連日の厳しい寒さのなか、人力で除排雪している労働者の姿を見 たことがありませんか?冬場になると仕事を失う季節労働者の方々に市が緊急雇用対策として独自政策で行っている事業です。
今日は、この作業に当たっている季節労働者で組合を作っている“建交労苫小牧建設支部”(奥沢百合子委員長)の役員と苫小牧建設厚生企業組合(石川孝雄理事長)、高齢者福祉事業団(常野廣昭理事長)の3団体(7人)に私も加わって、中野裕隆副市長と五十嵐充産業経済部長との懇談会に参加しました。
最初に3団体の代表から日頃の高齢者・季節労働者の雇用に配慮した行政運営に感謝の意を表明し、2点の切実な要望を提案しました。
ひとつは、現在緊急雇用対策として取り組んでいる雪氷対策(除排雪作業)の予算増額です。苫小牧建設厚生企業組合は、「市の発注金額内で一人でも多くの季節労働者に仕事を!」と実労働日を少なくして、働く人数を増やす努力をしています。しかし、労働者からは「2週間程度の仕事が貰えて嬉しいが、あと1日でも2日でも仕事があれば助かります」と切実な声が出されました。
二つ目には、「年間を通じて春・秋・冬の道路清掃や雪氷対策などで助かっているが、夏にも出来る仕事が欲しい」と“雨水升”の清掃を具体的に提案しました。
同席して感じたことは、国・道を含めた緊急雇用対策はハローワークを通じて応募されますが、実際に雇用される方々は65歳以下の方々です。建交労苫小牧建設支部の奥沢委員長は、「苫小牧管内には約4.000人の季節労働者がいますが、65歳を超えるものは『働きたくても採用されない』。少ない年金だけに少しでも雇用の機会を与えてほしい・・・」と切実に訴えていました。
中野副市長は、「70歳過ぎても元気な方々がたくさんいます。少ない年金生活で暮らしている皆さんのことは十分理解し、緊急雇用対策で補填出来るように市としても努力している。限られた予算だけに、検討させてほしい」と現状認識では一致した懇談会でした。