< それなりに >
先日他界した母は90歳代。
幾多の手術、入院をしながらここまで持ち堪えました。
目を転じると高齢者福祉、その予算等が若い人のそれを圧迫しているという向きもあるのは承知しています。
ただ言えるのは、その世代は戦中派で言い換えれば国にその人生を壊されたという部分もあるのではないでしょうか。
大東亜戦争末期になると、「斯く確たる戦況で我が軍は進軍している」という虚偽の大本営発表を信じ込まされ、戦争がなければ別の人生があったかもしれないのに。
「私は貝になりたい」に詳述されています。
日々の軍事教練、B-29に竹槍で対応というおよそ正気の沙汰ではない時代。
その補償の意味を込めて今の高齢者の社会保障を考えると無理からぬものがあります。
更には戦争後のベビーブーマー、「団塊の世代」がその跡を追っています。彼らはこの様に歌います。
「戦争が終わって僕らは生まれた。戦争を知らない子供たちさ。」
戦争を実体験していない「団塊の世代」の対処の仕方に注目したい。