鷹野橋。
まだこの店を挙げてなかった。
食事ができる居酒屋さん。
『咲蔵』
内装は古めの喫茶店のようなただ住まいがあってでも食堂っぽいし居酒屋だ。
〇〇定食+ビールとかにしようか、どうしようか。
いや、けっこう定食+ビールのときにビールじゃなくごはんでおかず消費しちゃうのでビール余って結局おかずを追加してしまうアンコントローラぶるなことが何回かあった。
ここはシンプルにおかず数品とビールで。
「唐揚げ、モヤシ炒め、それにタマゴ焼きで」
「タマゴ焼きは当店名物」みたいに書いてあったような気がする。
錯覚かもしれないけれど。
唐揚げがまず来る。
お、サラダがちょっとついていてサラダ頼まなくてよかったかなーと悩んでいた私の鬱屈が一掃される、そもそも大した鬱屈ではないのだ。
ビールアンド唐揚げ。
それはスリルとショックにサスペンスを足したような好相性で、逆に特に語ることはない。無かった。
モヤシ炒め。
お、モヤシだけでなくニラとベーコンがちょろっとある。
あーでもしまった、これの感じだったら家でもそれっぽいの作れた。
外食するのなら家では出せないものを頼めばよかった。
ああ、でもいい匂い。
いい炒め具合。
ヘルシーでお酒も進むなんて、悪くないチョイスじゃないか。
そして、ここまででビールがだいたいなくなってそこからタマゴ焼き物語が始まる。
出た。
出たときには、なにも感じていなかった。
500円くらいだからタマゴ焼きも量多めだなーって。
ビールをもうすぐ飲み終えるからおかわりするかしないかどうしようかなーってぱくり。
甘いもうあれタマゴ焼きを食べたんだよな。
タ、タマゴ焼きが、甘い!
中国の屋台とかで出されるお菓子みたいだ。想像で言うと。
そう、お菓子みたいなのだ。
あれ、ムシマル今まで甘いタマゴ焼き食べたことあると思ってたんですが、スーパーで売ってるやけに黄色いタマゴ焼きのことを甘い方だと思ってたんですが、
あれ甘さの格が違う。
シンプルだ、タマゴの風合いに甘さの連続パンチ、噴火みたいな断続性甘さ。
日本酒と合わせてみたらどうなるか、っていうよりは寒いので380円で1合なら安いと思って頼んだ。
ビールも安いねここの店。
ああ、日本酒の甘さとタマゴ焼きの甘さが混じってなんだかわからなくなってきた。
タマゴ焼きと日本酒自体は、相性いいとは言えない。もっと辛ければあったかも。
(こう、甘くて温かくてぽかぽかしてきた)
2,300円ほど。
機嫌よく帰る。
お店の人にお会計時、ちょっと話。
「写真撮ってたから県外の方かと思ったら市内の人ー?」えへへ。
帰り道。
何品も頼んでいたのに、タマゴ焼きがあんなに甘かったことばかり思い出す。
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