年の瀬を前に、派遣社員や期間社員が突然解雇され、寮を追い出される深刻な事態が大きな社会問題になっていますが、決して他人事ではありません。事実、市内の自動車関連企業で起きているからです。「明日から家がない、働く場がないという労働者に、合意形成の努力に最後まで力を尽くし、頑張って対策を考える。これが政治・国会の果たす責任」(日本共産党の小池晃議員の参院労働委員会の質問)と指摘しましたが、「的を射る」質問です。国会では、野党3党(民主、社民、国民新)が「雇用関連法案4法案」を提出し、強行採決しましたが、これに対し政権与党が退席するという異常事態のもとで可決しました。しかし、これで国民のために一致して雇用・失業対策が実るのか疑問です。うがった見方をすると国民不在の与党と民主党の「党利党略のぶつかり合い」に過ぎません。問題の本質は、大企業の大量解雇をやめさせ、理不尽に仕事を奪われた労働者の生活に、一刻も早く立て直すのが政治・国会の責任と思います。私は、特に道も市も企業誘致に莫大な税金を投入しているだけに、具体的な対応策(緊急雇用対策など)が求められていると思います。麻生首相が「ハローワークに出かけ派遣労働者の生の声を聞いた」と報道されましたが、「単なるパフォーマンス」と批判され、その結果が支持率17%と世論調査にはっきり示されています。もっと、国民のおかれている実態をつかみ、今こそ「立場の違いを超えた、国民のために一致した雇用・失業対策を」と日本共産党は呼びかけています。
あと、10日で今年も終わりです。明日(12/21)は「冬至」。一年で昼が最も短い日です。解雇された労働者・家族は毎日が「冬至」のように「暗い」日々を送っていることを考えると心が痛みます。過日、私の知人が自分の畑で苦労して収穫した「小豆と南瓜」と「野菜」を届けてくれました。母は今年も「冬至南瓜」が食べられると楽しみにしています。「冬至」に関わって「ん」のつく野菜や果物を食べると「運がつく」という話を聞きました。私も「どんなものがあるのか?」と身近なものを想像して考えて見ると「だいこん、にんじん、みかん、れもん、れんこん、ほうれん草、りんご」が浮かびましたが、他にもあると思います。経済の建て直しは「国民の消費購買力(体力)をつける」こと。そのために「内需」拡大の雇用対策が急がれます。
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