昨日までのさわやかな秋空が嘘のように、秋雨前線による強風と降雨の音が家まで響く悪天候に買ったばかりの傘(100円)が開いたとたんに壊れてしまいました。秋空になると飛行機雲を見る機会が増えるそうです。その飛行機雲も“すぐに消えないと翌日の天候は荒れる“と天気予報で説明していた気象予報士の話を思い出しました。
“消える”とか“壊れる”とかの例えで思い出すのが、「消えた年金」、「破綻する年金」問題です。
今日、帰宅すると私宛に「ねんきん定期便」が届いていました。「すべての国民に届けます」との舛添要一前厚生労働省大臣の発言がありましたが、何故この時期に届いたのか?誕生月だから、と勝手に解釈しましたが、本当に(すべての被保険者に)届いているのか疑問です。開封すると、「ねんきん定期便」を毎年お届けいたしま す、と記載しています。内容を確認すると「記載もれ」はありませんが、“老齢年金の見込み額”を見ると不安を感じました。これでどうやって生活するのか?と想像しただけでも背筋が寒くなりました。
年金改悪によって、厚生年金の報酬比例部分は“61歳”からの支給になっていますが、月額平均で4万円程度です。確かに厚生年金の納付期間が少ないことが要因であることは私でも理解出来ます。しかし、国民年金と合算すると38年間も加入しているのに、65歳から支給される基礎年金部分が余りにも低いのには驚きました。
先の総選挙では、最低保障年金の拡充と加入期間の短縮で受給権利を!と各党のマニフェストに書いてありました。それはすぐにも着手すべき問題ですが、その財源は消費税頼みではなく、ムダ使いの一掃によって国民負担の伴わない政策的判断が必要です。
過日も青年たちの声を聞きました。「僕たちの時代には“公的年金”制度が存在しているのですか?」、「今は65歳と言っているが、僕たちの時代には70歳なんて話はないですよネ!」、「以前のように終身雇用制度に戻してほしい」など将来に対する不安の声がたくさん出されました。
逆に、「渡辺議員は議員年金をたくさん貰えるのでしょう?」と国会議員の年金問題のように見られています。私は、議員年金もあと2年で“破綻”寸前の状態であること。同時に毎月の“掛け金”を説明すると「そんな払っているの?とうして“破綻”寸前なんですか?」と質問が殺到しました。「その要因は市町村合併によって、議員数が削減(保険納付者)され、逆に年金受給者が増えたこと」と説明すると驚いていました。企業(事業主)負担を減らせ!の大合唱は財界・大企業。その号令で年金改悪したのが、自民・公明政治です。
改めて、「ねんきん定期便」を手にして憤りを感じます。