲みやすさのよくある5段階評価じゃなくて、
「それぞれの牡蠣料理に合うかどうか5段階評価」だ!
えーー!
・・・・・・・・なんやかんやあって、結局店員さんのおすすめ白ワイン『ラロッシュ』のグラスを。
トーン。
いやー11時50分なってないのにまだ。
昼から酒を呑む、ということ実は大好きなんです。
あ、2階から1階の厨房っぽいところ様子が見える。
科学的かまどだ。
見ていると、スタッフさんがバーナーでばおわーって(たぶん牡蠣を)燃やしている場面も見える。
ふむむ。とか思っていたり、
牡蠣屋のパンフレット(表が牡蠣お土産の味とか食べ方書いてあって、裏面は宮島ガイドマップ)を読んでいると、
来る。そんなに待っていない気がする。
「お待たせしました。焼き牡蠣は後からお持ちします」とのこと。
それでは読み上げようか、
まずは牡蠣ごはん。
次に牡蠣の佃煮。
次に牡蠣入り味噌汁。
次にカキフライ3ケ。サラダ付き。
牡蠣のオイル漬け。
牡蠣尽くし、って言葉が相応しい、相応しくないわけがあるか?
では、まずカキフライから。
ぱくがじり。
あっち!
汁爆弾というか、噛んだら牡蠣汁がはじけた。危険だ。
藪から棒にべらぼうに熱い。
このレベルの熱量を噛むまで隠し通せるものだろうか。
うわ、弾ける食感。
これはご飯が進んでしまう。
そうだった牡蠣ご飯だった。別に白ご飯でもいいというかもったいない気もしないでもない。
とにかくごはん。
まあまあ、立派な牡蠣が3つもふくよかに添えられて。
もぐもぐ。
上品仕上げ。
ふっくら充実した感じ。
とかなんとかやっている間から、焼き牡蠣が。2個。
箸を、焼き立てに。
アツアツを食べなきゃという義務感に急に襲われて。
違う。
焼いた牡蠣は炊き込みともカキフライとも違って。
どちらかといえば潮の香り。
剥き出しの磯臭さ。
ただ、それを補って余りある旨さ。
なんていうか炊き込みご飯やカキフライにはなかった、味わいのダイレクトさがどーんとくる。
また熱さも、カキフライの内に秘める熱さとも違ってまっすぐに熱い。
甲子園球児くらい。
ナチュラルな潮味、それぞれ独立したような歯ごたえ、うまいなー。
ムシマルはこのあたりでワインを干して、
日本酒のグラスをお替り。雨後の月。
12時ちょいでお酒2杯目。
どうなるの?どうなっちゃうの?っていう感じ。
そこに味噌汁ですよ。
牡蠣入りの味噌汁って人生で初めてな気がしますが、
美味だ。
味噌とカキは合う。
まだいただいてなかった(一個しかないから食べタイミングが難しい)オイル漬け。
なんか梅干しみたいな色形になっているような・・・
ぱくり。
あ、ねっちょりする。
こう、牡蠣に粘りが出て、また味も濃い感じ。
むちゃいい、って感じるのはムシマルがお酒を呑んでいるからか。
お酒に一番合う牡蠣料理。
なくなってしまう。
完食。
牡蠣屋定食2,200円くらいで、お酒が2杯で1,300円程度。
つまり3,500円くらいでした。
食べている間にお客さんもどんどん増えてきて、12時前に来てよかった。
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