読んだ感想を簡単に以下に。
(推し、というのは、最近の若者の言葉で、自分が推している人のことで、アイドルなどを指す。)
ノートのメモも下にアップします。
◎あらすじとしては、推し(アイドル)を推すことだけに生きている実感を持つ女子高生が、推しを推す日々を綴っているお話。
そして、推しが暴力事件を起こし、その後引退するところまで。
◎芥川賞受賞作とあって、作品全体で醸し出しているものを言葉で当てはめることができない。
◎善とか悪とか、やる気とか前向きとか、正しいとか、生きている意味とか、何かの価値とか、そういう物差しすべてが信用できなくて、世の中、社会、すべての秩序がうとましくて。
生きている意味がわからなくて、だからって死にたいわけでもなくて。
ただぼーっと息をして日をやり過ごしていた高校時代の私。
そのころの私と、この主人公の女子高生はとても似ている。
読み終えて、そのころの自分を思い返していた。
そして、思うのは、そうやって私は心身症の十年を過ごし、その過程で少しづつ大人になり、身体も元気になり、今、善や悪や美徳や生きる意味、意義を強く意識して暮らす大人になったということ。
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